『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地巡り完全ガイド|マイル&効率で考える、本気の旅行プラン

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『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地巡り完全ガイド|マイル&効率で考える、本気の旅行プラン

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【この記事で分かること】

  • 『イングリッシュ・ペイシェント』の主要ロケ地8箇所の詳細情報
  • JAL/ANAマイルを活用した効率的な航空券の取り方
  • トスカーナ+サハラ砂漠の10~14日間周遊プラン
  • 予算シミュレーション(マイル使用で現金30万円~)
  • アクセス方法・ツアー情報・最適な旅行時期
  • 効率重視の旅程モデルと予算削減テクニック

総マイル&現金の効率で考えると、実はこれほど素敵な旅行はない」——『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地巡りは、一見ハードルが高そうに見えます。イタリア・トスカーナの丘陵地帯と、チュニジア・サハラ砂漠という、まったく異なる2つの世界を巡る旅。しかし、マイルと現金の効率を徹底的に計算すると、驚くほど現実的な旅になります。

本記事では、1996年公開のアカデミー賞9部門受賞作品『イングリッシュ・ペイシェント』の主要ロケ地8箇所を、「効率」と「欲望充足」の両立という視点で完全網羅します。JAL/ANAマイルの活用術、予算シミュレーション、アクセス方法、最適な旅程モデルまで、実際に行くための具体的な情報をすべて詰め込みました。

【なぜ効率的なのか?】

理由1:マイルで航空券を確保すれば、現金は30万円台から可能
JAL/ANAの特典航空券(ビジネスクラス110,000~180,000マイル)を使えば、燃油サーチャージ約4万円のみ。往復50万円相当の航空券が、実質ゼロ円に。

理由2:2つの世界遺産を、1回の旅行で巡れる贅沢
トスカーナのヴァル・ドルチャ(世界遺産)と、サハラ砂漠の絶景を、10日間で両方体験できる効率性。

理由3:映画の世界観に浸りながら、欲望も満たせる
「ロケ地巡り」という文化的な目的と、「絶景+グルメ+砂漠アドベンチャー」という欲望を同時に満たせる。

トスカーナ・ピエンツァのヴァル・ドルチャの丘陵地帯

▲ピエンツァから望むヴァル・ドルチャの丘陵地帯。『イングリッシュ・ペイシェント』の舞台となったトスカーナの絶景

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第1章:Why(なぜ今、『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地を巡るのか?)

1-1. 映画史に残る傑作と、その舞台

『イングリッシュ・ペイシェント(The English Patient)』は、1996年に公開されたアンソニー・ミンゲラ監督の歴史ロマンス映画です。第69回アカデミー賞で作品賞、監督賞、助演女優賞、撮影賞、作曲賞、音響賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞の9部門を受賞IMDbでは7.4/10の高評価を獲得しています。

【映画の魅力】

  • 壮大なスケール:第二次世界大戦前後のサハラ砂漠とイタリアを舞台にした、時空を超えたラブストーリー
  • 映像美:トスカーナの黄金色の丘陵地帯と、サハラ砂漠の荒涼とした美しさが対比される
  • 音楽:ガブリエル・ヤレドによる官能的で叙情的なスコア(アカデミー作曲賞受賞)
  • キャスト:レイフ・ファインズ、クリスティン・スコット・トーマス、ジュリエット・ビノシュの名演

この映画のロケ地は、イタリア・トスカーナ州のピエンツァ周辺と、チュニジア・サハラ砂漠のタメルザ周辺。2つの地域は、地理的には約1,500km離れていますが、映画の中では1つの物語として美しく編み込まれています。そして、この2つの世界を1回の旅行で巡ることができる——それが、この旅の最大の魅力です。

1-2. なぜ「効率」と「欲望」を両立できるのか?

「ロケ地巡り」と聞くと、「マニアックな旅行」「お金がかかる」「アクセスが大変」というイメージがあるかもしれません。しかし、『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地巡りは、その逆です。

【効率性のポイント】

  1. マイルで航空券を確保できる:JAL/ANAの特典航空券(エコノミー45,000~78,000マイル、ビジネス110,000~180,000マイル)を使えば、往復50万円相当の航空券が実質無料に。
  2. 2つの世界遺産を1度に巡れる:トスカーナのヴァル・ドルチャ(ユネスコ世界遺産)と、サハラ砂漠の絶景を、10日間で両方体験できる。
  3. シーズンオフを狙えば、さらに安い:トスカーナは10~11月、チュニジアは3~4月が狙い目。ハイシーズンを避ければ、宿泊費が30~40%削減可能。
  4. 公共交通機関とツアーの組み合わせで、レンタカー不要:イタリアは電車+バス、チュニジアはトゼール発の1日ツアー(約8,000円)で、効率的に回れる。

【欲望充足のポイント】

  • トスカーナの絶景+グルメ:ヴァル・ドルチャの黄金色の丘陵地帯、ピエンツァのペコリーノチーズ、モンテプルチャーノの赤ワイン。
  • サハラ砂漠のアドベンチャー:タメルザ峡谷のトレッキング、ショット・エル・ジェリド塩湖の幻想的な風景、砂漠の星空。
  • 映画の世界観に浸る贅沢:サンタンナ・イン・カンプレーナ修道院で、ハナとアルマーシーが過ごした場所に立つ。ヴェネツィア・リドのグランド・ホテル・デ・バンの外観を見る。

つまり、「効率」を追求すると、結果的に「欲望」も満たされる。これが、『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地巡りが「本気出した旅行プラン」として最適な理由です。

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1-3. 誰に向いているか?

この旅は、以下のような方に特におすすめです:

  • 陸マイラー:貯めたマイルを、最も効率的に使いたい方。ビジネスクラス特典航空券で、快適な空の旅を実現。(→ANAマイルとJALマイルどっちを貯めるべき?も参考に)
  • 映画ファン:アカデミー賞受賞作品の舞台を、実際に訪れたい方。
  • 世界遺産&絶景好き:トスカーナとサハラ砂漠という、対照的な2つの絶景を1度に体験したい方。
  • 効率的な旅行が好きな方:限られた日数で、最大限の体験を詰め込みたい方。
  • 欲望を満たしたい方:「文化的」で「贅沢」で「アドベンチャー」な旅を求める方。

【体験者の声(想定)】

「トスカーナの丘陵地帯に立った瞬間、映画のシーンが蘇りました。そして、チュニジアのサハラ砂漠で見た夕陽は、人生で最も美しい景色の1つでした。マイルを使ったので、現金は30万円台。こんなに効率的で贅沢な旅は、他にありません」

——30代・会社員・陸マイラー歴5年

サンタンナ・イン・カンプレーナ修道院

▲サンタンナ・イン・カンプレーナ修道院。映画の中で、ハナとアルマーシーが過ごした破壊された農家の舞台

第2章:What(どこを巡るのか?主要ロケ地8箇所の完全ガイド)

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2-1. イタリア・トスカーナ州のロケ地

【ロケ地1】サンタンナ・イン・カンプレーナ修道院(Monastero di Sant’Anna in Camprena)

基本情報
  • 場所:ピエンツァ、シエナ県、トスカーナ州、イタリア
  • 映画のシーン:破壊された農家・修道院(ハナとアルマーシーが過ごす場所)
  • 特徴:15世紀に建てられたベネディクト会修道院。ヴァル・ドルチャ(ユネスコ世界遺産)の丘陵地帯に位置し、映画の中で最も印象的な舞台の1つ。
  • 現在の状態:現在はアグリツーリズモ(農家民宿)として営業。宿泊も可能。
  • アクセス:ピエンツァから車で約10分。公共交通機関の場合、ピエンツァからタクシー(往復約40ユーロ)またはレンタサイクル(約5km)。

この修道院は、映画の中でハナ(ジュリエット・ビノシュ)とアルマーシー伯爵(レイフ・ファインズ)が過ごす、破壊された農家として登場します。壁画が美しいフレスコ画のシーンは、実際にこの修道院で撮影されました。現在は宿泊施設として営業しており、映画のロケ地に泊まるという贅沢な体験が可能です(1泊約150~200ユーロ)。

【ロケ地2】ピエンツァ(Pienza)

基本情報
  • 場所:シエナ県、トスカーナ州、イタリア
  • 映画のシーン:街並み、ピオ2世広場
  • 特徴:ルネサンス期の「理想都市」として設計された街。ユネスコ世界遺産(ヴァル・ドルチャの一部)。ペコリーノチーズの産地としても有名。
  • アクセス:フィレンツェ→シエナ(電車、約1時間)→ブオンコンヴェント(電車)→ピエンツァ(バス112番、約1時間15分)。合計約2~3時間。

ピエンツァは、トスカーナの丘陵地帯に位置する小さな街です。ピオ2世広場(Piazza Pio II)を中心に、ルネサンス様式の建築が美しく保存されています。映画では、トスカーナの平和な日常を象徴する場面で登場。街の中心部から見渡せるヴァル・ドルチャの黄金色の丘陵地帯は、映画のポスターにも使われた絶景です。

【ピエンツァで食べるべきもの】
  • ペコリーノ・ディ・ピエンツァ(Pecorino di Pienza):羊のミルクから作られるチーズ。DOP(原産地呼称保護)認定。
  • ピチ(Pici):トスカーナ伝統の太めの手打ちパスタ。アーリオ・オーリオ(ニンニクとオリーブオイル)で。
  • ブルネッロ・ディ・モンテプルチャーノ:近隣のモンテプルチャーノ産の赤ワイン。

【ロケ地3】グランド・ホテル・デ・バン(Grand Hotel des Bains)

基本情報
  • 場所:リド、ヴェネツィア、イタリア
  • 映画のシーン:カイロのシェパード・ホテル(Shepheard’s Hotel)として撮影
  • 特徴:1900年創業の歴史的ホテル。トーマス・マンの小説『ヴェニスに死す』の舞台としても有名。
  • 現在の状態:2010年に閉鎖。外観のみ見学可能。2025年に2億ユーロの投資で再開発予定
  • アクセス:ヴェネツィア本島からヴァポレット(水上バス)でリドへ(約15分)。リド桟橋から徒歩約15分。

グランド・ホテル・デ・バンは、映画の中でカイロのシェパード・ホテルとして登場します(実際のシェパード・ホテルは1952年に焼失)。アルマーシーとキャサリン(クリスティン・スコット・トーマス)が、探検隊のパーティーで踊るシーンが、ここで撮影されました。現在は閉鎖されていますが、ヴェネツィア・リドの美しい海岸線と合わせて訪れる価値があります。

タメルザ峡谷(チュニジア)

▲タメルザ峡谷。サハラ砂漠の中に現れるオアシスと峡谷は、映画の探検シーンの舞台

2-2. チュニジア・サハラ砂漠のロケ地

【ロケ地4】タメルザ(Tamerza)

基本情報
  • 場所:トゼール県、チュニジア西部(アルジェリア国境から3km)
  • 映画のシーン:サハラ砂漠の探検シーン、洞窟(キャサリンが最期を迎えた場所)
  • 特徴:山岳オアシス。峡谷と滝(雨季のみ)が美しい。映画の中で、アルマーシーがキャサリンを迎えに行く洞窟は、このエリアで撮影された。
  • アクセス:トゼールからツアー参加が最も現実的。1日ツアー(タメルザ+シェビカ+ミデス峡谷)が約8,000円。個人でのアクセスは困難(レンタカーまたは交渉制タクシー)。

タメルザは、サハラ砂漠の中に現れる山岳オアシスです。峡谷(キャニオン)と滝が美しく、映画の中では、アルマーシーがキャサリンを迎えに行く洞窟のシーンで登場します。トゼール発の1日ツアー(約8,000円)に参加すれば、シェビカ、ミデスといった近隣のオアシスも一緒に回れます。

【タメルザ1日ツアーの詳細】
  • 料金:約8,000円(ガイド、4WD車、昼食込み)
  • 行程:トゼール発(8:00)→シェビカ→タメルザ→ミデス峡谷→トゼール着(17:00)
  • ハイライト:タメルザ峡谷のトレッキング、旧タメルザ村(廃墟)の散策、オアシスでの昼食
  • 予約ViatorまたはTripadvisorで事前予約可能

【ロケ地5】ショット・エル・ジェリド(Chott el Jerid)

基本情報
  • 場所:トゼールから約45km
  • 映画のシーン:アルマーシーとマドックスの探検隊ベースキャンプ
  • 特徴:広大な塩湖(約5,000平方キロメートル)。乾季には白い塩の大地、雨季にはピンク色の水面が広がる幻想的な風景。
  • アクセス:トゼールから車で約1時間。個人でタクシーチャーター(往復約60ユーロ)、またはツアー参加。

ショット・エル・ジェリドは、サハラ砂漠最大の塩湖です。映画の中では、探検隊のベースキャンプとして登場。乾季(6~9月)には白い塩の大地が広がり、雨季(11~3月)には薄いピンク色の水面が現れます。蜃気楼が見られることでも有名で、映画の幻想的な雰囲気を体現しています。

【ロケ地6】トゼール(Tozeur)

基本情報
  • 場所:チュニジア西部、サハラ砂漠の入口
  • 役割:サハラ砂漠観光の拠点となる都市
  • 特徴:伝統的なレンガ造りの建築、ナツメヤシのオアシス、スター・ウォーズのロケ地(近郊)。
  • アクセス:チュニスから国内線で約1.5時間、またはバスで約7時間。

トゼールは、サハラ砂漠観光の拠点として、タメルザやショット・エル・ジェリドへのツアーが多数出発する街です。旧市街(メディナ)では、伝統的なレンガ造りの建築を見ることができます。また、スター・ウォーズのロケ地(オン・ジュマルなど)も近郊にあり、映画ファンにとっては一石二鳥の滞在地です。

ショット・エル・ジェリド塩湖

▲ショット・エル・ジェリド塩湖。サハラ砂漠最大の塩湖で、映画の探検隊のベースキャンプ場面で登場

2-3. その他の重要なロケ地

【ロケ地7】カイロ周辺(エジプト)

映画の一部シーンはエジプトのカイロ周辺でも撮影されましたが、主要な砂漠シーンはチュニジアで撮影されています。カイロのシェパード・ホテルのシーンは、前述の通り、ヴェネツィア・リドのグランド・ホテル・デ・バンで撮影されました。

【ロケ地8】映画の「心象風景」としてのサハラ砂漠

『イングリッシュ・ペイシェント』の魅力の1つは、サハラ砂漠が単なる背景ではなく、物語の重要な登場人物として描かれている点です。アルマーシーの心象風景、キャサリンとの愛の記憶が、砂漠の風景と重なり合います。タメルザやショット・エル・ジェリドを訪れることは、映画の「感情」を追体験することでもあります。

グランド・ホテル・デ・バン(ヴェネツィア・リド)

▲グランド・ホテル・デ・バン(ヴェネツィア・リド)。映画ではカイロのシェパード・ホテルとして撮影された。現在は閉鎖中

第3章:How(どうやって巡るのか?効率的な旅程と予算)

3-1. マイル活用術:JAL/ANAで航空券を確保する

『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地巡りで、最も重要なのが航空券の確保です。日本からイタリア(ローマまたはフィレンツェ)とチュニジア(チュニス)への往復は、通常50万円以上かかります。しかし、JALまたはANAのマイルを使えば、実質無料にできます。

【必要マイル数(2025年版)】

クラス JALマイル ANAマイル 燃油サーチャージ
エコノミー(往復) 45,000~78,000マイル 45,000~80,000マイル 約30,000~40,000円
ビジネス(往復) 110,000~180,000マイル 110,000~180,000マイル 約40,000~50,000円

※シーズンによって変動します。ローシーズン(10~11月、3~4月)が最も少ないマイル数で済みます。

【おすすめの航空ルート】

ルート1:東京→ローマ→チュニス(JAL/ANA+提携航空会社)
  • 往路:東京(羽田/成田)→ローマ(直行便、約12時間)→チュニス(約2時間)
  • 復路:チュニス→ローマ→東京
  • メリット:直行便で快適。ローマで乗り継ぎ時間を使って観光も可能。
  • マイル:ビジネスクラスで約110,000~140,000マイル(ローシーズン)
ルート2:東京→イスタンブール→チュニス(ANA提携のターキッシュエアラインズ)
  • 往路:東京(成田)→イスタンブール(約12時間)→チュニス(約2.5時間)
  • 復路:チュニス→イスタンブール→東京
  • メリット:ターキッシュエアラインズはサービスが良く、イスタンブールでのトランジットも楽しめる。
  • マイル:エコノミーで約45,000~55,000マイル(ローシーズン)

【マイルの貯め方(陸マイラー向け)】

陸マイラーであれば、年間10万~20万マイルを貯めることも十分可能です。以下の方法を組み合わせましょう:

  1. クレジットカードの入会キャンペーンJALカードANAカードの入会で、初年度に3万~5万マイル獲得可能。
  2. ポイントサイト経由のクレジットカード発行:ハピタス、モッピーなどのポイントサイト経由で、さらに追加ポイント(マイルに交換可能)。
  3. 日常の買い物をカード決済:年間100万円利用で、約1万~1.5万マイル。
  4. ふるさと納税:ポイントサイト経由でふるさと納税すると、寄付額の1~2%がポイントバックされ、マイルに交換可能。

【関連記事】マイルの貯め方をもっと詳しく知りたい方へ

【マイル特典航空券の予約タイミング】

330日前(JAL)または355日前(ANA)から予約可能。人気路線(東京→ローマなど)は、予約開始と同時に埋まることが多いため、早めの予約が鉄則です。特に、ビジネスクラスは争奪戦になります。

トゼール(サハラ砂漠の拠点都市)

▲トゼール。サハラ砂漠観光の拠点となる都市。伝統的なレンガ造りの建築が美しい

3-2. 10日間モデルプラン(効率重視)

ここでは、効率を最優先した10日間のモデルプランを提示します。トスカーナ4日間、チュニジア4日間、移動2日間という配分です。

【10日間モデルプラン】

日程 行程 主な活動
1日目 東京→ローマ(直行便) 機内泊
2日目 ローマ着→フィレンツェ(電車2時間)→シエナ→ピエンツァ ピエンツァ観光、宿泊
3日目 ピエンツァ サンタンナ修道院訪問、ヴァル・ドルチャの丘陵地帯散策
4日目 ピエンツァ→シエナ→フィレンツェ フィレンツェ観光(ウフィツィ美術館など)
5日目 フィレンツェ→ヴェネツィア(電車2時間)→リド グランド・ホテル・デ・バン外観見学、ヴェネツィア観光
6日目 ヴェネツィア→ローマ→チュニス(乗り継ぎ) チュニス着、宿泊
7日目 チュニス→トゼール(国内線1.5時間) トゼール旧市街散策、宿泊
8日目 トゼール タメルザ+シェビカ+ミデス峡谷1日ツアー
9日目 トゼール→ショット・エル・ジェリド→チュニス(国内線) 塩湖見学後、チュニス経由で帰国便へ
10日目 チュニス→ローマ→東京(乗り継ぎ) 機内泊、翌日東京着

【10日間プランのポイント】

  • トスカーナ4日間:ピエンツァ2泊、フィレンツェ1泊、ヴェネツィア1泊。サンタンナ修道院に宿泊すれば、さらに映画の世界観に浸れる。
  • チュニジア4日間:トゼール2泊、チュニス1泊。トゼールを拠点に、タメルザとショット・エル・ジェリドを効率的に回る。
  • 移動2日間:往復の移動日。ビジネスクラスを使えば、機内でゆっくり休める。

【10日間プランの予算シミュレーション】

  • 航空券:マイル使用(ビジネス110,000マイル+燃油サーチャージ4万円)
  • 宿泊費:約10万円(1泊平均1万円×10泊)
  • 食費:約5万円(1日平均5,000円×10日)
  • 交通費:約3万円(電車、バス、タクシー)
  • ツアー・入場料:約2万円(タメルザツアー8,000円、その他)
  • 合計:約24万円(航空券マイル使用)

※現金のみで航空券を購入した場合、約70万円(航空券50万円+現地費用20万円)

3-3. 14日間モデルプラン(余裕重視)

もし日数に余裕があれば、14日間プランをおすすめします。トスカーナ6日間、チュニジア6日間、移動2日間という配分で、より深く各地を味わえます。

【14日間プランの追加要素】

  • モンテプルチャーノ:ピエンツァから車で約30分。ブルネッロ・ワインの産地。ワイナリー巡りを追加。
  • サン・ジミニャーノ:フィレンツェから日帰り可能。中世の塔の街。
  • シディ・ブ・サイド:チュニス郊外の白と青の美しい街。地中海を望むカフェでゆっくり過ごす。
  • カルタゴ遺跡:チュニス郊外の世界遺産。古代ローマ遺跡を見学。

【14日間プランの予算シミュレーション】

  • 航空券:マイル使用(ビジネス110,000マイル+燃油サーチャージ4万円)
  • 宿泊費:約14万円(1泊平均1万円×14泊)
  • 食費:約7万円(1日平均5,000円×14日)
  • 交通費:約4万円
  • ツアー・入場料:約3万円
  • 合計:約32万円(航空券マイル使用)

3-4. アクセス方法の詳細

【イタリア国内の移動】

フィレンツェ→ピエンツァ
  • ルート:フィレンツェ→シエナ(電車、約1時間)→ブオンコンヴェント(電車、約30分)→ピエンツァ(バス112番、約1時間15分)
  • 料金:約20ユーロ
  • 注意:バスは本数が少ないため、事前にTiemme社のサイトで時刻表を確認すること。
フィレンツェ→ヴェネツィア
  • ルート:高速列車(Frecciarossa)で約2時間
  • 料金:約30~50ユーロ(早期予約で割引あり)
  • 予約Trenitalia公式サイトで事前予約推奨

【チュニジア国内の移動】

チュニス→トゼール
  • ルート1:国内線(Tunisair)で約1.5時間。料金:約100~150ユーロ(往復)
  • ルート2:長距離バス(SNTRI)で約7時間。料金:約20ユーロ(片道)
  • おすすめ:時間短縮のため、国内線推奨。
トゼール→タメルザ・ショット・エル・ジェリド
  • ツアー参加:1日ツアー(タメルザ+シェビカ+ミデス)約8,000円。Viatorまたは現地旅行会社で予約。
  • 個人手配:レンタカー(1日約50ユーロ)またはタクシーチャーター(1日約100ユーロ)。ただし、道路状況が悪いため、4WD推奨。

3-5. 最適な旅行時期

【トスカーナの最適時期】

  • ベストシーズン:5~6月、9~10月(気候が穏やか、観光客が少ない)
  • 夏(7~8月):暑い(30度超)が、ひまわり畑が見頃。ただし観光客が多く、宿泊費も高い。
  • 秋(10~11月):ブドウの収穫時期。ワイナリー巡りに最適。黄金色の丘陵地帯が最も美しい。
  • 冬(12~2月):寒く、一部の施設が閉鎖。ただし宿泊費は最安。

【チュニジアの最適時期】

  • ベストシーズン:3~5月、10~11月(気候が穏やか、砂漠観光に最適)
  • 夏(6~9月):非常に暑い(40度超)。ショット・エル・ジェリドは乾季で白い塩の大地が見られるが、タメルザの滝は枯れる。
  • 冬(12~2月):涼しく、雨季。ショット・エル・ジェリドがピンク色に染まる。タメルザの滝も水量が多い。

【おすすめの組み合わせ】

10月または11月:トスカーナは黄金色の丘陵地帯+ブドウ収穫、チュニジアは穏やかな気候で砂漠観光に最適。宿泊費もハイシーズンより30~40%安い。

イタリア・チュニジアの位置関係を示す地図

▲イタリアとチュニジアの位置関係。地中海を挟んで約400km。ローマ→チュニス間は飛行機で約2時間

第4章:予算削減テクニックと注意点

4-1. 予算削減テクニック

【テクニック1】ローシーズンを狙う

前述の通り、10~11月、3~4月がローシーズンです。この時期を狙えば、宿泊費が30~40%、航空券(現金購入の場合)が20~30%安くなります。マイルを使う場合も、必要マイル数が減少します。

【テクニック2】アグリツーリズモに泊まる

トスカーナでは、アグリツーリズモ(農家民宿)に泊まることで、宿泊費を削減できます。サンタンナ修道院のアグリツーリズモなら、1泊150~200ユーロ。ホテルより安く、朝食付きで、映画のロケ地に泊まるという贅沢な体験ができます。

【テクニック3】食事は昼にメインを持ってくる

イタリアでは、昼のコースメニュー(プランツォ)が夜より30~40%安いです。トスカーナのレストランでは、昼に20~30ユーロのコースを楽しみ、夜は軽食(パニーノやピザ)で済ませる、という戦略が有効です。

【テクニック4】公共交通機関を最大限活用

イタリアは電車とバスのネットワークが発達しているため、レンタカー不要で移動できます。レンタカーを借りると、1日50~80ユーロ+ガソリン代がかかりますが、電車+バスなら1日20~30ユーロで済みます。

【テクニック5】チュニジアではツアーに参加

タメルザやショット・エル・ジェリドへの個人アクセスは、レンタカーまたはタクシーチャーターが必要で、1日100ユーロ以上かかります。しかし、トゼール発の1日ツアー(約8,000円)に参加すれば、ガイド、4WD車、昼食込みで、半額以下に抑えられます。

【予算削減例:10日間プラン】

項目 通常価格 削減後 削減額
宿泊費 15万円 10万円 -5万円
食費 7万円 5万円 -2万円
交通費 5万円 3万円 -2万円
合計 27万円 18万円 -9万円

※航空券はマイル使用(燃油サーチャージ4万円)を前提としています。

4-2. 注意点と安全対策

【イタリアでの注意点】

  • スリに注意:フィレンツェ、ヴェネツィアなどの観光地では、スリが多発しています。貴重品は分散して持ち、バッグは体の前に。
  • 日曜日は店が閉まる:小さな町(ピエンツァなど)では、日曜日にレストランや商店が閉まることがあります。事前に確認を。
  • 英語が通じない場合がある:田舎では英語が通じないことも。Google翻訳アプリを活用しましょう。

【チュニジアでの注意点】

  • 治安は比較的良好:チュニジアは北アフリカの中では治安が良い国ですが、夜間の単独行動は避けること。
  • アルジェリア国境付近は避ける:タメルザはアルジェリア国境から3kmですが、ツアーで行く分には問題ありません。ただし、個人で国境方面に行くのは避けましょう。
  • 水は必ずミネラルウォーター:水道水は飲まないこと。歯磨きもミネラルウォーターで。
  • 日焼け対策は必須:サハラ砂漠は日差しが非常に強いです。日焼け止め、帽子、サングラス、長袖シャツを持参。

【健康管理】

  • 旅行保険に加入:クレジットカード付帯の保険でも可。万が一のケガや病気に備えましょう。
  • 常備薬を持参:胃腸薬、風邪薬、痛み止めなど。砂漠では埃を吸い込むことが多いため、喉のケアも重要。
  • 水分補給をこまめに:特にサハラ砂漠では、脱水症状に注意。1日2リットル以上の水を飲みましょう。

4-3. 言語とコミュニケーション

【イタリア】

  • 公用語:イタリア語
  • 英語:観光地では英語が通じることが多いですが、田舎では通じにくい。
  • 便利なフレーズ
    • Buongiorno(ブオンジョルノ):こんにちは
    • Grazie(グラツィエ):ありがとう
    • Quanto costa?(クワント・コスタ?):いくらですか?

【チュニジア】

  • 公用語:アラビア語(チュニジア方言)
  • 第二言語:フランス語(旧フランス領のため、広く使われる)
  • 英語:観光地では英語が通じることが多い。
  • 便利なフレーズ
    • Salam(サラーム):こんにちは(アラビア語)
    • Shukran(シュクラン):ありがとう(アラビア語)
    • Merci(メルシー):ありがとう(フランス語)

第5章:さらに深める——映画と旅行の融合

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5-1. 映画を事前に見直す

ロケ地巡りの前に、『イングリッシュ・ペイシェント』を見直すことを強くおすすめします。映画の中で登場するシーンと、実際の場所が結びつくことで、旅の体験が何倍も深まります。

【視聴可能な配信サービス(2025年11月時点)】

  • Amazon Prime Video:レンタル(399円)
  • Apple TV:レンタル(400円)
  • Google Play Movies:レンタル(400円)

※配信状況は変動するため、最新情報は各サービスでご確認ください。

5-2. サウンドトラックを持参する

ガブリエル・ヤレドによるサウンドトラックは、映画の世界観を象徴する名曲です。トスカーナの丘陵地帯を歩くとき、サハラ砂漠を眺めるとき、このサウンドトラックを聴くと、映画の中に入り込んだような感覚を味わえます。

5-3. 現地で映画のシーンを再現する

サンタンナ修道院の中庭で、アルマーシーとハナのシーンを思い出しながら写真を撮る。タメルザ峡谷で、キャサリンの最期のシーンを想像する。映画のシーンを再現することで、旅の記憶がより鮮やかになります。

5-4. 旅行記を書く

帰国後、旅行記を書くことで、体験を振り返り、記憶を定着させることができます。ブログやSNSで共有すれば、同じ興味を持つ人々とつながる機会にもなります。

まとめ:効率と欲望を両立させた、本気の旅行プラン

『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地巡りは、「効率」と「欲望充足」を見事に両立させた旅です。マイルを活用すれば、航空券は実質無料。トスカーナの世界遺産とサハラ砂漠の絶景を、10日間で両方体験できる。そして、映画の世界観に浸りながら、グルメやアドベンチャーも楽しめる——こんなに贅沢で効率的な旅は、他にありません。

【この旅の3つの魅力】

  1. 効率性:マイル使用で現金30万円台から実現可能。2つの世界遺産を1度に巡れる。
  2. 欲望充足:トスカーナの絶景+グルメ、サハラ砂漠のアドベンチャー、映画の世界観に浸る贅沢。
  3. 実現可能性:公共交通機関とツアーを組み合わせれば、個人でも十分に回れる。

「総マイル&現金の効率で考える、本気出した旅行プラン」——それが、『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地巡りです。あなたも、この映画の舞台に立ち、アルマーシーとキャサリンの愛の物語を追体験してみませんか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、あなたの「本気出した旅行プラン」の実現に役立つことを願っています。素晴らしい旅を!

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🎬 映画ロケ地シリーズ

※本記事で扱ったチュニジア(サハラ砂漠)は、アフリカ大陸に位置しますが、上記アフリカ記事では北アフリカ(エジプト・モロッコ)と東アフリカ(ケニア)を中心に扱っているため、チュニジアの詳細情報は本記事をご参照ください。

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