スクリーンの中へ旅に出よう
映画を観ていて、「この場所に行ってみたい」「この世界に入り込んでみたい」と思ったことはありませんか?その夢を叶えてくれるのが、世界各地にある映画スタジオツアーです。
作り込まれたセット、精巧な小道具、そして撮影の裏側に隠された魔法。スタジオツアーは、単なる観光地ではなく、クリエイターたちの情熱と技術の結晶に触れる場所です。

今回は、映画ファンなら一度は訪れたい「世界のスタジオツアー5選」を厳選しました。そして、CINEMILEらしく、それぞれの場所へマイルを使ってお得に行く方法も合わせてご紹介します。さあ、パスポートとマイルを持って、映画の世界へチェックインしましょう!
1. ワーナー・ブラザース・スタジオ・ツアー・ロンドン(イギリス)
主な作品:『ハリー・ポッター』シリーズ
世界で最も成功した映画シリーズの一つ、『ハリー・ポッター』。その魔法の世界がそのまま残されているのが、ロンドン郊外にあるワーナー・ブラザース・スタジオです。

見どころ:
何と言っても「大広間」のセット。実際に撮影で使われた衣装や小道具が所狭しと並んでいます。また、ダイアゴン横丁を歩いたり、9と3/4番線でホグワーツ特急と写真を撮ったり、バタービールを飲んだりと、ファンにはたまらない体験が待っています。
✈️ マイルで叶える「魔法使い」の旅
ロンドンへの翼は、ANAの個室ビジネスクラス「THE
Room」を狙いましょう。扉を閉めれば、そこはまるでホグワーツ特急のコンパートメント。機内食のコース料理を楽しみながらハリー・ポッターの映画を見直せば、ヒースロー空港に着く頃には気分はすっかり魔法使いです。
2. チネチッタ(イタリア・ローマ)

主な作品:『ベン・ハー』『ローマの休日』『グラディエーター』
「テヴェレ川のハリウッド」とも呼ばれる、ヨーロッパ最大級の歴史あるスタジオ。フェデリコ・フェリーニ監督が愛した場所としても知られています。

見どころ:
圧巻なのは「古代ローマ」の巨大セット。ドラマ『ROME[ローマ]』のために作られたものですが、そのスケールは本物の遺跡と見紛うほど。ここを歩けば、古代の市民になった気分を味わえます。
✈️ マイルで味わう「ローマの休日」
ANAマイルでルフトハンザ航空を利用し、フランクフルト経由でローマへ。乗り継ぎ時間はセネターラウンジでドイツビールとプレッツェルを。シャワーでリフレッシュしてからローマへ降り立てば、古代の石畳も軽やかに歩けるはずです。
3. アトラス・スタジオ(モロッコ・ワルザザート)
主な作品:『グラディエーター』『ハムナプトラ』『ゲーム・オブ・スローンズ』
モロッコの砂漠地帯にある、世界最大(面積ベース)の映画スタジオ。広大な荒野に突如現れる古代都市は、まさに異世界です。

見どころ:
『グラディエーター』の闘技場や、『キングダム・オブ・ヘブン』のエルサレムの城壁など、歴史スペクタクル映画のセットが放置(保存?)されています。砂漠の風に吹かれながら廃墟のようなセットを巡る体験は、他のスタジオでは味わえません。
✈️ 砂漠への「冒険飛行」
モロッコへの旅路は、それ自体が冒険映画のプロローグ。JALマイルでエールフランスのビジネスクラスを予約し、パリの華やかなラウンジからカサブランカへ。洗練された空の旅から、赤土の広がる荒野への劇的なカットチェンジを楽しんでください。
4. ウェタ・ワークショップ(ニュージーランド・ウェリントン)
主な作品:『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』『アバター』
ピーター・ジャクソン監督率いる、世界最高峰の特殊効果・造形スタジオ。「中つ国」を現実に作り出した職人たちの技を間近で見ることができます。

見どころ:
「ウェタ・ケーブ」と呼ばれるツアーでは、実際に映画で使われた剣や鎧、クリーチャーのマスクなどを見学できます。職人が目の前で作業している様子を見られることも。お土産ショップも充実しており、ここでしか買えないコレクターズアイテムは必見です。
✈️ 中つ国への「プレミアム」な翼
長時間のフライトこそ、マイルの使いどころ。ニュージーランド航空の「ビジネス・プレミア」なら、フルフラットのベッドでぐっすり眠れます。目覚めればそこは中つ国。オークやエルフとの対面に備えて、空の上で体力を温存しましょう。
5. ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(アメリカ・ロサンゼルス)

主な作品:『ジョーズ』『サイコ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
テーマパークとして有名ですが、ここは正真正銘「稼働中の映画スタジオ」。その裏側をトラムに乗って巡る「スタジオ・ツアー」こそが、USHの真髄です。

見どころ:
ヒッチコックの『サイコ』に出てくるベイツ・モーテルや、スピルバーグの『宇宙戦争』の墜落現場など、映画史に残るセットをトラムで駆け抜けます。キングコングやワイルド・スピードのアトラクション要素もあり、エンターテインメント性抜群です。
✈️ ハリウッドスター気分の「ポラリス」体験
旅の締めくくりは、ユナイテッド航空の「ポラリス・ラウンジ」(LAX)で。アラカルトのダイニングで食事を楽しみ、シャワーを浴びてから帰国便へ。最後までVIP気分に浸れる、まさに映画スターのような旅のエンディングです。
世界地図で見るスタジオツアー

【妄想プラン】マイルで世界一周!「ワンワールド」で叶える究極のスタジオ巡礼
「世界一周なんて夢のまた夢…」と思っていませんか?かつてマイラーの定番だったANA(スターアライアンス)の世界一周特典は2025年6月に終了してしまいましたが、JAL(ワンワールド)の世界一周特典は健在です。
実は、今回の5大スタジオを巡るには、モロッコをハブに持つロイヤル・エア・モロッコが加盟しているワンワールドの方が、ルート構築において「最強」の選択肢なのです。
🎬 JALマイルで飛ぶ!「映画の旅」ルート案
- START: 東京
- ↓ ✈️ JAL (直行便)
- ロンドン (WBスタジオ):魔法の世界へ
- ↓ ✈️ ブリティッシュ・エアウェイズ
- ローマ (チネチッタ):永遠の都へ
- ↓ ✈️ ロイヤル・エア・モロッコ (直行便!)
- カサブランカ (アトラス):砂漠の要塞へ
※ここがポイント!欧州から北アフリカへスムーズに移動できるのはワンワールドの特権です。 - ↓ ✈️ ロイヤル・エア・モロッコ (JFK経由) & アメリカン航空
- ロサンゼルス (ユニバーサル):ハリウッドへ
- ↓ ✈️ カンタス航空 (シドニー経由)
- オークランド (ウェタ):中つ国へ
- ↓ ✈️ JAL (シドニー経由)
- GOAL: 東京
ここが得するポイント!
このルートの総移動距離は約26,000〜28,000マイル。JALの「ワンワールド特典航空券」なら、ビジネスクラス利用でも120,000〜140,000マイル程度(※時期・距離による)で発券可能です。有償なら200万円以上する世界一周ビジネスクラスが、このマイル数で手に入るのは、まさに「現代の錬金術」と言えるでしょう。
ANA派?JAL派?あなたの「映画旅」はどっち?
マイルの貯め方によって、実現できる「映画旅」のスタイルは大きく異なります。あなたはどちらのタイプですか?
🦁 ANA(スターアライアンス)派:欧州じっくり「貴族の旅」
こんな人におすすめ:
「移動そのものを優雅に楽しみたい」「ヨーロッパの映画史を深く掘り下げたい」
旅のスタイル:
スターアライアンスの強みは、ルフトハンザ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、ターキッシュエアラインズなど、ヨーロッパ域内の圧倒的なネットワークです。
妄想プラン例:
ロンドン(WBスタジオ)で魔法の世界に浸った後は、パリへ飛び『アメリ』や『ダ・ヴィンチ・コード』のロケ地へ。最後はローマ(チネチッタ)で締めくくる「欧州映画紀行」。
帰路はフランクフルトのルフトハンザ・セネターラウンジや、イスタンブールのターキッシュエアラインズ・ラウンジ(世界最高峰と言われます!)で、旅の余韻に浸るのがANA派の醍醐味です。
🦅 JAL(ワンワールド)派:大陸横断「冒険者の旅」
こんな人におすすめ:
「世界一周をしてみたい」「砂漠や南半球など、遠くへ行きたい」
旅のスタイル:
ワンワールドの強みは、「大陸間をつなぐユニークな航空会社」の存在です。特に北アフリカの雄・ロイヤル・エア・モロッコや、オセアニアのカンタス航空は、他では代えがたいルートを提供してくれます。
妄想プラン例:
前述の「世界一周ルート」がまさにこれ。特に、ヨーロッパからカサブランカ(モロッコ)へ直行便で飛び、そこから大西洋を渡ってアメリカへ…というダイナミックな移動は、JALマイル(ワンワールド)だからこそスムーズに実現できます。「誰も行かないような場所へ行きたい」という冒険心を満たしてくれるのは、間違いなくJAL派です。
まとめ:映画の魔法は、旅の魔法
映画スタジオを訪れることは、単なるロケ地巡りとは一味違います。そこには、物語を生み出そうとするクリエイターたちの熱気と、訪れる人々を楽しませようとするホスピタリティがあります。
スクリーンの中で見たあの景色の中に、自分の足で立つ。その感動は、きっとあなたの旅を特別なものにしてくれるはずです。マイルを貯めて、映画の魔法に会いに行きませんか?
他のロケ地情報も気になる方は、グラディエーターのマルタ島や、リトル・マーメイドのサルデーニャ島の記事もぜひチェックしてみてください。

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