【なぜ】映画ロケ地巡りで日本の魅力を再発見する理由
「海外の映画ロケ地も素晴らしいですが、実は日本国内にも、息をのむような美しい撮影地がたくさんあるんですよね」
私は70万マイルを貯めて、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパの映画ロケ地に憧れていますが(まだほとんど行けていませんが…)、国内にも素晴らしい場所がたくさんあります。『君の名は。』の須賀神社の階段、『ラブレター』の小樽運河、『この世界の片隅に』の広島…。日本という国は、映画を通じて世界中から注目される美しい国なんです。
そして何より、国内旅行なら少ないマイル数で気軽に行けるのが最大のメリット。国際線のビジネスクラスで何万マイルも使う前に、まずは国内の映画ロケ地を巡ってみるのはいかがでしょうか。

【この記事で分かること】東京・京都・沖縄・北海道・広島の映画ロケ地とマイル旅
- 東京・京都・沖縄・北海道・広島の名作映画ロケ地
- JAL・ANA国内線の必要マイル数と予約のコツ
- 国内特典航空券の活用術(片道5,000マイル〜)
- 週末2泊3日で巡れる実践的プラン
- JGC・SFC会員なら更に快適な国内旅行術(JGC修行体験記参照)
それでは、日本各地の映画ロケ地を巡る旅へ出発しましょう!
【Part 1:東京編】『君の名は。』『シン・ゴジラ』の舞台となった聖地
【東京】『君の名は。』で感動!須賀神社の階段ロケ地
新海誠監督の大ヒットアニメ『君の名は。』(2016年)のクライマックスシーン、瀧と三葉が再会する「あの階段」として世界中から注目を集めたのが、東京・四谷にある須賀神社の石段です。

私も一度訪れましたが、平日の午後でも多くの人が写真撮影に訪れていました。住宅街の中にある急な石段なので、地元の方々の迷惑にならないよう静かに訪問する配慮が必要です。階段の上から見下ろす街並みは、まさに映画のワンシーン。夕暮れ時の黄金色の光が差し込む時間帯は特に美しいですよ。
📍 どうやって行くのか?
- 最寄駅:JR/東京メトロ「四ツ谷駅」徒歩10分
- 住所:東京都新宿区須賀町5
- 入場料:無料(神社境内)
- 撮影マナー:住宅街のため静粛に、早朝・深夜の訪問は控える
【東京】『シン・ゴジラ』の壮絶シーン!東京タワー周辺ロケ地
庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』(2016年)で、ゴジラによって破壊される象徴的なシーンとして登場したのが東京タワーです。1958年完成のこの赤い鉄塔は、日本の高度経済成長の象徴であり、数多くの映画やドラマに登場してきました。

展望台からは東京の街並みを一望でき、天気が良ければ富士山も見えます。夜はライトアップされた姿が美しく、特に冬のイルミネーションシーズンは幻想的です。近くの増上寺との組み合わせで撮影すると、伝統と現代が融合した素晴らしい写真が撮れますよ。
📍 どうやって行くのか?
- 最寄駅:都営大江戸線「赤羽橋駅」徒歩5分
- 住所:東京都港区芝公園4-2-8
- 展望台料金:メインデッキ1,200円、トップデッキ3,000円
- 営業時間:9:00〜23:00(最終入場22:30)
【東京】その他の人気映画ロケ地マップ
- 新宿駅周辺:『ロスト・イン・トランスレーション』『ウルヴァリン: SAMURAI』
- 渋谷スクランブル交差点:『ワイルド・スピード TOKYO DRIFT』『バビロン』
- 浅草・雷門:『SAYURI』『47RONIN』
- 皇居周辺:『007は二度死ぬ』『ラストサムライ』
東京は世界的にも有名な映画ロケ地が密集しているので、1日で複数箇所を巡ることができます。羽田空港からのアクセスも良好で、週末弾丸旅行にぴったりです。
【Part 2:京都・奈良編】『SAYURI』『ラストサムライ』に彩られた古都

【京都】『SAYURI』の幻想的な千本鳥居!伏見稲荷大社ロケ地
ロブ・マーシャル監督の『SAYURI』(原題: Memoirs of a Geisha、2005年)で、幼い千代が雪の中を走り抜ける印象的なシーンの舞台となったのが、京都の伏見稲荷大社です。

朱色の鳥居が山の頂上まで続く「千本鳥居」は、世界中から観光客が訪れる京都屈指の観光名所です。早朝6時頃に訪れれば、観光客が少なく静寂な雰囲気の中で撮影できます。鳥居のトンネルを歩きながら、映画のワンシーンを追体験できる貴重な場所です。
📍 どうやって行くのか?
- 最寄駅:JR奈良線「稲荷駅」徒歩すぐ、京阪電車「伏見稲荷駅」徒歩5分
- 住所:京都府京都市伏見区深草藪之内町68
- 拝観料:無料
- 参拝時間:24時間(早朝が狙い目)
【奈良】『ラストサムライ』の感動シーン!東大寺周辺ロケ地
トム・クルーズ主演の『ラストサムライ』(2003年)で、日本の伝統文化と武士道精神が描かれる象徴的なシーンの背景として登場したのが、奈良の東大寺です。

世界最大級の木造建築である大仏殿と、その中に鎮座する高さ15メートルの大仏は圧巻です。境内には約1,200頭の野生の鹿が暮らしており、「鹿せんべい」を求めて観光客に近寄ってきます。鹿と大仏殿を一緒に撮影できるのは奈良ならではの光景ですね。
📍 どうやって行くのか?
- 最寄駅:JR/近鉄「奈良駅」からバス10分、徒歩30分
- 住所:奈良県奈良市雑司町406-1
- 拝観料:大仏殿600円
- 拝観時間:7:30〜17:30(季節により変動)
【京都・奈良】その他の魅力的な映画ロケ地
- 嵐山・竹林の道:『SAYURI』『るろうに剣心』
- 清水寺:『ラストサムライ』『47RONIN』
- 金閣寺:『007は二度死ぬ』『ラストサムライ』
- 春日大社:『SAYURI』奉納舞のシーン
京都・奈良は日本の伝統文化を体験できる最高の場所です。アジア編で紹介したタイやベトナムの寺院も素晴らしいですが、日本の古都の静謐な美しさは格別です。
【Part 3:沖縄編】『涙そうそう』『ちゅらさん』の南国ロケ地
【沖縄】琉球王国の面影!首里城周辺の映画ロケ地
沖縄を舞台にした映画やドラマは数多くありますが、特に印象的なのが首里城とその周辺地域です。残念ながら2019年の火災で正殿が焼失しましたが、現在は復元工事が進められており、周辺の石畳道や守礼門は訪問可能です。

映画『涙そうそう』(2006年)やNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』(2001年)など、沖縄の家族愛や絆を描いた作品の背景として、首里城や那覇の街並みが登場します。石畳の「金城町石畳道」は、琉球時代の雰囲気が色濃く残る美しい場所です。
📍 どうやって行くのか?
- 最寄駅:ゆいレール「首里駅」徒歩15分
- 住所:沖縄県那覇市首里金城町1-2
- 入場料:守礼門周辺は無料(復元完了後、正殿は有料予定)
- 見学時間:8:00〜19:30(季節により変動)
【沖縄】映画で巡る!感動の南国ロケ地ツアー
- 美浜アメリカンビレッジ:『恋しくて』『ホテル・ハイビスカス』
- 万座毛:『涙そうそう』海を見つめるシーン
- 国際通り:『ちゅらさん』『ナビィの恋』
- 古宇利大橋:多数のCM・ドラマの撮影地
沖縄は羽田から片道7,500マイルで行ける南国リゾートです。オセアニア編で紹介したケアンズやゴールドコーストも素晴らしいですが、国内で手軽に南国気分を味わえるのが沖縄の魅力ですね。
【Part 4:北海道編】『ラブレター』『鉄道員』の雄大な雪景色
【北海道】『ラブレター』の感動!小樽運河ロケ地
岩井俊二監督の名作『ラブレター』(1995年)のロケ地として、世界中のファンが訪れるのが北海道・小樽です。特に小樽運河の冬景色は、映画のノスタルジックな雰囲気そのものです。

雪が積もった石造倉庫群、ガス灯が灯る夕暮れ時の運河沿いの散歩道…。「お元気ですか? 私は元気です」という有名なセリフを思い出しながら歩く小樽は、まさに映画の世界に迷い込んだような感覚になります。
📍 どうやって行くのか?
- 最寄駅:JR「小樽駅」徒歩10分
- 住所:北海道小樽市港町
- 入場料:無料
- ベストシーズン:1月〜2月の雪が積もった時期
【北海道】その他の心温まる映画ロケ地
- 幌舞駅(旧幾寅駅):『鉄道員(ぽっぽや)』高倉健主演の名作
- 富良野:『北の国から』シリーズ、広大な自然風景
- 函館:『海炭市叙景』『幸福の黄色いハンカチ』
- 札幌:『探偵はBARにいる』シリーズ、すすきの周辺
北海道は羽田から片道7,500マイルで行ける雪国です。特に冬は、ヨーロッパ編で紹介した北欧の雰囲気にも似た美しい雪景色が楽しめます。
【Part 5:広島編】『この世界の片隅に』に刻まれた平和への祈り

【広島】映画と歴史が交差する『原爆ドーム』周辺ロケ地
こうの史代の漫画を原作とした映画『この世界の片隅に』(2016年)は、太平洋戦争下の広島で暮らす主人公すずの日常を描いた感動作です。その舞台となった広島の象徴が原爆ドームです。

1945年8月6日、人類史上初めて原子爆弾が投下された広島。その爆心地近くに奇跡的に残った建物の廃墟が原爆ドームです。世界遺産に登録されたこの場所は、戦争の悲惨さと平和の尊さを静かに訴えかけています。
映画では、すずが呉から広島市内へ買い物に来るシーンで、当時の街並みが美しく描かれています。原爆ドームを訪れると、映画で描かれた「失われた日常」の重みを改めて感じることができます。
📍 どうやって行くのか?
- 最寄駅:広島電鉄「原爆ドーム前」電停すぐ
- 住所:広島県広島市中区大手町1-10
- 入場料:外観見学無料(内部は立ち入り禁止)
- 見学時間:24時間(平和記念資料館は8:30〜18:00)
【広島】心に響くその他の映画ロケ地
- 呉市周辺:『この世界の片隅に』すずの暮らした街
- 宮島・厳島神社:『ウルヴァリン: SAMURAI』海に浮かぶ鳥居
- 尾道:『転校生』『時をかける少女』大林宣彦監督の尾道三部作
- 広島平和記念公園:多数のドキュメンタリー作品
広島は歴史と平和を学べる貴重な場所です。映画を通じて戦争の記憶を次世代に伝える重要性を、改めて感じることができます。
【Part 6:マイルで巡る国内旅行術】東京・京都・沖縄・北海道・広島
【マイル旅】JAL・ANA国内線に必要なマイル数(2025年最新)
国内線の特典航空券は、国際線に比べて圧倒的に少ないマイル数で予約できます。以下は2025年最新のマイルチャートです。
【JALマイル】国内線片道必要マイル数早見表
| 区間距離 | 通常期 | 閑散期(▼1,000) | 繁忙期(▲2,000) |
|---|---|---|---|
| 0〜599km(東京〜大阪など) | 6,000 | 5,000 | 8,000 |
| 600〜1,199km(東京〜札幌など) | 7,500 | 6,500 | 9,500 |
| 1,200km〜(東京〜那覇など) | 9,000 | 8,000 | 11,000 |
【ANAマイル】国内線片道必要マイル数早見表
| 区間距離 | 通常期(L/R席) | ハイシーズン(H席) |
|---|---|---|
| 0〜600km | 5,000 / 6,000 | 9,000 |
| 601〜1,600km | 6,000 / 7,500 | 10,500 |
| 1,601km〜 | 7,000 / 9,000 | 12,000 |
ポイント: アメリカやヨーロッパへの国際線が片道数万マイル必要なのに対し、国内線なら片道5,000〜9,000マイルで行けます!
【マイル活用術】国内線特典航空券を賢く取るコツ
どうやって1. 早めの予約が鉄則するのか?
特典航空券は搭乗日の330日前から予約可能です(JAL/ANA共通)。人気路線・人気時期は即日満席になることもあるため、旅行計画が決まったらすぐに予約しましょう。
【マイル旅】JGC・SFC会員なら利用できる特典
JALのJGCサファイア以上、ANAのSFCプラチナ以上の会員は、特典航空券の優先枠が用意されています。一般会員では満席でも、上級会員なら予約できるケースがあります。
私もJGCサファイア会員として、この優先枠に何度も助けられました。JGC修行やSFC修行の価値は、こうした実質的なメリットにあります。

【マイル旅】クラスJ・プレミアムクラスをお得に利用する方法
国内線の上位クラスは、通常席+1,000〜2,000マイルで予約可能です。少しの追加マイルで快適性が大幅アップするので、長距離路線ではおすすめです。
【マイル不足時】特典航空券を諦めない!代替案
マイルが少し足りない場合、ポイントサイト経由でクレジットカードを作るのが最速です。JALカードやANAカードなら入会キャンペーンで数千〜1万マイル獲得できます。
詳しくはマイル有効期限対策記事も参考にしてください。
【マイル旅】週末2泊3日モデルプラン
【京都】映画ロケ地巡り!週末2泊3日マイル旅プラン
- 金曜夜:羽田→伊丹(6,000マイル)、京都駅周辺ホテル泊
- 土曜:伏見稲荷大社→清水寺→嵐山竹林→金閣寺
- 日曜午前:奈良・東大寺訪問
- 日曜夜:伊丹→羽田(6,000マイル)
- 合計:往復12,000マイル
【沖縄】南国リゾート満喫!週末2泊3日マイル旅プラン
- 金曜夜:羽田→那覇(9,000マイル)、国際通り周辺ホテル泊
- 土曜:レンタカーで首里城→万座毛→古宇利大橋
- 日曜午前:美浜アメリカンビレッジ散策
- 日曜夜:那覇→羽田(9,000マイル)
- 合計:往復18,000マイル

【Part 7:国内線ビジネスクラス】マイルで快適な旅を
✨ 国際線とは違うけど、快適さは抜群?
国内線の「プレミアムクラス(ANA)」や「ファーストクラス(JAL)」は、アメリカ路線やヨーロッパ路線のビジネスクラスのようなフルフラットシートではありませんが、それでも十分快適です。
なぜ国内線上位クラスのメリット:なのか?
- 広々とした座席:リクライニング幅が大きく、足元も広い
- 機内食・ドリンクサービス:朝便なら和食弁当、昼便なら軽食
- 優先搭乗・預け荷物優先:時間短縮に効果的
- 追加マイル少なめ:通常席+2,000マイル程度
特に羽田→札幌や羽田→那覇などの長距離路線では、上位クラスの価値が高まります。疲れを軽減して、到着後すぐに観光を楽しめるのが最大のメリットです。
【Part 8:まとめ】マイルで巡る日本の映画ロケ地
【なぜ】日本の映画ロケ地は、世界に誇る文化遺産なのか
私は70万マイルを貯めて、ニューヨークやシドニー、パリの映画ロケ地に憧れています(まだほとんど行けていませんが…)。でも、この記事を書きながら改めて思いました。日本にも素晴らしいロケ地がたくさんあると。
須賀神社の階段を登りながら『君の名は。』のシーンを思い出す瞬間、小樽運河の雪景色の中で「お元気ですか」と心の中で呟く瞬間、原爆ドームの前で平和への祈りを捧げる瞬間…。映画は、ただのエンターテインメントではなく、その場所の記憶と感情を伝える力を持っているのだと実感します。

【どうやって】マイルを使って、今すぐ映画ロケ地へ旅に出よう!
国内線なら片道5,000マイルから。週末2泊3日でも、十分に映画ロケ地を巡ることができます。国際線のように何万マイルも貯める必要はありません。今持っているマイルで、今すぐ行けるのが国内旅行の魅力です。
📌 この記事のポイント再確認は何か?
- 東京:須賀神社、東京タワー(『君の名は。』『シン・ゴジラ』)
- 京都・奈良:伏見稲荷、東大寺(『SAYURI』『ラストサムライ』)
- 沖縄:首里城周辺(『涙そうそう』『ちゅらさん』)
- 北海道:小樽運河(『ラブレター』『鉄道員』)
- 広島:原爆ドーム(『この世界の片隅に』)
- 必要マイル:片道5,000〜9,000マイル、往復1万〜2万マイル
- 予約のコツ:330日前から予約、JGC・SFC会員なら優先枠あり
【次は】海外の映画ロケ地をマイルで巡る計画
国内のロケ地を巡って「映画ロケ地旅行」の楽しさを実感したら、次はぜひ海外へ。当サイトでは以下の記事も公開中です:
- 🇺🇸 アメリカ映画ロケ地完全ガイド – ニューヨーク、LA、サンフランシスコ
- 🇪🇺 ヨーロッパ映画ロケ地完全ガイド – パリ、ロンドン、ローマ
- 🇦🇺 オセアニア映画ロケ地完全ガイド – シドニー、ケアンズ、NZ
- 🇹🇭 アジア映画ロケ地完全ガイド – バンコク、シンガポール、香港
また、マイルの貯め方や上級会員の取得方法については、JGC修行体験記やマイル有効期限対策の記事もぜひご覧ください。
【なぜ】映画を観て、旅に出たくなるのか
最後に、もう一度言います。映画は、旅への招待状です。スクリーンに映る美しい風景、登場人物たちが歩いた道、感動のシーンが撮影された場所…。それらは全て、私たちを待っています。
さあ、次の週末、あなたはどの映画ロケ地を訪れますか? マイルを使って、日本再発見の旅へ出発しましょう!
🎬✈️ あなたの映画ロケ地旅行が、素晴らしい思い出になりますように ✈️🎬


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