【なぜ?】ANAマイルでタイ・ベトナム映画ロケ地を巡る東南アジア聖地巡礼の魅力
ベトナムは、仕事の都合で毎年4回は訪問している、かなりのホームタウンだ。ハノイ、ホーチミン、ダラット、ダナン、ファンティエット、ブンタウ、カムラン、ムゥカンチャイ——これまで8つの都市を巡ってきた中で、ふとした瞬間に「あ、この風景、映画で見たことがある」と気づくことがある。調べてみると、新しい発見があるものだ。今までの訪問先、何気なく通り過ぎていた路地や歴史的建造物が、実は世界的な名作映画のロケ地だったことを知ると、次の訪問がさらに楽しみになる。
タイのバンコクやアユタヤにも仕事で3〜4日滞在したことがあり、お寺と仏像を巡る旅を満喫した。その時はただの観光だと思っていたが、後になって「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」や「007 黄金銃を持つ男」のロケ地が目の前にあったことを知り、思わず「もっとちゃんと見ておけばよかった」と後悔した。
この記事では、私が実際に訪れた東南アジアの都市を中心に、映画ファンなら一度は訪れたいベトナムとタイの映画ロケ地を詳しく紹介する。さらに、ANAマイルやJALマイルを使った特典航空券の活用術や、2025年6月に改定された最新のマイル必要数も解説する。CINEMILEでは他にもアジアの映画ロケ地やヨーロッパの映画ロケ地の記事も公開しているので、合わせてチェックしてほしい。
【タイ・バンコク】ANAマイルで行ける!映画に登場する聖地7選
『ハングオーバー!!』(2011)の聖地:バンコク「ルブア・アット・ステートタワー」

バンコクの夜景を一望できる世界最高峰のオープンエア・ルーフトップバーとして名高い「スカイバー/シロッコレストラン」は、映画『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』で一躍有名になった。63階という驚異的な高さにあり、黄金のドームが象徴的なこのバーは、バンコクのシンボルのひとつとも言える。
『ハングオーバー!!』の感動を再現!バンコクのルブア・アット・ステートタワーを体験する方法
映画では、ポール・ジアマッティ演じるキングズリーとの緊迫した会合シーンが印象的だった。実際に訪れてみると、映画の世界観がそのまま広がっているような感覚に陥る。地上250メートルからの眺めは圧巻で、チャオプラヤー川の夜景とバンコクの摩天楼が一望できる。
ただし、注意すべき点もある。スカイバーは完全なオープンエアで、手すりも低めの設計になっているため、高所恐怖症の人にはかなりハードルが高い。また、ドレスコードが厳格で、サンダル、短パン、タンクトップは入場不可。男性はスマートカジュアル(襟付きシャツ、長ズボン、革靴)が必須だ。
どうやって行くのか?
- 住所: 1055 Silom Road, Bangrak, Bangkok 10500, Thailand
- 最寄り駅: BTS シーロム線「Saphan Taksin(サパーンタクシン)駅」から徒歩約10分、またはMRT「Si Lom(シーロム)駅」から徒歩約15分
- 営業時間: 17:00〜翌1:00(天候により変更あり)
- 予算: カクテル1杯 THB 500〜800(約2,000〜3,200円)、ディナーコース THB 5,000〜(約20,000円〜)
- ドレスコード: スマートカジュアル(サンダル、短パン、タンクトップ不可)
- 予約: 公式サイトまたはホテルコンシェルジュ経由で事前予約推奨
私の実体験から言えること: バンコクでお寺巡りをした後、夜景を見るためにこのバーに行く計画を立てることをおすすめする。ただし、完全にオープンエアで手すりが低いため、高所恐怖症の人は避けた方が無難だ。私自身は高所が苦手ではないが、それでも最初は少し緊張した。
また、バンコクのBTSやMRTは非常に便利で、Google Mapsで経路検索すれば迷うことはない。ただし、夕方から夜にかけては渋滞がひどいので、タクシーよりも電車移動がおすすめだ。
『007 黄金銃を持つ男』(1974)の舞台:タイのジェームズ・ボンド島(カオ・ピン・カン)

プーケット北東約25kmに位置するパンガー湾(Phang Nga Bay)の中でも、ひときわ目を引く奇岩が「ジェームズ・ボンド島」だ。正式名称は「カオ・ピン・カン」と「コ・タプ」で、高さ66フィート(約20メートル)の石灰岩の柱が海から突き出ている独特の地形が特徴だ。
この島は、1974年公開の『007 黄金銃を持つ男』でスカラマンガ(クリストファー・リー)の隠れ家として撮影されて以降、世界中から観光客が訪れる人気スポットとなった。映画公開前は地元の漁師くらいしか知らない静かな場所だったが、今ではタイを代表する観光名所のひとつになっている。
どうやってアクセスするのか?
ジェームズ・ボンド島へは、プーケットからボートツアーに参加するのが一般的だ。以下の2つの方法がある。
- スピードボートツアー: 所要時間 約6〜8時間、料金 THB 2,500〜4,000(約10,000〜16,000円)。複数の島を効率よく巡れるが、波が荒い日は揺れが激しい。
- ロングテールボートツアー: 所要時間 約8〜10時間、料金 THB 1,500〜2,500(約6,000〜10,000円)。スピードボートよりゆっくりだが、揺れが少なく、ローカルな雰囲気を楽しめる。
ツアーは、プーケット市内のホテルや旅行代理店で簡単に予約できる。オンライン予約サイト(GetYourGuide、Klook、Viatorなど)でも日本語対応のツアーが多数見つかる。
訪問時の注意点は何か?
ジェームズ・ボンド島は非常に人気が高く、特にハイシーズン(11月〜3月)は混雑が激しい。午前中の早い時間帯に訪れるか、午後の遅い時間を狙うと比較的空いている。また、島自体は非常に小さく、滞在時間は30分〜1時間程度。写真撮影と簡単な散策で終わるため、過度な期待は禁物だ。
ただし、パンガー湾全体の景観は本当に素晴らしい。石灰岩のカルスト地形が点在し、エメラルドグリーンの海と熱帯の緑が織りなす風景は、まさに「秘境」という言葉がぴったりだ。
タイ映画の定番!バンコク王宮(Grand Palace)で名作の世界に浸る

バンコクの中心部に位置するバンコク王宮(グランドパレス)は、1782年にラーマ1世によって建設された王室の公式宮殿だ。現在は王室の儀式や公式行事の場として使われており、観光客にも一部が公開されている。
この王宮は、タイを舞台にした多くの映画やドラマで登場する定番ロケ地だ。特に、ワット・プラケオ(エメラルド寺院)の黄金に輝く仏塔や、色とりどりのモザイクで装飾された建物は、タイの文化と歴史を象徴する風景として世界中で知られている。
バンコク王宮:映画のシーンと感動を巡る旅
バンコク王宮自体が主役として登場する映画は少ないが、タイの歴史や文化を描いた作品には必ずと言っていいほど映り込む。例えば、『アンナと王様』(1999年)では、王宮内部の豪華なセットが再現され、タイ王室の威厳と美しさが描かれている。また、『ハングオーバーII』でも、バンコクの街並みを紹介するシーンで王宮の外観が一瞬映る。
私の実体験: バンコクに滞在した際、お寺巡りの一環として王宮を訪れた。ワット・プラケオの黄金の仏塔は圧倒的な存在感で、写真では伝わらない迫力がある。ただし、観光客が非常に多く、特に午前中は長蛇の列ができる。開門直後(朝8時30分)か、午後2時以降に訪れると比較的空いている。
どうやって行くのか?
- 住所: Na Phra Lan Road, Phra Nakhon, Bangkok 10200, Thailand
- 最寄り駅: MRT「Sanam Chai(サナムチャイ)駅」から徒歩約10分
- 営業時間: 8:30〜15:30(最終入場 15:00)
- 入場料: THB 500(約2,000円)※タイ人は無料
- ドレスコード: 肩と膝が隠れる服装必須。ノースリーブ、短パン、破れたジーンズは入場不可。入口で有料(THB 100〜200)の羽織を借りることも可能。
王宮内は非常に広く、じっくり見て回ると2〜3時間はかかる。特にエメラルド寺院(ワット・プラケオ)は必見だ。ただし、写真撮影は外観のみ許可されており、内部での撮影は禁止されている点に注意してほしい。
【ベトナム】ANAマイルで訪れる!映画に彩られた感動のロケ地7選

ベトナムには、タイとは異なる独特の魅力がある。フランス統治時代の面影を残すコロニアル建築、活気あふれる旧市街、世界遺産の自然景観——映画の舞台として選ばれる理由がよくわかる。アジアの映画ロケ地完全ガイドでは、ベトナム以外の東南アジア諸国の情報も網羅しているので、周遊プランを立てる際の参考にしてほしい。
『インドシナ』(1992)の絶景:ベトナム・ハロン湾の映画ロケ地

カトリーヌ・ドヌーヴ主演の『インドシナ』は、フランス統治下のベトナムを舞台にした壮大なラブストーリーだ。この映画のクライマックスシーンで登場するのが、ハロン湾(Ha Long Bay)——ベトナム北部に位置する世界遺産の絶景スポットだ。
ハロン湾は、約1,600の石灰岩カルストが海から突き出た独特の地形で知られる。その神秘的な景観は「海の桂林」とも呼ばれ、世界中から年間数百万人の観光客が訪れる。
ハロン湾:映画のシーンと現実の美しさを比較体験する
『インドシナ』では、ハロン湾の幻想的な風景がフランス植民地時代のベトナムの美しさと哀愁を象徴するシーンとして描かれている。実際に訪れてみると、映画で見た以上に壮大で、朝霧に包まれたカルストが浮かび上がる光景はまさに「絵画のよう」だ。
私の実体験: ハロン湾には仕事の合間に一度訪れたことがある。ハノイから車で約3時間半の距離だが、途中の道路は舗装状態が良くないため、酔いやすい人は酔い止めを持参すべきだ。ハロン湾クルーズは日帰りと1泊2日の2種類があるが、時間があるなら1泊2日を強くおすすめする。日帰りだと駆け足になってしまい、ハロン湾の神秘的な雰囲気を十分に味わえない。
どうやって行くのか?
- 出発地: ハノイ市内のホテルからピックアップ(ほとんどのツアーで送迎込み)
- 所要時間: 日帰りツアー 約8〜10時間、1泊2日ツアー 約24時間
- 料金:
- 日帰りツアー: USD 40〜80(約6,000〜12,000円)
- 1泊2日ツアー(ジャンクボート宿泊): USD 150〜300(約22,000〜45,000円)
- ベストシーズン: 10月〜4月(乾季)。6月〜9月は雨季で視界が悪くなることがある。
ツアーは、ハノイ市内の旅行代理店やオンライン予約サイト(GetYourGuide、Klookなど)で簡単に予約できる。1泊2日ツアーでは、伝統的なジャンクボート(木造帆船)に宿泊し、カヤックやシュノーケリングも楽しめる。
『愛の伝道師』(2002)の舞台:ベトナム・ハノイ旧市街

グレアム・グリーンの小説を映画化した『愛の伝道師』は、1950年代のベトナム戦争前夜を舞台にした作品だ。マイケル・ケイン演じる老ジャーナリストと、ブレンダン・フレイザー演じる若きアメリカ人の三角関係を軸に、フランス統治末期のハノイの混乱が描かれている。
映画の多くのシーンはハノイ旧市街(Hanoi Old Quarter)で撮影された。この地区は、フランス統治時代の面影を残す古い建物と、ベトナムの伝統的な街並みが混在する独特の雰囲気を持つ。
ハノイ旧市街の魅力:映画の世界観を歩いて感じる方法
ハノイ旧市街は、36本の通りがそれぞれ特定の商品(絹、銀細工、薬草など)を扱う「36通り(36 Pho Phuong)」として知られる。狭い路地にはバイクがひしめき合い、屋台からは香ばしいフォーやバインミーの匂いが漂う。この雑然とした雰囲気こそが、ベトナムの日常生活のリアルな姿だ。
私の実体験: ハノイには仕事で何度も訪れており、旧市街を歩くのが毎回の楽しみだ。特にホアンキエム湖(Hoan Kiem Lake)周辺は、地元の人々が太極拳をしたり、観光客がカフェでゆっくりしたりと、のんびりとした時間が流れている。ただし、バイクの交通量が異常に多いため、道路を渡る際は本当に注意が必要だ。信号無視は日常茶飯事で、横断歩道でも車が止まらないことが多い。
どうやって行くのか?
- 最寄り空港: ノイバイ国際空港(Noi Bai International Airport)から車で約45分〜1時間
- 観光所要時間: 半日〜1日(じっくり散策するなら2日)
- おすすめスポット:
- ホアンキエム湖(Hoan Kiem Lake): 旧市街の中心にある湖。朝の散歩に最適。
- タンロン水上人形劇場(Thang Long Water Puppet Theatre): 伝統的なベトナムの水上人形劇を鑑賞できる。
- ドンスアン市場(Dong Xuan Market): ローカルな雰囲気満点の市場。衣料品、食品、雑貨が揃う。
ハノイ旧市街を歩く際は、フォー(Pho)やブンチャー(Bun Cha)などのベトナム料理を路上屋台で食べるのがおすすめだ。特に、バラク・オバマ元米大統領が訪れたことで有名な「Bun Cha Huong Lien」は観光客にも人気だ(ただし、かなり混雑している)。
ベトナム・ホイアン古都:ランタンが灯る世界遺産の映画ロケ地

ベトナム中部に位置するホイアン(Hoi An)は、16世紀から18世紀にかけて東南アジア有数の国際貿易港として栄えた古都だ。フランス統治時代の建物と、中国、日本、ベトナムの建築様式が融合した独特の街並みが今も残り、1999年にユネスコ世界遺産に登録された。
『愛の伝道師』(The Quiet American, 2002)では、ホイアンの古い街並みがいくつかのシーンで登場する。また、Netflixオリジナル映画『恋のツアーガイド』(A Tourist’s Guide to Love, 2023)では、ホイアンのランタン祭りが重要な舞台となっており、色とりどりのランタンが川面に映る幻想的な風景が印象的だ。
ホイアンの夜:ランタン祭りの幻想的な雰囲気と映画体験
ホイアンの最大の魅力は、毎月満月の夜に開催されるランタン祭り(Lantern Festival)だ。この日、旧市街全体の電気が消され、何千ものランタンだけが街を照らす。トゥボン川(Thu Bon River)には色とりどりのランタンを乗せた小舟が浮かび、その光景はまさに「幻想的」としか言いようがない。
私の実体験: ホイアンには仕事でダナンを訪れた際に足を延ばした。ダナンから車で約30分の距離だが、到着した瞬間に「別世界」に来たような感覚に陥った。特に、夜のランタン祭りは人生で見た風景の中でもトップクラスの美しさだった。ただし、観光客が非常に多く、川沿いのレストランは予約必須。予約なしで行くと、2時間待ちもザラだ。
どうやって行くのか?
- 最寄り空港: ダナン国際空港(Da Nang International Airport)から車で約30〜40分
- 観光所要時間: 1日〜2日(ランタン祭りの日に合わせるのが理想)
- ランタン祭り開催日: 毎月旧暦の14日(満月の夜)。2025年の開催日は事前にチェック推奨。
- 入場料: 旧市街への入場券 VND 120,000(約750円)。複数の歴史的建造物を見学できる共通チケット。
- おすすめスポット:
- 来遠橋(日本橋 / Japanese Covered Bridge): 日本人が建設したとされる屋根付きの橋。ベトナムの20,000ドン紙幣にも描かれている。
- トゥボン川沿いのカフェ: 川を眺めながらベトナムコーヒーを楽しめる。夕暮れ時が特におすすめ。
- ランタン作り体験: 旧市街の工房でオリジナルのランタンを作れる。所要時間 約30分〜1時間、料金 約VND 100,000〜200,000(約600〜1,200円)
ホイアンは、ベトナムの中でも特に観光客向けのインフラが整っているため、初めてのベトナム旅行にも最適だ。英語が通じる店も多く、治安も比較的良い。ただし、観光地価格で少し高めなので、ローカルな雰囲気を求めるならハノイやホーチミンの方が良いかもしれない。
サイゴン映画の舞台:サイゴン大聖堂&ホテル・コンチネンタル・サイゴン

ホーチミン市(旧サイゴン)の中心部に位置するサイゴン大聖堂(正式名称:聖母マリア大聖堂)は、フランス統治時代の1880年に完成した赤レンガ造りのカトリック教会だ。双塔の高さは約58メートルで、ホーチミン市のランドマークのひとつとなっている。
『インドシナ』(Indochine, 1992)では、カトリーヌ・ドヌーヴ演じるエリアーヌがこの大聖堂を訪れるシーンがある。また、『愛の伝道師』(The Quiet American, 2002)でも、フランス統治末期のサイゴンの象徴として大聖堂が映し出されている。
ホテル・コンチネンタル・サイゴン:映画の余韻に浸る宿泊体験
サイゴン大聖堂から徒歩約10分の場所にあるホテル・コンチネンタル・サイゴンは、1880年創業の歴史あるホテルだ。『インドシナ』や『愛の伝道師』の撮影でも使用され、フランス植民地時代の優雅な雰囲気を今も残している。
このホテルは、グレアム・グリーンの小説『愛の伝道師』の舞台としても有名で、小説の中でもホテルのバーが重要な場面として登場する。現在も営業しており、宿泊客でなくてもバーやレストランを利用できる。
どうやって行くのか?
- サイゴン大聖堂:
- 住所: 01 Công xã Paris, Bến Nghé, Quận 1, TP. Hồ Chí Minh, Vietnam
- 営業時間: 8:00〜11:00、14:00〜16:00(ミサの時間帯は観光客の入場不可)
- 入場料: 無料(ただし、2023年から修復工事中のため外観のみ見学可能な場合あり)
- ホテル・コンチネンタル・サイゴン:
- 住所: 132-134 Đồng Khởi, Bến Nghé, Quận 1, TP. Hồ Chí Minh, Vietnam
- 宿泊料金: 1泊 USD 80〜150(約12,000〜22,000円)※時期により変動
- バー営業時間: 10:00〜23:00(宿泊客以外も利用可能)
私の実体験: ホーチミンには仕事で年に数回訪れるが、サイゴン大聖堂の周辺は毎回立ち寄るスポットだ。大聖堂前の広場では、地元の若者がバイクに乗って集まり、観光客と一緒に写真を撮ったりしている。また、大聖堂の向かいにある中央郵便局(Saigon Central Post Office)も見逃せない。フランス建築の美しい内装で、絵葉書を買って日本に送るのもおすすめだ(国際郵便なので到着まで2〜3週間かかるが)。
ホテル・コンチネンタル・サイゴンのバーは、夜になると地元の富裕層や欧米の観光客で賑わう。カクテル1杯 約USD 10〜15(約1,500〜2,200円)と、ベトナムの物価からするとかなり高めだが、植民地時代の雰囲気を味わうには最高の場所だ。
【2025年6月改定】ANA&JALマイルで東南アジア特典航空券を賢く取る方法
タイやベトナムへの旅行を計画する際、ANAマイルまたはJALマイルを使った特典航空券が非常にお得だ。2025年6月にANAとJALの特典航空券制度が改定されたため、最新の情報をもとに賢くマイルを活用する方法を解説する。マイルの貯め方については、ANAとJALマイル徹底比較記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。
ANA国際線特典航空券:タイ・ベトナム(Zone 4)の必要マイル数
ANAの国際線特典航空券は、目的地を「ゾーン」で区分している。タイ(バンコク)とベトナム(ハノイ、ホーチミン)はZone 4(アジア2)に分類される。
ANA Zone 4(バンコク・ハノイ・ホーチミン)往復特典航空券:必要マイル数一覧
- エコノミークラス:
- ローシーズン(L): 30,000マイル
- レギュラーシーズン(R): 35,000マイル
- ハイシーズン(H): 50,000マイル
- ビジネスクラス:
- ローシーズン(L): 50,000マイル
- レギュラーシーズン(R): 60,000マイル
- ハイシーズン(H): 68,000マイル
2025年6月24日以降の予約・発券分から、ANAは片道発券も可能になった。ただし、片道の必要マイル数は往復の約50〜60%ではなく、ほぼ半分のマイル数となる。例えば、エコノミークラス・ローシーズンの場合、片道15,000マイルで発券できる。
ANA Zone 4 発着:特典航空券のシーズン区分(オフピーク・レギュラー・ピーク)の見方
| シーズン | 2025年の期間 |
|---|---|
| ローシーズン(L) | 1/4〜1/27、4/1〜4/23、5/12〜6/30、12/1〜12/14 |
| レギュラーシーズン(R) | 1/28〜3/31、7/1〜7/17、8/25〜11/30 |
| ハイシーズン(H) | 1/1〜1/3、4/24〜5/11、7/18〜8/24、12/15〜12/31 |
賢いマイルの使い方: ローシーズンを狙えば、エコノミークラス往復でわずか30,000マイルでタイやベトナムに行ける。これは、日本国内線の特典航空券(片道5,000〜9,000マイル)の往復分とほぼ同じマイル数だ。つまり、国内旅行と海外旅行の「コスパ」がほぼ同じという驚異的なお得さだ。同様に、近隣アジア諸国(韓国・台湾・香港)も少ないマイル数で訪問できるため、複数都市を周遊する旅もおすすめだ。
JAL国際線特典航空券:タイ・ベトナム路線でベースマイルと変動制PLUSを活用
JALは2025年6月10日発券分から、ダイナミックプライシング方式を本格導入した。これは、「基本マイル数(ベースマイル)」に加えて、空席状況や需要に応じて追加マイル(PLUS)が必要になる仕組みだ。
JAL タイ・ベトナム路線:特典航空券の基本マイル数(片道)
- エコノミークラス: 片道 15,000マイル〜(往復 30,000マイル〜)
- ビジネスクラス: 片道 40,000マイル〜(往復 80,000マイル〜)
ただし、繁忙期や人気路線では「PLUS」として追加マイルが必要になる場合がある。例えば、年末年始やゴールデンウィークには、エコノミークラスでも片道20,000〜25,000マイル必要になることもある。
JALの注意点: JALの特典航空券は、予約時点の空席状況によって必要マイル数が変動するため、早めの予約が鉄則だ。ANAのように固定マイル数ではないため、同じ路線でも日によって必要マイル数が大きく異なる。JAL公式サイトの「空席照会」で必要マイル数をチェックしてから予約することを強くおすすめする。
デルタ航空スカイマイル:大韓航空・ベトナム航空との提携で特典旅行を広げる
デルタ航空のスカイマイルは、マイル無期限(有効期限なし)という大きなメリットがある。特に、デルタアメックスゴールドを保有していれば、入会キャンペーンで30,000〜55,000マイルが獲得でき、初年度から東南アジア往復が可能だ。
デルタマイルは、スカイチーム加盟航空会社の特典航空券にも交換でき、大韓航空やベトナム航空の便も予約できる。ただし、必要マイル数はANAやJALより高めに設定されていることが多いため、マイル残高に余裕がある場合や、ANAやJALの空席がない場合の代替手段として活用するのがおすすめだ。
ANAとJAL、どちらがお得?
結論から言うと、ANAの方が予約しやすく、マイル数も読みやすい。JALはダイナミックプライシングのため、繁忙期には必要マイル数が跳ね上がることがある。ただし、JALは日本航空なので直行便が多く、乗り継ぎの手間が少ない点がメリットだ。
私自身は、ANAマイルを32万マイル、JALマイルを2万マイル保有しているため、基本的にはANAを優先して使っている。ただし、ANAの特典枠が埋まっている場合は、JALの空席をチェックすることもある。
また、ANA SFC会員やJAL JGC会員であれば、特典航空券の優先予約やラウンジアクセスなどの特典も享受できる。特にビジネスクラスの特典航空券を予約する場合、上級会員は優先枠が確保されているため、一般会員よりも予約しやすい。東南アジア路線でSFC/JGC修行を計画している方は、映画ロケ地巡りと組み合わせることで、修行を「楽しい旅」に変えることができる。
どうやって実例:ハノイ往復をANAマイルで予約した場合するのか?
2025年5月(ローシーズン)にANA特典航空券でハノイ往復を予約した場合:
- 必要マイル数: 30,000マイル(エコノミークラス・往復)
- 燃油サーチャージ等: 約15,000円〜20,000円(時期により変動)
- 総コスト: 30,000マイル + 現金約15,000〜20,000円
一方、同じ時期にJALで予約した場合、基本マイル数は往復30,000マイルだが、PLUSで5,000〜10,000マイル追加される可能性がある。つまり、ANAの方が5,000〜10,000マイルお得になるケースが多い。
【FAQ】ANAマイルでタイ・ベトナム映画ロケ地巡りに関するよくある質問
Q1. タイ・ベトナムのベストシーズンはいつですか?
タイとベトナムは地域によって気候が異なるため、訪問先に応じて最適な時期を選ぶことが重要です。
タイ(バンコク・プーケット)のベストシーズンは11月〜3月の乾季です。気温は25〜32度程度で湿度も低く、観光に最適な気候が続きます。4月〜5月は猛暑期で気温が40度近くまで上昇するため、屋外での長時間の観光は避けたほうが無難です。6月〜10月は雨季ですが、一日中雨が降り続けるわけではなく、スコールが1〜2時間降る程度なので、雨季でも十分に楽しめます。
ベトナム北部(ハノイ・ハロン湾)は10月〜4月が乾季で観光に適しています。特に10月〜11月と3月〜4月は気温も穏やかで過ごしやすい時期です。私自身、3月にハノイを訪れた際は、日中は半袖で快適に過ごせました。12月〜2月は意外と冷え込み、気温が10度以下になることもあるため、軽めのジャケットやパーカーが必要です。
ベトナム中部(ダナン・ホイアン)は2月〜5月がベストシーズンです。雨が少なく、ビーチリゾートとしても最高の時期です。9月〜12月は雨季で台風の影響を受けることもあるため、天候が不安定になります。ホイアンのランタン祭りは毎月満月の夜に開催されるため、ベストシーズンの3月〜5月の満月に合わせて訪問するのがおすすめです。
ベトナム南部(ホーチミン)は乾季の11月〜4月が観光に最適です。雨季(5月〜10月)でも午後にスコールが降る程度で、観光への影響は限定的です。ホーチミンは年間を通して暑く、気温は常に28〜35度程度です。
Q2. マイル特典航空券の予約のコツはありますか?
ANAマイルでタイ・ベトナムへの特典航空券を取得する際は、ローシーズンを狙うことが最大のコツです。Zone 4のローシーズン(1月中旬〜3月末、4月、5月中旬〜6月など)であれば、往復エコノミーがわずか30,000マイルで予約できます。これはハイシーズン(50,000マイル)の6割のマイル数で済むため、非常にお得です。詳しい予約戦略はANAとJALマイル徹底比較記事をご覧ください。
予約開始直後を狙うのも重要なポイントです。ANAは搭乗日の355日前から特典航空券の予約が可能になります。人気路線や繁忙期は予約開始直後に埋まってしまうことが多いため、旅行日程が決まったら、予約開始日の午前9時(日本時間)にアクセスして即座に予約することをおすすめします。私自身、ハノイ行きの特典航空券を予約開始日に取得した経験がありますが、翌日にはすでに満席になっていました。
平日出発を選ぶことも空席確保の鍵です。週末出発や連休は競争率が高く、特典航空券の空席が少なくなります。火曜日〜木曜日出発の便は比較的空席が見つかりやすく、仕事の調整がつくのであれば、平日出発を検討する価値があります。
JALの場合はダイナミックプライシング方式のため、空席状況や需要に応じて必要マイル数が変動します。繁忙期や人気便は必要マイル数が大幅に増加するため、ANAのローシーズン30,000マイルと比較すると、場合によっては50,000〜60,000マイル必要になることもあります。そのため、ベースマイルで予約できる閑散期を狙うか、ANAマイルを優先的に使うのが賢明です。
片道発券を活用するのも2025年6月以降の新しい戦略です。ANAは片道発券が可能になったため、往路はANA、復路はLCCや他の航空会社を使うといった柔軟な組み合わせができるようになりました。特に復路の日程が不確定な場合や、陸路で移動したい場合に便利です。
Q3. ロケ地巡りに必要な日数はどのくらいですか?
タイとベトナムのロケ地を効率的に巡るには、最低でも7〜10日間は確保したいところです。
タイのみ(バンコク + プーケット)の場合は4〜5日間が目安です。バンコクで2日間(王宮、ルブア・スカイバー、市内観光)、プーケットで2日間(ジェームズ・ボンド島ツアー、ビーチリゾート)、移動日で1日といったスケジュールが一般的です。バンコクからプーケットまでは飛行機で約1時間20分、またはバスで約12時間です。
ベトナムのみ(ハノイ + ホイアン + ホーチミン)の場合は6〜7日間が理想的です。ハノイで2日間(旧市街、ハロン湾日帰りツアー)、ホイアンで2日間(古都散策、ランタン祭り)、ホーチミンで1〜2日間(サイゴン大聖堂、市内観光)、移動日で1日といったプランです。ベトナムは南北に長い国なので、都市間の移動には国内線の利用が効率的です。ハノイ⇔ダナン(ホイアン最寄り)は約1時間15分、ダナン⇔ホーチミンは約1時間30分です。
タイ + ベトナム周遊の場合は9〜12日間あれば主要ロケ地をじっくり巡ることができます。バンコク2日間 → プーケット2日間 → ハノイ2日間 → ホイアン2日間 → ホーチミン1日間、移動日2日間といったルートが考えられます。バンコク⇔ハノイは直行便で約2時間、プーケット⇔ハノイも直行便があります(約3時間)。
私自身、仕事でベトナムを訪れる際は1回あたり4〜5日間の滞在が多いのですが、ロケ地巡りを本格的に楽しむには、やはり1週間以上の余裕があったほうがゆっくりと各地を堪能できます。
Q4. ビザは必要ですか?
タイは日本国籍者であれば、観光目的で30日以内の滞在はビザ不要です(2024年以降、従来の15日間から30日間に延長されました)。パスポートの残存有効期間は入国時に6ヶ月以上必要です。30日を超える滞在の場合は、事前に観光ビザを取得するか、現地で延長手続きを行う必要があります。
ベトナムも日本国籍者は観光目的で45日以内の滞在はビザ不要です(2023年8月以降、恒久的にビザ免除となりました)。パスポートの残存有効期間は入国時に6ヶ月以上必要です。私自身、年4回ベトナムを訪問していますが、毎回ビザなしで入国しており、手続きが非常にスムーズです。入国審査も5〜10分程度で完了します。
ただし、45日を超える滞在や、前回のベトナム出国から30日以内の再入国の場合はビザが必要になるケースがあるため、頻繁にベトナムを訪れる方は注意が必要です。また、商用目的の場合も別途ビザが必要になることがあります。
いずれの国も、入国時には往復航空券または第三国への出国チケットの提示を求められる場合があるため、事前に予約しておくことをおすすめします。
Q5. 現地での移動手段は何がおすすめですか?
タイとベトナムでは、それぞれ便利な移動手段が異なります。
タイ(バンコク)では、BTSスカイトレインとMRT地下鉄が非常に便利です。主要観光地はほぼこの2つの路線でカバーでき、渋滞の影響を受けずに移動できます。ルブア・スカイバーへはBTSサパーンタクシン駅から徒歩5分です。料金は15〜60バーツ(約60〜240円)と安価で、1日乗車券(140バーツ=約560円)も販売されています。タクシーも比較的安全で、メーター制を使えば10km程度で100〜150バーツ(約400〜600円)です。ただし、渋滞が激しいため、時間に余裕を持って移動する必要があります。
タイ(プーケット)では、ジェームズ・ボンド島へのツアーは現地の旅行会社やホテル経由で予約するのが一般的です。ホテルからの送迎付きツアーが多く、個人で行くよりも効率的です。プーケット島内の移動はタクシーやトゥクトゥクが主流ですが、料金交渉が必要な場合が多いため、事前に相場を確認しておくと安心です。
ベトナム(ハノイ・ホーチミン)では、Grab(配車アプリ)が圧倒的に便利です。タクシーと同等かそれ以下の料金で、事前に料金が確定するため、ぼったくりの心配がありません。私自身、ベトナム滞在中はGrabを毎日のように使っており、空港からホテルまでの移動(約10km)でも150,000〜200,000ドン(約900〜1,200円)程度です。ハノイ旧市街やホーチミン中心部は徒歩でも十分に観光できますが、暑さが厳しいため、適度にGrabを活用するのがおすすめです。
ベトナム(ホイアン)では、古都の中心部は車両進入禁止区域が多いため、徒歩またはレンタサイクルが最適です。レンタサイクルは1日30,000〜50,000ドン(約180〜300円)で借りられ、古都全体を効率的に巡ることができます。ダナン空港からホイアンまでは約30km離れているため、Grabまたは事前予約のシャトルバスを利用するのが一般的です。
ハロン湾へはハノイから日帰りまたは1泊2日のツアーに参加するのが一般的で、ホテルからの送迎が含まれていることが多いです。個人で行くことも可能ですが、ツアーのほうが圧倒的に効率的です。
Q6. 予算はどのくらい必要ですか?
タイ・ベトナムの旅行予算は、宿泊施設のグレードや食事内容によって大きく変わりますが、以下が目安です(特典航空券でマイルを使う前提、1人あたり)。
節約派(バックパッカースタイル): 1日5,000〜8,000円
– 宿泊: ゲストハウスやドミトリー(1泊1,500〜3,000円)
– 食事: 屋台やローカル食堂(1食200〜500円×3食)
– 移動: 公共交通機関やGrab(1日500〜1,000円)
– 観光: 無料スポット中心、有料施設は厳選(1日1,000〜2,000円)
スタンダード(一般的な旅行者): 1日10,000〜15,000円
– 宿泊: 3つ星ホテル(1泊4,000〜7,000円)
– 食事: ローカルレストランと観光客向けレストランのミックス(1食500〜1,500円×3食)
– 移動: Grabやタクシー中心(1日1,000〜2,000円)
– 観光: 主要施設の入場料、ツアー参加(1日3,000〜5,000円)
快適派(ゆとりのある旅行): 1日20,000〜30,000円以上
– 宿泊: 4〜5つ星ホテルやリゾート(1泊10,000〜20,000円)
– 食事: 高級レストランやルーフトップバー(1食2,000〜5,000円×3食)
– 移動: 専用車チャーター、快適なツアー(1日3,000〜5,000円)
– 観光: プライベートツアー、スパ、アクティビティ(1日5,000〜10,000円)
私自身、仕事でベトナムを訪れる際はスタンダード〜快適派の間くらいの予算感で、1日あたり15,000〜20,000円程度使っています。特にホイアンやハロン湾では、せっかくの機会なのでワンランク上の宿泊施設を選ぶことが多いです。
7日間の旅行の場合、航空券代(マイル利用)を除いて、節約派なら35,000〜56,000円、スタンダードなら70,000〜105,000円、快適派なら140,000〜210,000円が目安です。これに加えて、お土産代や予備費を2〜3万円見積もっておくと安心です。
Q7. 言語に不安がありますが、英語は通じますか?
タイ(バンコク)では、観光地やホテル、レストランでは英語がかなり通じます。BTSやMRTの駅名、案内表示も英語併記されているため、移動に困ることはほとんどありません。ただし、ローカルな市場やタクシー運転手は英語が通じないこともあるため、Google翻訳アプリや地図アプリを活用すると便利です。
ベトナムでは、ハノイやホーチミンの観光エリア、ホテル、ツアー会社では英語が通じますが、タイに比べるとやや通じにくい印象です。特にGrabの運転手や地元の食堂では英語がほとんど通じないこともあります。私自身、ベトナム語は全く話せませんが、Google翻訳アプリの音声翻訳機能やカメラ翻訳機能を使えば、メニューの注文や簡単なコミュニケーションは十分に可能です。
また、Grabアプリは目的地を地図上で指定できるため、言葉が通じなくても問題なく利用できます。ベトナムでは特に、事前にベトナム語のメモ(住所や施設名)をスマホに保存しておくと、いざという時に見せるだけで伝わるので非常に便利です。
数字や基本的な挨拶だけでも覚えておくと、現地の人とのコミュニケーションがスムーズになります。
– タイ語: こんにちは(サワディー・カップ/カー)、ありがとう(コップン・カップ/カー)
– ベトナム語: こんにちは(シンチャオ)、ありがとう(カムオン)
Q8. 治安は大丈夫ですか?
タイとベトナムは東南アジアの中でも比較的治安が良好な国ですが、観光地ならではの注意点があります。
タイ(バンコク・プーケット)は全体的に治安は良好ですが、観光客を狙ったスリや置き引きには注意が必要です。特にBTSやMRT車内、観光地の混雑した場所ではバッグを体の前に持つなど、基本的な防犯対策を心がけてください。また、タクシーやトゥクトゥクでのぼったくりも報告されているため、メーター使用を確認するか、Grabアプリを活用すると安心です。深夜の歓楽街では、客引きや詐欺まがいの勧誘もあるため、不用意についていかないようにしましょう。
ベトナムも全体的には治安が良く、私自身、年4回訪問していますが、危険を感じたことはほとんどありません。ただし、バイクのひったくりには注意が必要です。特にハノイ旧市街やホーチミン市内では、歩道を歩いている際に、バイクに乗った犯人がバッグやスマホをひったくる事件が発生しています。スマホを手に持って歩く際は道路と反対側の手で持つ、バッグは車道側に持たないなどの対策が有効です。
また、観光客を狙った詐欺(偽の警察官、過剰請求など)も報告されているため、不審な人物に声をかけられても安易に応じないようにしましょう。ホテルやツアー会社など、信頼できる場所で情報を得ることが重要です。
夜間の一人歩きは、主要観光地であれば問題ありませんが、人通りの少ない路地や郊外は避けたほうが無難です。特に女性の一人旅の場合は、夜間はタクシーやGrabを利用し、徒歩での移動は極力避けることをおすすめします。
Q9. 現地の食事で注意すべきことはありますか?
タイとベトナムの料理は日本人の口に合うものが多く、食事は旅の大きな楽しみの一つです。ただし、衛生面と辛さには注意が必要です。
水道水は飲まないのが鉄則です。両国とも水道水は飲用に適していないため、必ずミネラルウォーターを購入してください。コンビニやスーパーで500ml入りが10〜20円程度で買えます。レストランで提供される氷も、高級店以外では避けたほうが無難です。私自身、初めてのベトナム訪問時に氷入りのドリンクでお腹を壊した経験があります。
屋台やローカル食堂は安くて美味しいのですが、衛生状態が気になる場合は、客の入りが多い人気店を選ぶと比較的安全です。調理後すぐに提供される料理や、十分に加熱された料理を選ぶのもポイントです。生野菜や生の魚介類は、慣れるまでは避けたほうが無難です。
辛さについては、タイ料理は予想以上に辛いことが多いため、注文時に「マイペッ(辛くしないで)」と伝えるか、英語で「Not spicy, please」と言うと調整してもらえます。ベトナム料理は比較的辛さ控えめですが、唐辛子やチリソースが別添えで提供されることが多いので、自分で調整できます。
フルーツは豊富で安価ですが、皮をむいて食べるもの(バナナ、マンゴー、ドラゴンフルーツなど)を選ぶと衛生的です。カットフルーツは水で洗われている可能性があるため、注意が必要です。
万が一、お腹を壊した場合に備えて、整腸剤や下痢止めを日本から持参しておくと安心です。症状がひどい場合は、無理せず現地の病院やクリニックを受診しましょう。海外旅行保険に加入していれば、治療費がカバーされます。
Q10. その他、旅行前に準備しておくべきことはありますか?
快適で安全な旅行のために、以下の準備をしておくことをおすすめします。
海外旅行保険への加入は必須です。クレジットカード付帯の保険でも構いませんが、補償内容を事前に確認しておきましょう。特に、治療費用、救援者費用、携行品損害がカバーされているか確認が重要です。年4回ベトナムを訪問する私も、毎回必ず保険に加入しています。
スマートフォンの通信環境を整えておくと、現地での情報収集や地図アプリの利用がスムーズです。海外ローミングは高額になりがちなので、eSIMや現地SIMカードの購入をおすすめします。タイとベトナムでは、空港で簡単にSIMカードが購入でき、7日間のデータ通信プランが500〜1,000円程度です。eSIMならAiraloやHolafly などのサービスで事前にオンライン購入でき、到着後すぐに使えます。
必須アプリをインストールしておきましょう。
– Google Maps: オフライン地図をダウンロードしておくと、通信環境がない場所でも使えます
– Google翻訳: カメラ翻訳と音声翻訳が便利です
– Grab: 東南アジアの配車アプリ、タクシーより安全で便利です
– XE Currency: 為替レート計算アプリ、現地通貨の感覚を掴むのに便利です
現金とクレジットカードは両方持参しましょう。両国とも、観光地ではクレジットカードが使えることが多いですが、屋台やローカル食堂、小さなお店では現金のみのことが多いです。ATMで現地通貨を引き出せるように、国際キャッシング対応のクレジットカードやデビットカードを用意しておくと便利です。ベトナムでは特に、高額紙幣(500,000ドン札=約3,000円)ばかりになりがちなので、小額紙幣への両替を心がけると支払いがスムーズです。
服装については、両国とも年間を通して暑いため、半袖・半ズボンで問題ありませんが、宗教施設(王宮、寺院など)では肌の露出を控える必要があります。ストールや羽織るものを1枚持参しておくと便利です。また、室内の冷房が効きすぎていることが多いため、薄手のカーディガンやパーカーがあると重宝します。
常備薬(胃腸薬、頭痛薬、絆創膏など)や日焼け止め、虫除けスプレーも忘れずに持参しましょう。特に雨季のベトナムでは蚊が多いため、虫除け対策は必須です。
【実践】ANAマイルでタイ・ベトナム映画ロケ地巡りを成功させるためのアドバイス

ANAマイル活用!タイ・ベトナム映画ロケ地巡りの効率的なルート構築法
タイとベトナムの両国を巡る場合、地理的な位置関係を考慮してルートを組み立てることが重要です。無駄な移動を減らし、時間とコストを節約できます。
北回りルート(おすすめ)
東京 → バンコク(2〜3日) → ハノイ(2〜3日、ハロン湾含む) → ダナン/ホイアン(2〜3日) → ホーチミン(1〜2日) → 東京
このルートは、タイから徐々にベトナムを南下していくため、移動が効率的です。バンコク⇔ハノイは直行便が豊富で、ハノイからダナン、ダナンからホーチミンへも国内線で1〜2時間程度です。
南回りルート
東京 → ホーチミン(1〜2日) → ダナン/ホイアン(2〜3日) → ハノイ(2〜3日) → バンコク(2〜3日) → 東京
逆ルートも可能ですが、ベトナムを北上してからタイへ移動するため、やや移動距離が長くなります。
プーケット追加ルート(10日間以上)
東京 → バンコク(1〜2日) → プーケット(2〜3日、ジェームズ・ボンド島) → バンコク経由 → ハノイ → ダナン/ホイアン → ホーチミン → 東京
ジェームズ・ボンド島を訪れるには、プーケットを経由する必要があります。バンコク⇔プーケットは国内線で約1時間20分です。
私自身の経験から言うと、1都市あたり最低2泊は確保したいところです。特にハロン湾の1泊2日クルーズやホイアンのランタン祭りなど、じっくり楽しみたいスポットがあるため、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
【賢い使い方】ANAマイルと現金を組み合わせた映画ロケ地巡り戦略
特典航空券でマイルを使う際、国際線はANAマイル、国内線や域内移動はLCCという組み合わせがコストパフォーマンスに優れています。
例えば、東京⇔ハノイをANA特典航空券(往復30,000マイル、ローシーズン)で予約し、ベトナム国内のハノイ→ダナン→ホーチミンの移動はベトジェット航空やバンブー航空などのLCCを利用すれば、1区間2,000〜4,000円程度で移動できます。ベトナムのLCCは日本と比べても非常に安価で、事前予約すれば国内線が片道1,500円程度で取れることもあります。
タイ国内移動では、バンコク⇔プーケットのLCC(エアアジア、ノックエアなど)が片道3,000〜6,000円程度です。繁忙期や直前予約は高くなるため、早めの予約が鉄則です。
また、ANAの片道発券を活用すれば、往路だけマイルで予約し、復路はLCCやキャンペーン航空券を使うといった柔軟な組み合わせも可能です。復路の日程が不確定な場合や、陸路で移動したい場合に便利です。
マイル残高が少ない場合は、JALのダイナミックプライシングで少ないマイル数から予約できる便を探すのも一つの手です。閑散期の平日便であれば、片道15,000〜20,000マイル程度で予約できることもあります。
どうやって現地ツアーの選び方と予約するのか?
ハロン湾クルーズやジェームズ・ボンド島ツアーなど、現地ツアーへの参加が必須のロケ地もあります。ツアーの選び方と予約のポイントをご紹介します。
事前予約 vs 現地予約
ハイシーズン(11月〜3月)は人気ツアーが満席になることが多いため、日本出発前にオンライン予約しておくと安心です。Klook、KKday、GetYourGuide、Viatorなどの予約サイトでは、日本語対応のツアーも多く、口コミやレビューを見て選べるため便利です。
ローシーズンや時間に余裕がある場合は、現地で直接予約したほうが安くなることもあります。ハノイやホーチミンには旅行会社が多数あり、ホテルのフロントでも手配してもらえます。ただし、英語やベトナム語でのやり取りが必要になるため、語学に不安がある方は事前予約がおすすめです。
日帰りツアー vs 宿泊ツアー
ハロン湾は日帰りツアー(1,500〜3,000円)も人気ですが、私自身の経験から言うと、1泊2日の宿泊クルーズ(8,000〜15,000円)のほうが圧倒的におすすめです。夕暮れ時のハロン湾、夜のライトアップ、早朝の静寂な景色など、日帰りでは体験できない魅力があります。船上泊というロマンチックな体験も、映画の世界に浸るのにぴったりです。
ジェームズ・ボンド島ツアーは基本的に日帰りで、プーケットのホテルからの送迎付きツアーが一般的です。半日ツアー(4〜5時間、2,000〜3,000円)と1日ツアー(8時間、3,000〜5,000円)があり、1日ツアーのほうが周辺の島々も巡れるため、時間に余裕があればおすすめです。
少人数ツアー vs 大型ツアー
少人数(6〜12名)のプライベートツアーは料金が高めですが、自由度が高く、ガイドとの距離も近いため、質問しやすいメリットがあります。大型ツアー(30〜50名)は料金が安く、効率的に主要スポットを回れますが、個別対応は期待できません。予算と好みに応じて選びましょう。
タイ・ベトナム映画ロケ地:写真撮影のベストスポットと時間帯
映画ロケ地巡りの醍醐味の一つが、映画のシーンを再現した写真撮影です。各ロケ地での撮影ポイントとベストタイミングをご紹介します。
ルブア・スカイバー(バンコク)
ベストタイミングは夕暮れ時(18:00〜19:30頃)です。バンコクの夕日とライトアップされた夜景の両方を楽しめます。『ハングオーバーII』の名シーンを再現するなら、黄金のドームを背景にした撮影がおすすめです。三脚や自撮り棒は禁止されている場合があるため、事前に確認しましょう。週末や祝日は混雑するため、平日の訪問が狙い目です。
ジェームズ・ボンド島(プーケット)
ツアーに参加すると、島での滞在時間は30〜45分程度です。島に上陸したら、まず奥の展望台へ向かい、有名な石灰岩の柱を正面から撮影するのがベストアングルです。午前中のツアーのほうが光の加減が良く、午後は逆光になりがちです。観光客が多いため、人が少ない瞬間を狙って素早くシャッターを切るのがコツです。
ハロン湾(ベトナム)
早朝(6:00〜7:00頃)の朝もやがかかったハロン湾は、『インドシナ』の幻想的なシーンを彷彿とさせます。1泊2日クルーズに参加すれば、この絶景を独占できます。また、夕暮れ時(17:30〜18:30頃)のオレンジ色に染まる空と海も格別です。船上からの撮影がメインになるため、広角レンズがあると便利です。
ホイアン古都(ベトナム)
ランタン祭りの夜(満月の夜19:00〜21:00頃)が最高の撮影タイミングです。トゥボン川に浮かぶランタンと、古都全体がランタンで彩られる光景は圧巻です。三脚を使った長時間露光で撮影すると、川面に映るランタンの光が幻想的に写ります。人が多いため、橋の上や川沿いのカフェから撮影するのがおすすめです。
ハノイ旧市街(ベトナム)
早朝(6:00〜8:00頃)の旧市街は、バイクや車の交通量が少なく、『愛の伝道師』の時代の雰囲気を感じられます。地元の人々が朝市で買い物をする様子や、フォーの屋台で朝食をとる光景は、映画のワンシーンのようです。午後は交通量が激しく、撮影が難しくなります。
ANAマイル旅の安全対策:トラブル回避と緊急時の対処法(タイ・ベトナム)
海外旅行では予期せぬトラブルが起こることもあります。事前に対処法を知っておくと、慌てずに対応できます。
スリ・置き引き対策
観光地や公共交通機関では、バッグを体の前に持ち、ファスナーは常に閉めておきましょう。貴重品は分散して持ち、パスポートやクレジットカードはホテルのセーフティボックスに預けるのが安全です。スマホを手に持って歩く際は、特に注意が必要です。私自身、ホーチミンでバイクのひったくりを目撃したことがあり、それ以来、道路側にはバッグを持たないようにしています。
タクシー・トゥクトゥクのぼったくり対策
事前に料金相場を調べておき、メーターの使用を確認しましょう。メーターを使わない場合は、乗車前に料金交渉が必須です。可能な限りGrabアプリを使えば、料金トラブルを避けられます。万が一、高額請求された場合は、毅然と断り、必要に応じてホテルや警察に相談しましょう。
体調不良時の対処
軽度の下痢や腹痛であれば、持参した常備薬で様子を見ます。症状が改善しない場合や、高熱、激しい嘔吐がある場合は、無理せず現地の病院を受診しましょう。バンコクやハノイ、ホーチミンには日本語対応可能な病院やクリニックがあります(バンコク病院、ラッフルズメディカルなど)。海外旅行保険に加入していれば、キャッシュレス診療が受けられる場合もあります。保険会社の緊急連絡先を必ず控えておきましょう。
パスポート・貴重品の紛失
パスポートを紛失した場合は、まず現地の日本大使館または領事館に連絡します。警察で紛失届を発行してもらい、大使館で「帰国のための渡航書」を申請します。手続きには数日かかることもあるため、パスポートのコピーを別途保管しておくとスムーズです。クレジットカードを紛失した場合は、すぐにカード会社に連絡して利用停止手続きを行いましょう。
フライトの遅延・欠航
天候不良や機材トラブルでフライトが遅延・欠航することがあります。航空会社のアプリやウェブサイトで最新情報を確認し、代替便の手配や払い戻しについて問い合わせましょう。ANAやJALの特典航空券の場合、変更手数料なしで別の便に振り替えられることもあります。海外旅行保険の「航空機遅延費用補償」があれば、宿泊費や食事代が補償されることもあります。
【心構え】ANAマイルで巡る映画ロケ地:旅をより豊かにするヒント
映画ロケ地巡りは、単なる観光地訪問ではなく、映画の世界観を追体験する旅です。事前に映画を見返しておくと、現地での感動が何倍にも膨らみます。
『ハングオーバーII』を見てからルブア・スカイバーを訪れると、映画のあのシーンがここで撮影されたのかと実感でき、感慨深いものがあります。『インドシナ』のカトリーヌ・ドヌーヴが船上で佇むシーンを思い浮かべながらハロン湾を眺めると、まるで映画の登場人物になったかのような気分になります。
また、現地の文化や歴史に触れることも、旅を豊かにします。バンコクの王宮や寺院では、タイ仏教の歴史や王室の伝統を学べます。ベトナムでは、フランス植民地時代の建築やベトナム戦争の歴史を肌で感じられます。ハノイのホアロー収容所博物館やホーチミンの戦争証跡博物館を訪れると、映画『愛の伝道師』で描かれた時代背景がより深く理解できます。
私自身、仕事でベトナムを訪れるたびに、新しい発見があります。年4回訪問しているホームタウンでも、毎回違う視点で街を見ることで、飽きることがありません。今回、映画ロケ地という切り口で調べてみると、今まで見過ごしていた場所に新たな魅力を発見しました。旅は、視点を変えることで無限に楽しめるものだと実感しています。
現地の人々との交流も忘れずに。片言の英語やベトナム語、タイ語でコミュニケーションを取るだけで、旅の思い出が何倍にも豊かになります。笑顔と「ありがとう」の一言で、心温まる交流が生まれることもあります。
【まとめ】ANAマイル30,000で実現!タイ・ベトナム映画ロケ地巡りの夢
タイとベトナムの映画ロケ地は、それぞれが独自の魅力を持ち、映画の世界観を追体験できる特別な場所です。バンコクのルブア・スカイバーでは『ハングオーバーII』のワイルドなシーンを思い出し、プーケットのジェームズ・ボンド島では007の世界に浸れます。ベトナムのハロン湾では『インドシナ』の幻想的な風景が広がり、ハノイ旧市街では『愛の伝道師』の時代の面影を感じられます。ホイアンのランタン祭りは、どの映画にも登場しそうな美しい光景です。
CINEMILEでは、他にも世界中の映画ロケ地を紹介しています。ジブリ映画のロケ地、ヨーロッパの映画ロケ地、南米の映画ロケ地、中東の映画ロケ地、アフリカの映画ロケ地など、次の旅行先の参考にしてほしい。
ANAマイルを活用すれば、わずか30,000マイル(ローシーズン往復エコノミー)で東南アジアへの旅が実現します。2025年6月の制度改定により片道発券も可能になり、より柔軟な旅程が組めるようになりました。マイルを貯めている方にとって、Zone 4のタイ・ベトナムは非常にコストパフォーマンスの高い目的地です。
旅の計画を立てる際は、ベストシーズン(タイは11月〜3月、ベトナムは地域により異なる)を狙い、特典航空券の予約は早めに行いましょう。現地ツアーも人気のものは満席になりやすいため、事前予約が安心です。
私自身、ベトナムを年4回訪問するホームタウンとして親しんでいますが、今回映画ロケ地という視点で改めて調べてみると、新たな魅力を発見しました。タイも仕事で訪れる機会があり、バンコクの寺院巡りやアユタヤ観光を楽しんできましたが、映画のロケ地という切り口で見ると、また違った楽しみ方ができます。実体験に基づく旅の情報が、皆さんの旅行計画の参考になれば幸いです。
東南アジアの映画ロケ地巡りは、映画ファンだけでなく、旅行好きの方、マイル活用を考えている方、異文化体験を求める方など、幅広い層におすすめできる旅です。スクリーンで見た景色が目の前に広がる感動、現地の人々との温かい交流、美味しい料理、そしてマイルを使った賢い旅――すべてが詰まった充実の旅になるはずです。
次回のCINEMILE記事では、さらに奥深い映画の世界へとご案内します。どうぞお楽しみに。
良い旅を。Bon Voyage!



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