結論:JALカード特約店のガソリンスタンドは「全滅」しました
検索してこのページに辿り着いたあなたへ、まずは残酷な事実をお伝えしなければなりません。
2024年3月31日をもって、ENEOSはJALカード特約店(マイル2倍店)ではなくなりました。
さらに悪いことに、現時点(2025年)で、全国展開している主要ガソリンスタンドチェーンの中に、JALカード特約店として残っているブランドは一つもありません。つまり、これまでのように「カードで払うだけで無条件にマイル2倍」という時代は終わったのです。
なぜENEOSは特約店をやめたのか?
公式には「契約満了」とされていますが、業界の動きを見れば理由は明らかです。ENEOSが目指した「マルチポイント経済圏」へのシフトです。
これまでENEOSは特定の提携カードを優遇してきましたが、現在はTポイントと統合した「Vポイント」や「楽天ポイント」「dポイント」といった共通ポイントとの連携を強化しています。「JALマイルだけを特別扱いするコスト」よりも、「誰でもポイントが貯まる利便性」を選んだと言えるでしょう。
ちなみに、ライバルのANAカードは現在も「ENEOS」および「出光(apollostation)」の両方と「カードマイルプラス」契約を継続しています。
・ENEOS:100円=1マイル追加
・出光:200円=1マイル追加
隣のレーンで給油しているANAユーザーは、今も涼しい顔でマイルを貯めているのです。悔しいですが、これが現実です。
JALマイラーの生存戦略①「Vポイント二重取りルート」

では、私たちは指をくわえて見ているしかないのでしょうか?いいえ、面倒ですが「抜け道」はあります。
ENEOSが導入した「モバイルEneKey」と「Vポイント」を活用し、擬似的にマイル還元率を底上げする方法です。
手順1. まずはアプリを設定
1. 「ENEOS SSアプリ」をスマホにインストール。
2. 「モバイルEneKey」を設定し、決済カードにJALカードを登録。
3. さらにアプリ内で「Vポイントカード(旧Tカード)」を連携。
手順2. 給油時の挙動
これで給油時にアプリのQRコードをかざすと、以下の2つが同時に発生します。
- 決済:JALカード(100円=1マイル)※ショッピングマイル・プレミアム加入時
- ポイント:Vポイント(2リットル=1ポイントなど ※店舗による)
手順3. VポイントをJALマイルへ
貯まったVポイントは、直接JALマイルへ交換するとレートが悪い(50%)ですが、キャンペーン時などを狙えば多少マシになります。平常時でも、Vポイントは1ポイント=1円として次回の給油に使えるため、「ガソリン代の節約」=「浮いたお金で航空券を買う」と考えれば無駄になりません。
JALマイラーの生存戦略②「apollostation (Ponta) ルート」
「ENEOSにこだわる必要はない」という方には、旧シェル・出光であるapollostationへの乗り換えも有力な選択肢です。
apollostationはPontaポイント加盟店です。そしてPontaはJALマイルと非常に親和性が高い共通ポイントです。
- 給油時:Pontaカード(またはアプリ)を提示してPontaポイントを獲得。
- 決済:JALカードで支払い(ショッピングマイル獲得)。
- 出口:貯まったPontaポイントは「2ポイント=1マイル」でJALマイルへ交換可能。
このルートなら、実質的に「マイルの二重取り」に近い環境を構築できます。特にPontaは「JALマイル交換レートアップキャンペーン(実質80%還元など)」を定期的に行うため、爆発力があります。
まとめ:さらなる「別れ」に備えよ
正直なところ、ガソリンスタンドでのマイル獲得環境は厳しくなる一方です。そして最後に、もう一つのショッキングなニュースをお伝えせねばなりません。
JALマイラーの聖域だった「ファミリーマート」の特約店契約も、2025年10月31日での終了が発表されました。
もはや「特約店(2倍)」という制度自体が縮小傾向にあります。これからは特定の店に依存するのではなく、「どこで使っても高還元なカード(JALカードSuicaなど)」や、「楽天Pay・d払いなどのキャンペーン活用」といった、より汎用的なスキルが求められる時代になるでしょう。
ENEOSの看板を見るたびに少し酸っぱい気持ちになりますが、今はアプリとPontaを駆使して、賢く立ち回りましょう。




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