
こんにちは、CINEMILE管理人です。
平日は働くごく普通のサラリーマンですが、心の中では常に次の旅の空想を広げています。私の旅の目的はシンプル。「映画のロケ地」を巡ること。そして、その移動手段として徹底的に活用しているのがJALマイルです。
皆さんは、貯めたJALマイルをどのように使っていますか?
「頑張って貯めたから、やっぱり安心のJAL便でハワイに行きたい」
「JALのビジネスクラスやファーストクラスに乗るのが夢」
その気持ち、痛いほどよく分かります。日系航空会社ならではの「おもてなし」や、言葉の心配がいらない安心感は、何物にも代えがたい価値があります。私もJALが大好きですし、JGC(JALグローバルクラブ)会員としてJALの翼を愛しています。
しかし、現実にはこんな壁にぶつかることがありませんか?
JALマイラーの「あるある」な悩み
- 大型連休のJAL便特典航空券は、発売開始と同時に瞬殺される。
- 「空席待ち」を入れたものの、出発直前まで落ちてこず、結局旅行を断念した。
- 「特典航空券PLUS(変動制)」の導入で、繁忙期の必要マイル数がとんでもない桁数(片道10万マイル超えなど)になっている。
「マイルはあるのに、飛行機がない」
そんなジレンマを抱えるあなたに、私が自信を持って提案したいのが、第三の選択肢「oneworld(ワンワールド)特典航空券」です。

これは単なる「代わりの手段」ではありません。
直行便という概念を捨て、あえて「経由地」を楽しむ。1回の旅で複数の映画の世界をハシゴする。そんな、旅慣れた大人だけが知っている贅沢な遊び方が、このチケットには詰まっています。
本記事では、かつて私が偶然体験した「キャセイパシフィック航空での連続インボラ(無料アップグレード)」のエピソードを少し交えながら、JALマイルの可能性を極限まで引き出す「oneworld特典航空券」の全貌を、徹底的に解説します。
JALマイルの「3つの出口」を正しく理解する
まず基礎知識として、JALマイルで交換できる国際線特典航空券には、大きく分けて3つの種類があることを整理しておきましょう。これらを使い分けることが、賢いマイラーへの第一歩です。
1. JAL国際線特典航空券
最も一般的で、多くの方がこれを目指します。JALグループ便(JAL/J-AIR/JTAなど)を利用します。
- メリット:安心の日本語サービス、直行便が多い、燃油サーチャージが比較的安い(時期による)。
- デメリット:人気路線の競争率が異常に高い。「PLUS」導入により、繁忙期の必要マイル数が予測不能。
- ルール:基本は往復(片道も可)。途中降機はできません(乗り継ぎのみ)。
2. JMB提携航空会社特典航空券
JAL以外の提携航空会社「1社」を指定して利用します。例えば「キャセイパシフィック航空だけ」「エミレーツ航空だけ」といった形です。
- メリット:エミレーツ航空やハワイアン航空など、oneworldに加盟していない独自のパートナーも選べる。
- デメリット:複数の航空会社を混ぜることはできない。
3. oneworld特典航空券(★今回の主役)
JALを含む、またはJALを含まない「oneworld加盟航空会社」を2社以上組み合わせて利用します。
- メリット:世界一周に近いルートが組める。途中降機(ストップオーバー)が可能。必要マイル数は「総移動距離」で決まる固定制。
- デメリット:ルート作成が複雑。Web予約が難しい場合がある。
今回フォーカスするのは、最も自由度が高く、そして最も夢がある3つ目の「oneworld特典航空券」です。
世界を繋ぐ「oneworld」の強力なチームメイトたち
「JAL以外に乗るのは不安」という方もいるかもしれません。
しかし、oneworldに加盟している航空会社は、それぞれの地域を代表する名門ばかりです。映画ファンとして見ると、各社のハブ空港自体が魅力的なロケ地への入り口になっています。
JALマイルで乗れる主なパートナーと、その魅力を紹介しましょう。

🇭🇰 キャセイパシフィック航空 (Cathay Pacific)
拠点:香港
私たちが最もお世話になるパートナーです。日本各地(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌)から香港へ多くの便を飛ばしています。
『恋する惑星』や『インファナル・アフェア』の舞台である香港を楽しめるのはもちろん、そこから東南アジア、中東、ヨーロッパへの乗り継ぎネットワークも抜群。ラウンジのクオリティは世界一と言っても過言ではありません。
🇬🇧 ブリティッシュ・エアウェイズ (British Airways)
拠点:ロンドン
『007』シリーズや『シャーロック・ホームズ』、そして『ハリー・ポッター』の聖地、イギリスへの翼。JAL便でロンドンへ飛び、そこからブリティッシュ・エアウェイズに乗り換えて、エジンバラや欧州各地へ向かうルートは王道です。
🇫🇮 フィンエアー (Finnair)
拠点:ヘルシンキ
映画『かもめ食堂』の舞台、フィンランド。日本からヨーロッパへ行く際、地理的に「最短最速」で飛べるのがこのフィンエアーです。
北欧デザイン(マリメッコとのコラボなど)がお洒落で、女性ファンも多い航空会社。オーロラを見に行く旅なら間違いなくここです。
🇶🇦 カタール航空 (Qatar Airways)
拠点:ドーハ
中東の宝石。『セックス・アンド・ザ・シティ2』のようなラグジュアリーな世界観を体現しています。特筆すべきは、個室型ビジネスクラス「Qsuite」。マイルで乗れる世界最高の座席の一つです。
また、燃油サーチャージが無料(または非常に安価)な場合が多く、旅費を節約したいマイラーの強い味方です。
🇦🇺 カンタス航空 (Qantas)
拠点:シドニー/メルボルン
『マッドマックス』の荒野や『ファインディング・ニモ』の海へ。オーストラリア大陸へ行くならここです。南半球へのアクセスを一手に引き受けてくれます。
🇺🇸 アメリカン航空 (American Airlines)
拠点:ダラス/ロサンゼルス等
世界最大規模のエアライン。北米はもちろん、日本から直行便のない南米やカリブ海へ行く際に必須となります。『ラ・ラ・ランド』のロサンゼルスから、さらに奥地へ足を伸ばすなら彼らの出番です。
これら全ての航空会社を、あたかも一つの航空会社のように組み合わせて使える。それが「アライアンス」の力です。
oneworld特典航空券の「ルール」を完全攻略

ここからは少し詳しく、予約のルールについて解説します。
通常の航空券とは全く異なる「仕様」になっているため、ここを理解すれば旅の自由度は無限大に広がります。

1. 必要マイルは「総旅程距離」で決まる
JAL国際線特典航空券は「日本⇔北米」といったエリア(ゾーン)制ですが、oneworld特典航空券は「全てのフライト区間の距離の合計」で必要マイル数が決まります。
これが何を意味するかというと、「同じマイル数帯(ゾーン)の中であれば、飛行機にたくさん乗った方がお得」ということです。
総旅程距離と必要マイル数の一例(エコノミークラス)
- 4,000〜6,000マイル:37,000マイル
例:東京→台北→香港→ハノイ→東京 のようなアジア周遊 - 14,000〜18,000マイル:90,000マイル
例:東京→ドーハ→ローマ→(地上移動)→パリ→ロンドン→東京 のような欧州周遊
距離さえ範囲内に収まれば、直行便で往復しても、3回乗り継いで遠回りをしても、必要マイル数は同じなのです。
2. 魔法のルール「途中降機」最大7回
ここが最大のポイントです。
通常の航空券では、乗り継ぎ地での滞在は基本的に認められません(24時間以内の乗り継ぎのみ)。しかし、oneworld特典航空券では、24時間以上の滞在(途中降機/ストップオーバー)が旅程全体で最大7回まで可能です。
「乗り継ぎ待ちのために空港で時間を潰す」のではありません。
「乗り継ぎ地で入国し、ホテルに泊まり、数日間観光を楽しむ」ことができるのです。
例えば、ヨーロッパへ行く途中に香港で2泊して飲茶を食べ、帰りにドバイで1泊して砂漠を見る。そんな「ついで旅行」が、追加のマイルなしで実現できます。これは映画好きにとって、複数のロケ地を一度に巡る絶好のチャンスとなります。
3. 「地上移動」も旅の一部
旅程の中で1回だけ、「到着した空港と、次に出発する空港が別でも良い」というルールがあります。これを「地上移動(オープンジョー)」と呼びます。
- フライト1:東京 → ロンドン
- (地上移動:ユーロスターでパリへ観光移動)
- フライト2:パリ → 東京
このように、飛行機がつながっていない区間を作ることができます。鉄道の旅やレンタカーでの移動を旅程に組み込むことで、映画『ビフォア・サンライズ』のような鉄道旅行も再現可能です。
なぜ今、JALユーザーはoneworldを目指すべきか
最後に、私がJALユーザーの皆さんに強くoneworld特典航空券をおすすめする「時代的な理由」を挙げたいと思います。
燃油サーチャージの高騰対策
2025年現在も、燃油サーチャージは高止まりしています。JALやANAの欧米往復では、マイルを使った特典航空券であっても、諸税として10万円近く(あるいはそれ以上)の現金を支払うケースがあります。
しかし、oneworld加盟の航空会社の中には、国の方針や会社の方針で「燃油サーチャージを徴収しない(または安い)」会社があります。
- カタール航空
- スリランカ航空
- カンタス航空(一部路線)
- フィンエアー(比較的安価な傾向)
これらをうまく旅程に組み込むことで、トータルの支払い額を劇的に安く済ませることができます。「マイルで無料旅行のはずが、現金出費が痛い」という事態を防ぐことができるのです。
ここまで、JALマイルで利用できるoneworld特典航空券の基礎と、その圧倒的なポテンシャルについて解説してきました。
「直行便がないから不便」ではなく、「経由できるからこそ楽しい」。そう発想を転換できたとき、あなたのマイル旅行はもっと自由で、もっとドラマチックなものになるはずです。
では、具体的にどのようなルートを組めば、映画の世界に浸れる最高の旅になるのでしょうか?
そして、私がかつて体験した「ダブル・インボラ」の奇跡とは?
続くPart 2では、私が実際に計画した「映画ロケ地周遊の鉄板ルート」や、複雑なルートを予約するための「JAL電話デスク攻略法」について、さらに詳しく掘り下げていきます。
【実践ルート構築】マイルで描く「映画ロケ地周遊」の設計図
Part 1では、oneworld特典航空券のルールと、アライアンスの魅力について解説しました。しかし、理論だけでは旅は始まりません。
「実際にどういうルートを組めばいいの?」
「マイル数はどれくらい変わるの?」
ここからは、私が過去に計画・実践してきた中から、映画ファンなら思わず唸る「2つの鉄板ルート」をご提案します。これらは単なる移動手段の羅列ではなく、移動そのものが一本のロードムービーになるように設計しています。

プランA:アジア映画の熱気を巡る「ノスタルジック・トライアングル」
まずは、初めての周遊旅行でも挑戦しやすいアジア圏内のルートです。
このプランの最大のメリットは、「総旅程距離」を短く抑えられる点にあります。アジアの都市間はフライト距離が短いため、3都市を巡っても、欧米へ1往復するより少ないマイル数で済むことが多いのです。
旅程スペック(総旅程距離 4,000〜6,000マイル帯)
- 推定必要マイル数:エコノミー 37,000マイル / ビジネス 60,000マイル
- 利用航空会社:キャセイパシフィック航空、JAL
- テーマ:『千と千尋の神隠し』×『恋する惑星』×『インドシナ』
- 予算感:燃油サーチャージを含めても、個別発券の半額以下で済むケースが多数。
第1滞在:台北(途中降機)— 湯婆婆の屋敷を探して
旅の始まりは台湾から。キャセイパシフィック航空(成田→台北線など)やJAL便を利用して台北へ入ります。
台北からバスに揺られて約1時間、山間にある街・九份(ジウフェン)を目指します。夕暮れと共に石畳の階段沿いに赤い提灯が灯ると、そこはまさに『千と千尋の神隠し』の世界。湯婆婆の屋敷のモデルと言われる「阿妹茶酒館」で、東シナ海の絶景を眺めながらお茶を楽しむ時間は、何物にも代えがたい贅沢です。
また、エドワード・ヤン監督の『台北ストーリー』で描かれた、新旧が混在する台北市内の風景を探して歩くのも良いでしょう。
第2滞在:香港(途中降機)— ウォン・カーウァイの色彩
台北から香港へは、キャセイパシフィック航空の「お膝元」路線。便数が非常に多く、スケジュールの融通が利きます。
香港でのミッションは、もちろん『恋する惑星』の聖地巡礼です。
- ミッドレベル・エスカレーター:フェイ・ウォンがトニー・レオンのアパートを覗き見ようとした、あの世界一長いエスカレーター。実際に乗ってみると、香港の生活の匂いがダイレクトに感じられます。
- 重慶大厦(チョンキンマンション):映画冒頭の雑踏シーンそのままの、多国籍でカオスな空気が漂う雑居ビル。今は観光客も増えましたが、その独特の雰囲気は健在です。
第3滞在:ハノイ(目的地)— インドシナの夕陽
香港からベトナムのハノイへ。かつてのフランス領インドシナの風情が色濃く残る街です。
ここから足を伸ばして、映画『インドシナ』や『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のロケ地である世界遺産・ハロン湾へ向かいます。エメラルドグリーンの海面から突き出る数千の奇岩の間を、木造のジャンク船で進むクルーズは、人生観が変わるほどの絶景です。
帰路:ハノイ → 東京
最後はJALの直行便で帰国します。ハノイ発の深夜便を使えば、最終日まで現地でフォーやベトナムコーヒーを楽しみ、機内でぐっすり眠って翌朝東京に着くことができます。
プランB:燃油サーチャージを無効化する「中東経由・欧州行き」
「ヨーロッパに行きたいけれど、燃油サーチャージだけで10万円以上かかるのは納得がいかない」
そんなコスト意識の高い旅行者のための、裏技的なルートです。中東のカタール航空をメインに据えることで、諸費用を劇的に圧縮します。
旅程スペック(総旅程距離 14,000〜18,000マイル帯)
- 推定必要マイル数:エコノミー 90,000マイル / ビジネス 120,000マイル
- 利用航空会社:カタール航空(メイン)、フィンエアー、JAL(国内線乗り継ぎ等)
- メリット:カタール航空利用時の燃油サーチャージが格安(または無料)である点を最大限活かす。
- テーマ:『アラビアのロレンス』×『007』×『ミッション:インポッシブル』
往路:東京 → ドーハ(途中降機) → 欧州都市
カタール航空を利用して、まずは中東の拠点・ドーハへ。
ドーハでの乗り継ぎ時間をあえて長く取り(24時間以上)、入国して「デザートサファリ」に参加します。映画『アラビアのロレンス』や『セックス・アンド・ザ・シティ2』のような、地平線まで続く広大な砂丘を4WDで駆け抜ける体験は、欧州旅行の「ついで」にするにはあまりにも豪華すぎます。
ドーハからは、ロンドン、パリ、ローマなど、行きたい映画の舞台へ飛びます。
- ロンドン:『ハリー・ポッター』『パディントン』『007 スカイフォール』
- ローマ:『ローマの休日』『天使と悪魔』
- パリ:『アメリ』『ミッドナイト・イン・パリ』
復路:欧州都市 → ドーハ(乗り継ぎ) → 東京
帰りもカタール航空を利用することで、燃油サーチャージを抑えます。
もしマイルに余裕があれば、この区間だけでもビジネスクラス「Qsuite(Qスイート)」を狙ってみてください。扉付きの完全個室で、ダブルベッドにもなる座席は、もはや空飛ぶホテル。移動の疲れなど微塵も感じさせません。
【体験談】私の運命を変えた「ダブル・インボラ」の記憶

ここで少しだけ、昔話をさせてください。
私がこれほどまでに「oneworld推し」になり、JALだけでなくアライアンス全体を愛するようになった原体験。それは、今はなきドラゴン航空とキャセイパシフィック航空が演出してくれた、魔法のような一日でした。

1度目の奇跡:中国地方都市にて
当時、中国出張が多かった私は、地方都市から香港を経由して日本へ帰国するルートを予約していました。連日の業務で疲れ果て、重い足取りで空港のチェックインカウンターに辿り着いた私に、地上係員がにこやかに告げました。
「本日エコノミーが満席のため、ビジネスクラスへアップグレードいたしました」
いわゆるインボラ(Involuntary Upgrade / 航空会社都合のアップグレード)です。
ドラゴン航空のビジネスクラスは、短距離路線でもしっかりとした陶器に入った機内食(熱々の点心!)が提供され、座席も広々としていました。出張の疲れが一瞬で吹き飛び、私は空の上で極上のリラックスタイムを過ごしました。
2度目の奇跡:香港国際空港にて
「いい思い出になったな」と満足して香港に到着し、日本行きのキャセイ便の乗り継ぎカウンターへ向かいました。
そこで新たに発券された搭乗券を見て、私は目を疑いました。
座席番号が、明らかにエコノミーのエリアではないのです。
「お客様、こちらの便もオーバーブッキングのため、ビジネスクラスをご用意しました」

なんと、2便連続のインボラアップグレード。
こんなことが現実に起こるのでしょうか? キャセイのビジネスクラスで振る舞われたウェルカムシャンパンの味と、窓から見えた香港の100万ドルの夜景は、私の脳裏に「oneworld=最高」という強烈な刷り込みを残しました。
もちろん、インボラは運次第であり、必ず起こるものではありません。しかし、JALのステータス(JMBサファイアやJGCなど)を持っていれば、アライアンス加盟航空会社でも「上級会員」として扱われます。そのステータスが、こうした幸運を引き寄せる鍵になったのかもしれません。
そんな「夢」を見られるのも、単一の航空会社ではなくアライアンスを利用する醍醐味の一つです。
【完全攻略】「JAL電話デスク」で予約を通す技術
魅力的なルートができたら、最後にして最大の難関、「予約」です。
oneworld特典航空券の複雑な旅程(3都市以上の周遊など)は、JALのWebサイトのシステムではエラーが出てしまい、検索すらできないことが多々あります。
その場合、JAL国際線予約デスクへ電話をして、オペレーターさんに手動で予約を作成してもらう必要があります。
「電話予約は緊張する」「手数料(5,500円)がかかるのが嫌だ」と思われるかもしれませんが、数十万円分の価値がある旅程を確定させるための必要経費と割り切りましょう(※Webでどうしても予約できない旅程の場合、手数料が免除されるケースもありますが、基本は有料と考えておくのが無難です)。
Step 1: 事前の空席確認(これだけは自分でやる)
電話口で「いつ空いてますか?」と一から相談するのはNGです。時間がかかりすぎますし、希望の便が取れない可能性が高まります。
事前にJALのWebサイト(提携航空会社特典予約の画面)や、ブリティッシュ・エアウェイズなどの検索サイトを使って、1区間ごとの空席状況をチェックしておきましょう。
手元に用意すべきメモの例
- 第1区間:11/1 JL097 羽田→台北 08:50発(空席あり)
- 第2区間:11/4 CX408 台北→香港 10:00発(空席あり)
- 第3区間:11/7 CX793 香港→ハノイ 14:30発(空席あり)
- 第4区間:11/10 JL752 ハノイ→成田 23:55発(空席あり)
Step 2: オペレーターへの「魔法のフレーズ」
電話が繋がったら、単刀直入にこう伝えます。
「oneworld特典航空券の予約をお願いしたいのですが、希望する便名は全て調べてあり、空席も確認済みです」
この一言があるだけで、オペレーターさんの対応モードが変わります。「話の早い、慣れているお客様だ」と認識してもらえるのです。
あとはメモした便名を順番に読み上げるだけ。プロのオペレーターさんがパパパッと端末に入力し、最後に必要な総マイル数と、燃油サーチャージ等の諸税合計を計算してくれます。
注意点
電話で発券した場合、その後の変更やキャンセルも電話で行う必要があるケースが多いです。また、提携航空会社の特典枠は変動しやすいため、空席を見つけたら迷わず確保するのが鉄則です。
まとめ:マイルの翼は、世界中に広がっている
長くなりましたが、JALマイルを使ったoneworld特典航空券の魅力、伝わりましたでしょうか。
「JAL便が取れない」と嘆く前に、一度地図を広げてみてください。
香港、ドーハ、ヘルシンキ、シドニー……。世界中にあるoneworldの拠点空港が、あなたの次の旅の経由地(目的地)になるのを待っています。
- 「目的地」への単純往復をやめてみる
- 「途中降機」で映画ロケ地をハシゴしてみる
- 「燃油サーチャージ」のかからない航空会社を選んでみる
これらを組み合わせれば、あなたのマイル旅行は、ガイドブックには載っていないオリジナルの物語になります。
かつての私が中国の空港でドラゴン航空の赤い機体を見上げながら「アップグレードされた!」と小躍りしたあの日。あの予想外の喜びこそが、旅の醍醐味でした。
アライアンスという広大なネットワークを使えば、そんな予想外の出会いや発見が、きっとあなたを待っています。
さあ、マイル口座の残高を確認して、あなただけの映画紀行を計画してみませんか?
複雑なルート作りも、パズルのようで案外楽しいものですよ。
それでは、よい空の旅を。Have a nice flight!


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