『ラ・ラ・ランド』ロケ地LA完全ガイド!マイルで叶える「魔法の夜」への旅

ラ・ラ・ランド los angeles locations マイレージ ガイド 08 ラ・ラ・ランド los angeles hero 1200x630 北米



「City of stars, are you shining just for me?」

映画『ラ・ラ・ランド(La La Land)』の冒頭、渋滞する高速道路での圧巻のミュージカルシーン。そして、夕暮れの丘でミアとセバスチャンが踊る、あまりにも美しいタップダンス。スクリーン越しに見たその景色は、まるで魔法がかかったように輝いていました。

「いつか、あの場所に行ってみたい」

そう夢見ながらも、「ロサンゼルスなんて遠すぎる」「円安で海外旅行なんて無理」と諦めていませんか?

でも、もし「マイル」を使えば、その夢が現実になるとしたらどうでしょう。航空券代を気にせず、浮いた予算で素敵なジャズバーに行き、映画と同じ夕暮れを眺めることができるとしたら。

この記事では、映画『ラ・ラ・ランド』の舞台となったロサンゼルスのロケ地7選を、マイルを使って賢く巡る方法とともに徹底解説します。夢追い人が集まる街、LAへ。あなただけの「魔法の夜」を探しに行きましょう。

なぜ『ラ・ラ・ランド』のロケ地は特別なのか

2016年に公開され、アカデミー賞6部門を受賞した『ラ・ラ・ランド』。この映画の最大の魅力は、ロサンゼルスという街そのものを「主役」として描いている点にあります。

デミアン・チャゼル監督は、CGを極力使わず、実際のロケーションでの撮影にこだわりました。特に印象的なのは、空が紫色に染まる「マジックアワー」の美しさです。1日のうちわずか数十分しか訪れないこの時間を狙って撮影されたシーンの数々は、現実のLAの風景でありながら、どこか幻想的な雰囲気を纏っています。

今回ご紹介するスポットは、単なる観光地ではありません。映画のストーリーを追体験し、主人公たちの感情に浸ることができる特別な場所ばかりです。

マイルで巡る『ラ・ラ・ランド』聖地7選

ここからは、映画の感動が蘇る7つのロケ地をご紹介します。効率よく回るためのポイントや、撮影の裏話(トリビア)も交えて解説します。

1. グリフィス天文台 (Griffith Observatory)

ミアとセバスチャンがプラネタリウムで踊った場所

映画のポスターにもなった、最も象徴的な場所です。ミアとセバスチャンがプラネタリウムの中で宙に浮きながらワルツを踊るシーンは、映画史に残る名場面と言えるでしょう。

【CINEMILEトリビア】
実はプラネタリウム内部のダンスシーンはセットで撮影されましたが、建物の外観やテラスからの夜景は本物です。ここから見下ろすロサンゼルスの夜景は「宝石箱をひっくり返したよう」と形容されます。

アクセス:
ダウンタウンから車で約30分。夕方は駐車場が非常に混雑するため、UberやLyftを利用するか、麓から出るシャトルバス(DASH)の利用がおすすめです。

【もっと楽しむためのTips】
天文台の敷地内には、映画『理由なき反抗』のジェームズ・ディーンの胸像があります。『ラ・ラ・ランド』の中で二人がこの映画を観に行くシーンがありますが、実はこの天文台自体が『理由なき反抗』の重要なロケ地でもあったのです。新旧の名作が交差するこの場所で、映画の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

2. キャシーズ・コーナー (Cathy’s Corner / Mt. Hollywood Dr)

「A Lovely Night」のタップダンスシーン

パーティーの帰り道、二人が「A Lovely Night」を歌いながらタップダンスを踊った丘です。紫色の空と街灯りが織りなす背景は、息をのむ美しさです。

【CINEMILEトリビア】
このシーンは合成ではなく、本物の夕暮れ(マジックアワー)を狙って撮影されました。撮影チャンスは1日30分のみ。2日間で計8テイクしか撮れなかったという、奇跡のようなシーンです。映画にあったベンチと街灯はセットのため撤去されていますが、そこから見える景色は映画そのものです。

アクセス:
グリフィスパーク内の「Mt. Hollywood Drive」にあります。車は入れないエリアがあるため、ハイキングコースを歩く必要があります。

3. ザ・ライトハウス・カフェ (The Lighthouse Cafe)

セバスチャンがジャズへの愛を語った場所

「ジャズは死につつある」と嘆くセバスチャンが、ミアを連れて行った本格的なジャズクラブ。1949年から続く老舗で、マイルス・デイヴィスも演奏した伝説的な場所です。

【CINEMILEトリビア】
映画の中だけでなく、現在も現役のジャズクラブとして営業しています。夜に訪れて生演奏を聴けば、セバスチャンのジャズへの情熱を肌で感じることができるでしょう。

アクセス:
ハモサビーチのピア・アベニュー沿いにあります。

【周辺のおすすめ】
お店のすぐ近くには、二人が散歩した遊歩道「The Strand」があります。海風を感じながらここを歩けば、気分は完全にミアとセバスチャン。周辺にはおしゃれなカフェも多いので、休憩がてら「City of Stars」を聴きながらのんびり過ごすのがLA流です。

4. ハモサビーチ・ピア (Hermosa Beach Pier)

「City of Stars」を口ずさんだ桟橋

ライトハウス・カフェを出たセバスチャンが、夕暮れの桟橋を歩きながら「City of Stars」を歌うシーン。彼が帽子を拾い上げた老夫婦が踊っていたのもここです。

撮影のポイント:
映画と同じ雰囲気を味わうなら、やはり夕暮れ時がベスト。太平洋に沈む夕日を眺めながら、あのメロディを口ずさんでみてください。

5. エンジェルス・フライト (Angels Flight Railway)

世界最短の鉄道でのキスシーン

ダウンタウンにある、オレンジと黒のレトロなケーブルカー。ミアとセバスチャンがデート中に乗車し、車内でキスをするシーンが印象的です。

【CINEMILEトリビア】
実はこの鉄道、脱線事故などで長らく運休していましたが、映画の撮影のために一時的に稼働。その後、映画の大ヒットも後押しとなり、2017年に一般運行が再開されました。片道1ドルで乗れる、手軽な聖地巡礼スポットです。

アクセス:
グランド・セントラル・マーケットのすぐ向かいにあります。

【立ち寄りスポット: グランド・セントラル・マーケット】
エンジェルス・フライトの向かいにある巨大なフードコート。実はここもロケ地の一つです。二人がデートで食事をしていたのは「Sarita’s Pupuseria」というエルサルバドル料理のお店。カウンター席に座って、映画の主人公気分でランチを楽しむのが正解です。活気あふれる市場の雰囲気は、LAの多様性を象徴しています。

6. リアルト・シアター (Rialto Theatre)

『理由なき反抗』を観た映画館

ミアとセバスチャンが初デートで映画『理由なき反抗』を観に行った劇場。歴史ある美しい建物ですが、現在は閉館しており、中に入ることはできません。外観だけでも十分に雰囲気があります。

アクセス:
サウス・パサデナに位置しています。

7. コロラド・ストリート橋 (Colorado Street Bridge)

ロマンチックな散歩道

パサデナにある美しいアーチ橋。二人が夕暮れ時にこの橋を歩くシーンは、短いながらも非常にロマンチックで印象に残ります。

アクセス:
パサデナのオールドタウン近く。

8. セブズ (The Blind Donkey)

最後にご紹介するのは、セバスチャンが自身の店「Seb’s」を開く前にピアノを弾いていたバーの内部として使われた場所です(外観は別の場所)。

【CINEMILEトリビア】
ロングビーチにある「The Blind Donkey」という実在のウィスキーバーがロケ地です。映画では少し寂れた雰囲気でしたが、実際は豊富な種類のウィスキーが楽しめる大人の隠れ家。映画のラストシーンでセバスチャンが弾いていたピアノの旋律が聞こえてきそうな、落ち着いた空間です。

アクセス:
ロングビーチのブロードウェイ沿い。ダウンタウンからは少し離れていますが、ファンなら絶対に訪れたい聖地です。

【モデルコース】「A Lovely Night」を追いかける1日

スクリーンショット 2025 11 04 9.48.50
ANAカード
ANAカード 旅の時間も、マイルも、あなたらしく積み重ねていく。ANAと歩む毎日を、今から始めませんか? A...

これらのロケ地を効率よく回るためのモデルコースをご提案します。

  • 10:00 ハモサビーチでブランチ&散策(ライトハウス・カフェ、ピア)
  • 13:00 ダウンタウンへ移動。グランド・セントラル・マーケットでランチ
  • 14:30 エンジェルス・フライトに乗車
  • 16:00 グリフィス天文台へ移動
  • 17:30 キャシーズ・コーナーまたは天文台からサンセット鑑賞(マジックアワー!)
  • 19:00 夜景を見ながらディナー

マイルでLAへ!特典航空券の攻略法

「ロサンゼルスに行きたいけど、航空券が高くて…」という方こそ、マイルの出番です。

必要マイル数(目安)

ANAやJALの国際線特典航空券を利用する場合、東京〜ロサンゼルス(北米ゾーン)の往復に必要なマイル数は以下の通りです。

  • エコノミークラス: 40,000〜55,000マイル
  • ビジネスクラス: 75,000〜90,000マイル

ニューヨークに比べると飛行時間が短く(行き約10時間、帰り約12時間)、必要マイル数も若干少なめに設定されていることが多いです。

ANA vs JAL どっちで貯める?

LAに行くなら、ANAとJALどちらのマイルを貯めるべきでしょうか?それぞれの特徴を比較してみましょう。

✈️ ANA(全日空)

  • メリット: 必要マイル数が比較的少ない(ローシーズンならエコノミー40,000マイル〜)。スターアライアンス加盟で、ユナイテッド航空など他社便の選択肢も豊富。
  • デメリット: 特典航空券の競争率が非常に高い。特にビジネスクラスは「瞬殺」レベル。

✈️ JAL(日本航空)

  • メリット: 「JAL国際線特典航空券PLUS」という制度があり、基本マイル数で取れなくても、追加マイルを払えば席を確保しやすい。座席の取りやすさはJALに軍配。
  • デメリット: 変動制のため、繁忙期は必要マイル数が跳ね上がることがある。

結論: 少ないマイルでお得に行きたいならANA、確実に予約を取りたいならJALがおすすめです。ご自身のライフスタイルや持っているクレジットカードに合わせて選んでみてください。

予約のコツ

ロサンゼルス線は人気路線のため、予約開始日(ANAは355日前、JALは360日前)の朝9時にスタンバイするのが鉄則です。特にビジネスクラスは争奪戦になります。

マイルの貯め方については、以下の記事で詳しく解説しています。初心者の方でも1年あればLA往復分のマイルは十分に貯められます。

[card_link url=”https://cinemile.jp/ana-mile-beginner-guide-2025/”]

旅費シミュレーション:マイルを使うといくらお得?

実際にマイルを使ってLAに行った場合の費用をシミュレーションしてみましょう(1名あたり、3泊5日)。

通常購入の場合

  • 航空券(エコノミー): 約200,000円〜
  • ホテル代: 約100,000円
  • 現地交通費・食費: 約50,000円
  • 合計: 約350,000円

マイル利用の場合

  • 航空券(マイル): 0円(別途燃油サーチャージ等 約60,000円)
  • ホテル代: 約100,000円
  • 現地交通費・食費: 約50,000円
  • 合計: 約210,000円

マイルを使えば、なんと約14万円も節約できます!この浮いたお金で、少し良いホテルに泊まったり、ジャズクラブで豪華なディナーを楽しんだりすることができます。

効率よくマイルを貯めるには、クレジットカード選びが重要です。還元率の高いカードを使えば、日常の買い物だけでLAへの切符が手に入ります。

[card_link url=”https://cinemile.jp/credit-card-mile-ranking-2025/”]

初めてのLA旅行!知っておきたい3つのポイント

jal カード
JALカード
JALカード あなたの旅に、JALならではの上質な時間を。小さな一枚が、あなたの選択を変えます。 JAL紹介...

最後に、ロサンゼルスを安全かつ快適に楽しむための基本情報をお伝えします。

初めてのLA旅行!知っておきたい3つのポイント

最後に、ロサンゼルスを安全かつ快適に楽しむための基本情報をお伝えします。

Q. ロサンゼルスのベストシーズンはいつですか?
A. 春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)が気候も穏やかでおすすめです。
Q. レンタカーは必要ですか?
A. ロケ地が点在しているためレンタカーがあると便利ですが、UberやLyftなどの配車アプリを使えば車なしでも十分に回れます。
Q. 治安は大丈夫ですか?
A. 観光地は比較的安全ですが、夜間の一人歩きや危険なエリア(スキッド・ロウなど)への立ち入りは避けましょう。

Here’s to the ones who dream.

映画の劇中歌「Audition (The Fools Who Dream)」の一節、「Here’s to the ones who dream(夢追い人たちに乾杯)」は、この映画のテーマそのものです。

ロサンゼルスは、夢を追う人々のエネルギーに満ちた街です。映画のロケ地を巡り、その空気を肌で感じることは、きっとあなたの日常にも新しいインスピレーションを与えてくれるはずです。

「いつか」ではなく、「今」動き出しましょう。マイルという魔法のチケットを手に入れて、あなただけの『ラ・ラ・ランド』の旅へ出かけてみませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました