ニュージーランド――それは、映画史に残る壮大なファンタジー叙事詩『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』3部作の舞台として、世界中の映画ファンが憧れる「中つ国(ミドルアース)」そのものです。
ホビット庄の牧歌的な風景、滅びの山(マウント・ドゥーム)の荒涼とした火山地帯、エドラスの断崖絶壁、リヴェンデルの神秘的な森――ピーター・ジャクソン監督は、ニュージーランド全土の150箇所以上をロケ地として選び、CGでは再現できない圧倒的なリアリティで「中つ国」を現実世界に出現させました。
そして今、その「中つ国」は、世界中の旅行者が実際に訪れることのできる”聖地”となっています。
📊 ニュージーランド「ロード・オブ・ザ・リング」旅行の現実(2025年版)
- 飛行時間: 東京(成田/羽田)から直行便で約10~11時間
- 必要マイル: ANA往復45,000マイル~、JAL往復70,000マイル~(エコノミー)
- 予算: 10日間で約40万円、14日間で約60万円(マイル利用)
- 治安: 世界平和度指数4位/163カ国中(2025年)――世界トップクラスの治安
- ベストシーズン: 10月~4月(春~秋)、特に12月~2月(夏)がおすすめ
南米や中東と異なり、ニュージーランドは「本当に行ける映画ロケ地」として、圧倒的な実現可能性を持つ旅行先です。

この記事では、「『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地巡りは本当に実現可能なのか?」という疑問に、マイル旅行の専門家として正直に答えます。
必要マイル数、費用シミュレーション、効率的なルート設計、そして「一生に一度の中つ国体験」を最大化するための具体的なノウハウ――すべてをお伝えします。
✨ この記事で分かること
- ニュージーランド北島・南島10箇所の主要ロケ地の詳細情報
- 必要マイル数・実際の予算シミュレーション(ANA/JAL比較)
- 2025年最新のツアー情報・予約方法・ベストシーズン
- 効率的なルート設計(オークランド⇔クイーンズタウン周遊)
- ホビット村・ウェタ・ワークショップ・トンガリロ国立公園の見どころ
- 「一生に一度の中つ国体験」を最大化する旅のコツ
なぜ『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地巡りは、これほどまでに魅力的なのか?
ニュージーランドが「中つ国」として選ばれた3つの理由
1. 地球上で最も多様な自然景観が1つの国に凝縮されている
ニュージーランドは、北海道と九州を合わせた程度の国土(約27万km²)に、信じられないほど多様な地形が凝縮された「地球の縮図」です。
- ホビット庄(マタマタ): なだらかな緑の丘陵地帯、イギリスの田園風景を彷彿とさせる牧歌的な風景
- モルドール(トンガリロ国立公園): 標高2,797mの活火山、荒涼とした火山性大地、まさに「滅びの山」
- エドラス(マウント・サンデー): 標高1,000mの孤立した岩山、360度の大パノラマ
- ロスロリアン(グレノーキー): 神秘的なブナの原生林、エメラルドグリーンの湖
- ミスティ山脈(サザンアルプス): 標高3,000m級の雪山、氷河、フィヨルド
ピーター・ジャクソン監督は、「ニュージーランド全土が巨大な映画セット」だと表現しました。実際、車で数時間移動するだけで、まったく異なる世界観に出会えるのです。
2. 「映画セット」がそのまま観光地として残されている
多くの映画ロケ地は撮影終了後に解体されますが、ニュージーランドでは異なります。
🎬 現在も訪問可能な映画セット
- ホビット村(マタマタ): 44のホビット穴、グリーン・ドラゴン亭、パーティツリーなど、映画そのままの風景が完全再現
- ウェタ・ワークショップ(ウェリントン): 映画で使われた武器・防具・衣装・小道具を間近で見学可能
- エドラス(マウント・サンデー): セットは撤去されたが、ロケ地そのものがハイキングコースとして整備
特にホビット村は、『ホビット』3部作(2012~2014年)の撮影後、ニュージーランド政府と製作会社の合意で「恒久的な観光施設」として保存されることになりました。年間50万人以上が訪れる、世界で最も人気のある映画ロケ地の一つです。
3. 「安全に旅行できる」――世界トップクラスの治安と旅行環境
南米や中東のロケ地と決定的に異なるのが、ニュージーランドの「圧倒的な旅行のしやすさ」です。
✅ ニュージーランド旅行のメリット
- 治安: 世界平和度指数4位(2025年)、夜間の一人歩きも安全
- 英語: 公用語が英語なので、コミュニケーションに困らない
- インフラ: レンタカー・公共交通機関が充実、Wi-Fiも普及
- 食事: レストラン・カフェが豊富、日本人の口に合う料理も多い
- 医療: 医療水準が高く、緊急時も安心
「一生に一度の映画ロケ地巡り」を、安全かつ快適に楽しめる――これこそが、ニュージーランドが世界中の映画ファンに愛される最大の理由です。
【What】『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地10選――「中つ国」を巡る旅
🇳🇿 北島編 ――ホビット庄とモルドールの世界
1. ホビット村(Hobbiton Movie Set)―― マタマタ
撮影作品: 『ロード・オブ・ザ・リング』3部作(2001~2003)、『ホビット』3部作(2012~2014)
ホビット村は、『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地として世界で最も有名な場所です。オークランドから約165km離れた、ワイカト地方マタマタ町近郊の私有農場に、44のホビット穴、グリーン・ドラゴン亭、水車小屋、パーティツリーなど、映画に登場したセットが完全な形で保存されています。

📍 ホビット村の見どころ
- 袋小路屋敷(Bag End): ビルボとフロドの家、ホビット村で最も有名なホビット穴
- パーティツリー: ビルボの111歳の誕生日パーティーが開かれた樹齢100年のマツの木
- グリーン・ドラゴン亭: ホビットたちが集ったパブ、実際にビールやジンジャービールを注文可能
- 水車小屋と眼鏡橋: 絶好の撮影スポット、細部までこだわった作り
- バグショット・ロウ: ホビット穴の内部を体験できる施設(2023年12月オープン)
💡 ホビット村の楽しみ方
- ツアー予約必須: ガイド付きツアー参加でのみ入場可能(個人での自由散策不可)
- 所要時間: 約2時間(英語ガイド)、日本語ガイドツアーも一部あり
- 料金: 大人NZ$89(約8,000円)、子どもNZ$45(約4,000円)
- 予約: 公式サイト(hobbitontours.com)で3ヶ月前から予約可能
- アクセス: オークランドから車で約2時間、ツアーバスも運行
- ベストタイム: 早朝(8:00~)または夕方(16:00~)が比較的空いている
撮影エピソード: 1998年、ピーター・ジャクソン監督はヘリコプターでニュージーランド全土を捜索し、この農場を「ホビット庄の完璧なロケーション」として選びました。当初は撮影終了後に解体予定でしたが、あまりの人気に恒久的な観光施設として保存されることになりました。
アクセス: オークランドから車で約2時間、長距離バスまたはレンタカー利用
2. トンガリロ国立公園(Tongariro National Park)―― 滅びの山(マウント・ドゥーム)
撮影作品: 『ロード・オブ・ザ・リング』3部作(モルドール、滅びの山)
トンガリロ国立公園は、ニュージーランドで最初に世界遺産に登録された場所(1990年)で、自然遺産と文化遺産の「複合遺産」として認定されています。標高2,797mのルアペフ山と、2,291mのナウルホエ山(Mt. Ngauruhoe)が、映画『ロード・オブ・ザ・リング』で「滅びの山(マウント・ドゥーム)」として登場しました。

📍 トンガリロ国立公園の見どころ
- トンガリロ・アルパイン・クロッシング: 全長19.4km、所要7~8時間の世界屈指のワンデイハイキング
- ナウルホエ山: 標高2,291m、映画で滅びの山として登場(登頂可能だが上級者向け)
- エメラルドレイク: 火山性のエメラルドグリーンの火口湖、絶景ポイント
- レッドクレーター: 赤い火山性の大地、まさにモルドールの風景
- ブルーレイク: 透明度の高い青い火口湖
⚠️ トンガリロ・アルパイン・クロッシングの注意事項
トンガリロ・アルパイン・クロッシングは、世界で最も美しいワンデイハイキングの一つですが、同時に上級者向けの本格的な登山です。
- 体力: 累計標高差約800m、7~8時間の歩行、高い体力が必要
- 天候: 天候が急変しやすく、強風・霧・雪に注意
- 装備: 防寒着・防水ジャケット・登山靴・食料・水(2L以上)必須
- シーズン: 10月~5月がベストシーズン、冬季(6月~9月)は経験者のみ
- シャトルバス: スタート地点とゴール地点が異なるため、事前にシャトルバス予約必須
撮影エピソード: ナウルホエ山は、マオリ族にとって神聖な山であり、撮影許可を得るまでに長い交渉が必要でした。撮影クルーは山頂まで機材を運び、フロドとサムが「滅びの山」を登るシーンを撮影しました。
アクセス: オークランドから車で約4時間、タウポから車で約1.5時間
3. ウェリントン(Wellington)―― ウェタ・ワークショップと映画製作の舞台裏
撮影作品: 『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』全6作品の製作拠点
ウェリントンは、ニュージーランドの首都であり、ピーター・ジャクソン監督の故郷でもあります。映画『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』の全作品がこの街で製作され、特殊効果・小道具・衣装・クリーチャーを手がけた「ウェタ・ワークショップ」は、映画ファン必見のスポットです。

📍 ウェリントンの見どころ
- ウェタ・ワークショップ(Wētā Workshop): 映画で使われた武器・防具・衣装・小道具を見学
- ウェタ・ケーブ(Wētā Cave): 無料で入場できるミニミュージアム&ショップ
- ウェリントン・ハーバー: 映画のロケ地として使われた美しい港町
- ビクトリア山: ウェリントンを一望できる展望台、映画撮影地の一つ
💡 ウェタ・ワークショップの楽しみ方
- ツアー: ワークショップツアー(約45分、NZ$49)、日本語音声ガイドあり
- ウェタ・ケーブ: 無料で入場可能、オフィシャルグッズ販売
- 営業時間: 毎日9:00~17:30
- 予約: 公式サイト(wetaworkshop.com)で事前予約推奨
- アクセス: ウェリントン市内から車で約15分、バス路線あり
撮影エピソード: ウェタ・ワークショップは、『ロード・オブ・ザ・リング』のために約48,000個の小道具、500個以上の武器、10,000個以上の矢を製作しました。アカデミー賞視覚効果賞を4度受賞した世界屈指のクリエイティブスタジオです。
アクセス: ウェリントン空港から市内まで約20分、オークランドから国内線で約1時間
🇳🇿 南島編 ――エドラス、ロスロリアン、ミスティ山脈の世界
4. クイーンズタウン(Queenstown)―― 冒険の拠点
撮影作品: 『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』(アイゼンガルド、ロスロリアン、アンドゥイン川など)
クイーンズタウンは、ニュージーランド南島最大の観光都市であり、『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地巡りの拠点として最適な街です。周辺には、アイゼンガルド、ロスロリアン、ファンゴルの森など、映画に登場した数多くのロケ地が点在しています。

📍 クイーンズタウン周辺のロケ地
- グレノーキー(Glenorchy): ロスロリアン(エルフの森)のロケ地、車で約45分
- パラダイス(Paradise): ロスロリアンとベオルンの館のロケ地
- アロータウン(Arrowtown): フォード・オブ・ブルイネン(ブルイネンの浅瀬)のロケ地
- カワラウ川(Kawarau River): アンドゥイン川のロケ地、バンジージャンプの聖地
- リマーカブルズ山脈: ミスティ山脈のロケ地、冬はスキーリゾート
💡 クイーンズタウンの楽しみ方
- ロケ地ツアー: 「LOTR半日ツアー」(約4時間、NZ$199)、「LOTR 1日ツアー」(約8時間、NZ$349)
- レンタカー: 自由度の高い旅を楽しみたい方におすすめ(ただし左側通行に注意)
- アクティビティ: バンジージャンプ、スカイダイビング、湖クルーズなど
- 宿泊: ホテル・モーテル・バックパッカーまで幅広い選択肢
- アクセス: オークランドから国内線で約1時間45分、クライストチャーチから約5時間(車)
撮影エピソード: クイーンズタウン周辺は、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で最も多くのシーンが撮影された地域の一つです。ピーター・ジャクソン監督は「ニュージーランド全土がLOTRの撮影地」と語っていますが、中でもクイーンズタウンは特別な存在です。
アクセス: クイーンズタウン空港から市内まで約15分、オークランドから国内線で約1時間45分
5. マウント・サンデー(Mount Sunday)―― エドラス
撮影作品: 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(エドラス、ローハンの都)
マウント・サンデーは、映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』で、ローハン王国の都「エドラス」として登場した標高1,000mの孤立した岩山です。360度の大パノラマが広がり、映画ファンだけでなくハイキング愛好家にも人気のスポットです。

📍 マウント・サンデーの見どころ
- エドラスの黄金館: セットは撤去されたが、ロケ地そのものがハイキングコースとして整備
- 360度パノラマビュー: サザンアルプス、ランギタタ川、牧草地が一望できる絶景
- ハイキング: 駐車場から山頂まで約1.5時間(往復3時間)、中級者向け
- 私有地: アハウリキ駅(Hakatere Conservation Park)の私有地内にあり、入場料は無料だが尊重が必要
⚠️ マウント・サンデーへのアクセスと注意事項
マウント・サンデーは、私有地内にある秘境のロケ地です。
- アクセス: クライストチャーチから車で約2時間、メセベンから約1時間
- 未舗装道路: 最後の約30分は未舗装道路(4WD推奨、普通車でも可能だが注意が必要)
- 私有地: 入場料は無料だが、ゲートの開閉やゴミの持ち帰りなど、マナーを守る
- トイレ・売店なし: 事前に準備が必要
- 天候: 強風に注意、冬季(6月~9月)は雪の可能性あり
撮影エピソード: マウント・サンデーには、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の撮影のために、エドラスの黄金館を含む巨大なセットが建設されました。撮影終了後、環境保護のためにセットは完全に撤去され、元の自然に戻されました。
アクセス: クライストチャーチから車で約2時間、クイーンズタウンから車で約4.5時間
6. ミルフォード・サウンド(Milford Sound)―― フィヨルドランドの絶景
撮影作品: 『ロード・オブ・ザ・リング』(ミスティ山脈の一部、アルゴナスの柱)
ミルフォード・サウンドは、ニュージーランド南島の南西部に位置するフィヨルドランド国立公園内にある、世界で最も美しいフィヨルドの一つです。標高1,000m級の断崖絶壁、滝、原生林が織りなす絶景は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』でミスティ山脈の一部として登場しました。

📍 ミルフォード・サウンドの見どころ
- マイター・ピーク: 標高1,692mの尖った山、ミルフォード・サウンドのシンボル
- スターリング滝: 落差155mの迫力ある滝
- クルーズ: フィヨルドを巡るクルーズ(約1.5~2時間)
- カヤック・ダイビング: アクティビティも充実
- 野生動物: イルカ、アザラシ、ペンギンなどに出会えることも
💡 ミルフォード・サウンドの楽しみ方
- クルーズ: フィヨルドクルーズ(約1.5~2時間、NZ$89~)
- 日帰りツアー: クイーンズタウンから日帰りツアー(約12時間、バス+クルーズ、NZ$249~)
- 宿泊: テ・アナウまたはミルフォード・サウンド・ロッジに宿泊すると、ゆっくり楽しめる
- ベストシーズン: 12月~2月(夏)、ただし雨季(年間200日以上雨)なので天候は運次第
- アクセス: クイーンズタウンから車で約4時間、テ・アナウから約2時間
撮影エピソード: ミルフォード・サウンドは、ニュージーランドで最も写真撮影が難しいロケ地の一つとされています。年間200日以上雨が降るため、撮影クルーは何週間も天候待ちをしたと言われています。
アクセス: クイーンズタウンから車で約4時間、テ・アナウから約2時間
④カイトケ地域公園(リベンデル/裂け谷)
ウェリントンから車で約50分、アッパーハット地域に位置するカイトケ地域公園は、エルフの賢者エルロンドが治める「リベンデル(裂け谷)」のロケ地として知られています。

澄んだパカラカ川のほとりに広がる緑豊かな森林は、まさに「中つ国」のエルフの世界そのもの。フロド一行が休息を取り、指輪を巡る会議が開かれた聖域の雰囲気を今も色濃く残しています。
映画での登場シーン:
- 『旅の仲間』:フロドが指輪を託され、旅の仲間が結成されるシーン
- 『旅の仲間』:アラゴルンとアルウェンが出会うロマンチックなシーン
- 『王の帰還』:仲間たちがリベンデルを後にする別れのシーン
アクセス情報:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | Waterworks Road, Upper Hutt, ウェリントン地方 |
| ウェリントン中心部から | 車で約50分(約40km) |
| 入場料 | 無料(公園の利用は自由) |
| 営業時間 | 24時間開放(日中の訪問を推奨) |
| 滞在時間の目安 | 1~2時間(散策・撮影込み) |
訪問のポイント:
カイトケ地域公園には、撮影時のセットは残されていませんが、川のほとりにリベンデルのロケ地を示す案内板が設置されています。映画のシーンと同じ場所に立ち、「Leaving Rivendell」のシーンを思い浮かべながら散策するのがおすすめです。
公園内には複数のトレッキングコースがあり、スウェイバック・ブリッジという美しい吊り橋や、バーベキュー設備も完備されています。ウェリントン市街からの日帰り観光に最適なロケ地です。
組み合わせ観光:
ウェリントン観光では、カイトケ地域公園に加えて以下のスポットも訪れることができます:
- マウント・ヴィクトリア:ホビット庄からの逃走シーンのロケ地(市街地から徒歩圏内)
- ウェタ・ワークショップ:映画の小道具・衣装製作スタジオ(市街地から車で15分)
- フット谷:アンドゥインやアイゼンガルドのロケ地(車で約1時間)
【南島編】雄大な自然が織りなす中つ国の絶景

⑦グレノーキーとパラダイス(ロスロリアン、アイゼンガルド)
クイーンズタウンからワカティプ湖の北岸を約45分ドライブした先にあるグレノーキー(Glenorchy)は、「ロード・オブ・ザ・リング」と「ホビット」の両シリーズで最も多くのシーンが撮影された、まさにロケ地の宝庫です。

特に、グレノーキーから更に奥へと続くパラダイス(Paradise)へ向かう未舗装道路沿いには、複数のロケ地が点在しています。
主な撮影シーン:
- ロスロリアン(Lothlórien):エルフの森、ガラドリエルの鏡のシーン
- アイゼンガルド(Isengard):サルマンの塔周辺
- イシリアン(Ithilien):フロドとサムがゴラムに導かれるシーン
- ファンゴルンの森(Fangorn Forest):木の髭(エント)が登場する古の森
- アモン・ヘン(Amon Hen):ボロミアの最期、旅の仲間が分かれるシーン
アクセス情報:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | Glenorchy, オタゴ地方 |
| クイーンズタウンから | 車で約45分(約46km) |
| 推奨ツアー | グレノーキー4WDサファリツアー:NZ$195~(約4~5時間) |
| ベストシーズン | 10月~4月(春~秋)、特に11月~3月 |
訪問方法:
①レンタカー(セルフドライブ)
クイーンズタウンからグレノーキーまでの道路(Glenorchy-Queenstown Road)は、「世界で最も美しいドライブルート」の一つとして知られています。ワカティプ湖の絶景を眺めながらのドライブは、それだけで価値があります。
ただし、グレノーキーから先のパラダイス地域へは未舗装の悪路が続くため、4WD車両が推奨されます。
②4WDサファリツアー(推奨)
地元のガイドが案内する4WDサファリツアーに参加すると、通常の車では立ち入れないロケ地にも訪れることができます。ガイドがiPadで映画のシーンを再生しながら、撮影秘話を交えて解説してくれるため、映画ファンには特におすすめです。
主要ツアー会社:
- Safari of the Scenes:NZ$195~(約4時間)
- Dart River Adventures:NZ$249~(ジェットボート+4WDの組み合わせ)
- Pure Glenorchy:半日ツアー、ピクニックランチ付き
撮影スポット:
グレノーキー周辺では、以下のような場所で撮影が行われました:
- 12マイル・デルタ(Twelve Mile Delta):イシリアンのキャンプ地
- ダイヤモンド・レイク(Diamond Lake):ロスロリアンの森のシーン
- リース谷(Rees Valley):複数の戦闘シーンで使用
- ルートバーン・トラック入口:アモン・ヘンのロケ地
宿泊情報:
グレノーキー村には小規模なロッジやバックパッカーズがあり、1泊することで早朝の絶景撮影や星空観賞を楽しむことができます。ただし、宿泊施設は限られているため、クイーンズタウンからの日帰りが一般的です。
⑧プカキ湖とアオラキ/マウント・クック(ペレンノール野)
プカキ湖(Lake Pukaki)は、氷河が削った岩石の微粒子が溶け込むことで生まれるミルキーブルーの神秘的な色をした湖です。湖の先には、ニュージーランド最高峰アオラキ/マウント・クック(標高3,724m)がそびえ立ち、まさに「中つ国」の絶景が広がります。

映画での使用シーン:
- ペレンノール野の戦い:『王の帰還』の最大の戦闘シーンの背景
- ローハンの山岳地帯:エドラスからの眺望
- エドラスへの道中:アラゴルン一行が馬で駆けるシーン
アクセス情報:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | State Highway 8, カンタベリー地方 |
| クイーンズタウンから | 車で約2時間30分(約180km) |
| テカポから | 車で約30分(約47km) |
| マウント・クック村まで | プカキ湖から車で約45分(約55km) |
| 入場料 | 無料(湖畔の展望台・公園) |
おすすめ観光ルート:
①プカキ湖展望台(Lake Pukaki Viewpoint)
State Highway 8沿いにある展望台からは、湖全体とマウント・クックの絶景を一望できます。晴れた日には、湖の青と雪山の白、空の青のコントラストが息を呑むほど美しく、写真撮影の絶好スポットです。
②ピーター・リンチ・サーモンショップ
展望台の近くには、プカキ湖で養殖されたキングサーモンを味わえるMt Cook Alpine Salmon Shopがあります。刺身やサーモン丼を楽しみながら、絶景を眺めることができる人気スポットです。
③マウント・クック国立公園(Aoraki/Mount Cook National Park)
プカキ湖から更に奥へ進むと、世界遺産に登録されているマウント・クック国立公園に到着します。公園内には、複数のハイキングコースが整備されています。
人気ハイキングコース:
| コース名 | 距離 | 所要時間 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| フッカー・バレー・トラック | 往復10km | 3~4時間 | 初~中級 |
| ケア・ポイント・トラック | 往復2km | 1時間 | 初級 |
| タスマン氷河展望台トラック | 往復1.6km | 40分 | 初級 |
フッカー・バレー・トラックは、3つの吊り橋を渡りながら氷河湖まで歩く人気のコースで、マウント・クックを間近に望むことができます。映画『バーティカル・リミット』の撮影地としても知られています。
ベストシーズン:
- 12月~2月(夏):ハイキングに最適、日照時間が長く、高山植物が咲く
- 3月~5月(秋):紅葉が美しく、観光客が少なめ
- 6月~8月(冬):スキーシーズン、雪化粧したマウント・クックは圧巻
宿泊情報:
マウント・クック村には、ハーミテージホテルという高級リゾートホテルがあり、客室やレストランから雄大なマウント・クックを眺めることができます。バックパッカーズやキャンプ場もあるため、予算に応じた宿泊が可能です。
⑨カドローナ地域(ディムリルデイル)
クイーンズタウンとワナカを結ぶカドローナ・ロード(Crown Range Road)沿いに広がる高原地帯は、『旅の仲間』で重要な舞台となったディムリルデイル(Dimrill Dale)のロケ地です。

映画での登場シーン:
- ディムリルデイル:ガンダルフがバルログと戦い、奈落の底へ落ちた後、旅の仲間が悲しみに暮れながら逃走するシーン
- カラズラスの山道:旅の仲間が雪山を越えるシーン
- ドワーフの王国周辺:モリアの坑道の外観
アクセス情報:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | Cardrona Valley Road, オタゴ地方 |
| クイーンズタウンから | 車で約40分(約35km) |
| ワナカから | 車で約25分(約20km) |
| ベストシーズン | 10月~4月(冬季は積雪のため道路閉鎖の可能性あり) |
訪問のポイント:
カドローナ地域は、クラウン・レンジ・ロードというニュージーランドで最も標高の高い舗装道路(標高1,076m)を通るドライブルートにあります。このルートは、急カーブと急勾配が続く上級者向けドライブコースとして知られていますが、途中の展望台から見渡す360度のパノラマビューは圧巻です。
周辺の見どころ:
①カドローナ・スキー場
冬季(6月~9月)には、世界的に有名なスキーリゾートとして賑わいます。夏季でもリフトが運行しており、山頂からの絶景を楽しむことができます。
②カドローナ・ホテル
1863年創業の歴史あるパブ。ゴールドラッシュ時代の面影を残す建物で、地元のビールと料理を楽しめます。
③ワナカ湖
カドローナから車で25分の距離にある美しい湖。湖畔には「ザット・ワナカ・ツリー」という有名な写真スポットがあります。
撮影ツアー情報:
カドローナ地域は、通常の観光ツアーには含まれないことが多いため、レンタカーでのセルフドライブか、プライベートガイド付きツアーを利用するのがおすすめです。
クイーンズタウン発の「プライベートLOTRロケ地ツアー」では、カドローナを含む南島の複数のロケ地を1日で巡ることができます(料金:NZ$600~、1グループ4名まで)。
注意事項:
- 冬季(6月~8月)は積雪により道路が閉鎖されることがあるため、事前に道路状況を確認してください。
- クラウン・レンジ・ロードは急カーブが多いため、運転に自信がない場合は、より安全なState Highway 6経由のルートを選択してください。
- 携帯電話の電波が届かないエリアがあるため、地図をダウンロードしておくことを推奨します。
ニュージーランドのロケ地巡りをマイルで実現する方法
ニュージーランドは日本から約10時間の長距離フライトとなるため、航空券代だけでも往復20万円~40万円と高額になります。しかし、マイルを活用すれば、航空券を実質無料で手に入れ、憧れのロケ地巡りを大幅にコストダウンすることができます。
必要マイル数と獲得戦略
①ANAマイルの場合
| クラス | 往復必要マイル数 | 現金換算価値 |
|---|---|---|
| エコノミークラス | 45,000~55,000マイル | 約20~30万円相当 |
| プレミアムエコノミー | 63,000~73,000マイル | 約30~40万円相当 |
| ビジネスクラス | 85,000~100,000マイル | 約50~70万円相当 |
ANAマイルの獲得方法:
- クレジットカード決済:日常の支払いをANAカードに集約(100円=1マイル)
- ポイントサイト経由:楽天ポイント、Tポイント等を70%の交換レートでANAマイルに移行
- TOKYUルート:ドットマネー→TOKYU POINT→ANAマイル(交換レート75%)
- ANAマイル友の会(仮):家族間でのマイル合算で効率的に貯める
→ 約6ヶ月~1年で45,000マイル貯めることが可能です。
②JALマイルの場合
| クラス | 往復必要マイル数 | 現金換算価値 |
|---|---|---|
| エコノミークラス | 70,000~90,000マイル | 約20~30万円相当 |
| プレミアムエコノミー | 90,000~110,000マイル | 約30~40万円相当 |
| ビジネスクラス | 140,000~160,000マイル | 約50~70万円相当 |
JALマイルの獲得方法:
- JALカード決済:CLUB-Aゴールドカードで還元率1.0%(100円=1マイル)
- モッピー経由:ドリームキャンペーンで80%の交換レート実現
- JALマイレージバンク提携サービス:特約店利用で2倍マイル獲得
- JALカードnavi(学生専用):在学中はマイル有効期限が無期限
→ 約1年~1年半で70,000マイル貯めることが可能です。
マイル獲得の具体例:
年間300万円のクレジットカード決済(生活費・光熱費・通信費・保険等)をすべてマイルが貯まるカードに集約した場合:
- 基本マイル:300万円 × 1% = 30,000マイル
- ボーナスマイル:カード入会キャンペーン等で10,000~20,000マイル
- ポイントサイト経由のマイル移行:年間10,000~15,000マイル
- 合計:年間50,000~65,000マイル獲得可能
→ 1年間で夫婦2名分のニュージーランド往復エコノミー特典航空券(計90,000マイル)が手に入る計算です。
予算シミュレーション:マイル利用vs現金払い
10日間のニュージーランド・ロケ地巡りプラン
| 項目 | マイル利用時 | 現金払い時 |
|---|---|---|
| 航空券(往復) | 45,000マイル+諸税約2万円 | 約20~30万円 |
| 宿泊費(9泊) | 1泊NZ$120×9泊=約10万円 | 同左 |
| レンタカー(10日間) | 約NZ$600(約6万円) | 同左 |
| ガソリン代 | 約NZ$200(約2万円) | 同左 |
| 食事代(10日間) | 1日NZ$80×10日=約8万円 | 同左 |
| ツアー・観光代 | 約NZ$500(約5万円) | 同左 |
| 海外旅行保険 | 約1万円(クレカ付帯で無料の場合も) | 約1万円 |
| 合計 | 約34万円 | 約54~64万円 |
マイルを使うことで、約20~30万円の節約が可能です。この差額で、よりグレードの高いホテルに宿泊したり、追加のアクティビティを楽しんだりすることができます。
14日間のニュージーランド・ロケ地巡りプラン(じっくり型)
| 項目 | マイル利用時 | 現金払い時 |
|---|---|---|
| 航空券(往復) | 45,000マイル+諸税約2万円 | 約20~30万円 |
| 宿泊費(13泊) | 1泊NZ$120×13泊=約15万円 | 同左 |
| レンタカー(14日間) | 約NZ$800(約8万円) | 同左 |
| ガソリン代 | 約NZ$300(約3万円) | 同左 |
| 食事代(14日間) | 1日NZ$80×14日=約11万円 | 同左 |
| ツアー・観光代 | 約NZ$800(約8万円) | 同左 |
| 海外旅行保険 | 約1.5万円 | 約1.5万円 |
| 合計 | 約48.5万円 | 約68.5~78.5万円 |
14日間のプランでもマイルを使うことで約20~30万円の節約となり、家族旅行でも現実的な予算に抑えることができます。
効率的なルート設計とモデルプラン
【10日間プラン】北島+南島の主要ロケ地を巡る
| 日程 | 訪問地 | 主な観光内容 |
|---|---|---|
| 1日目 | 日本→オークランド | 到着後、ホテルでゆっくり休息 |
| 2日目 | オークランド→マタマタ | ホビット村ツアー(2時間)→オークランド泊 |
| 3日目 | オークランド→ロトルア→ウェリントン | 国内線で移動、ウェリントン市街観光 |
| 4日目 | ウェリントン | カイトケ地域公園(リベンデル)、ウェタ・ワークショップ |
| 5日目 | ウェリントン→クイーンズタウン | 国内線で移動、クイーンズタウン市街散策 |
| 6日目 | クイーンズタウン→グレノーキー | グレノーキー4WDサファリツアー(半日) |
| 7日目 | クイーンズタウン→マウント・サンデー | エドラスのロケ地トレッキング |
| 8日目 | クイーンズタウン→ミルフォード・サウンド | 日帰りツアー(クルーズ含む) |
| 9日目 | クイーンズタウン→テカポ→マウント・クック | プカキ湖、マウント・クック国立公園 |
| 10日目 | クライストチャーチ→日本 | 帰国便 |
【14日間プラン】北島+南島の全ロケ地を網羅
10日間プランに加えて、以下のロケ地を追加できます:
- トンガリロ国立公園:トンガリロ・アルパイン・クロッシング(1日)
- カドローナ地域:ディムリルデイルのロケ地(半日)
- ワナカ湖周辺:追加のロケ地巡りと自然散策(1日)
- 予備日:悪天候時の代替プランや、お気に入りのロケ地再訪(1日)
予約のコツとベストシーズン
特典航空券の予約タイミング:
- ANA特典航空券:出発の355日前から予約開始(早めの予約が必須)
- JAL特典航空券:出発の330日前から予約開始
- 繁忙期(12月~2月、ゴールデンウィーク):予約開始日に即座に満席になることも
- 閑散期(6月~8月、3月~4月):比較的予約が取りやすい
ニュージーランドのベストシーズン:
| 時期 | 気候 | おすすめ度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 12月~2月(夏) | 15~25℃ | ★★★★★ | 日照時間が長く、全てのアクティビティが楽しめる。ただし最も混雑する時期。 |
| 3月~5月(秋) | 10~20℃ | ★★★★☆ | 紅葉が美しく、観光客が減り始める。料金も比較的安い。 |
| 6月~8月(冬) | 5~15℃ | ★★★☆☆ | スキーシーズン。一部のトレッキングコースは閉鎖。航空券・宿泊費が最安。 |
| 9月~11月(春) | 10~18℃ | ★★★★☆ | 花が咲き始め、観光客が少なめ。羊の出産シーズンで牧歌的な風景が楽しめる。 |
ツアーとアクティビティの事前予約:
- ホビット村ツアー:1~2ヶ月前の予約を推奨(繁忙期は即完売)
- グレノーキー4WDサファリ:2週間前までの予約が安心
- ミルフォード・サウンドクルーズ:1ヶ月前の予約を推奨
- マウント・サンデーツアー:1週間前までに予約(小規模ツアーのため)
レンタカーの選び方:
ニュージーランドのロケ地巡りには、レンタカーが必須です。公共交通機関では主要都市間の移動しかできず、ロケ地の多くは車でしかアクセスできません。
- 車種:コンパクトカーまたは中型SUV(グレノーキー方面は4WD推奨)
- 保険:フルカバー保険への加入を強く推奨(山道や未舗装道路が多いため)
- 予約タイミング:出発の2~3ヶ月前に予約すると料金が安い
- ナビ:Google Mapsのオフライン地図をダウンロード推奨(電波が届かないエリアあり)
お得な裏ワザとマイル活用術
①ストップオーバーを活用
ANAやJALの特典航空券では、ストップオーバー(途中降機)が1回まで無料で利用できます。例えば:
- 東京→シンガポール(2泊)→オークランド→東京
- 東京→シドニー(2泊)→クイーンズタウン→東京
このように、追加のマイルなしで2カ国を楽しむことが可能です。
②ビジネスクラスへのアップグレード
特典航空券では、エコノミーからビジネスクラスへのアップグレードが比較的容易です。長時間フライトを快適に過ごすために、往路だけビジネスクラスという選択肢もおすすめです。
③家族のマイルを合算
ANAやJALでは、家族間でのマイル合算が可能です。夫婦や親子で協力してマイルを貯めれば、より早く特典航空券を獲得できます。
④クレジットカードの入会キャンペーン
ANAカードやJALカードの入会キャンペーンでは、初年度に10,000~30,000マイル相当のボーナスが獲得できます。旅行の半年~1年前にカードを作成し、計画的にマイルを貯めましょう。
よくある質問(FAQ)
よくある質問

Q1: ホビット村の見学は予約必須ですか?
はい、完全予約制です。ホビット村ムービーセットツアーは年間50万人以上が訪れる超人気スポットのため、公式サイトから事前予約が必要です。特に夏季(12月~2月)や週末は数週間前に満席になることも。料金はNZ$89(約8,000円)で、約2時間のガイド付きツアーです。
Q2: ロケ地巡りに最適な季節はいつですか?
ベストシーズンは夏季(12月~2月)です。この時期は日照時間が長く、トンガリロ・アルパイン・クロッシングなどのトレッキングコースも安全に歩けます。ただし観光ハイシーズンで混雑するため、予算重視なら秋(3月~5月)もおすすめ。冬季(6月~8月)は南島の山岳地帯が雪に覆われ、ミルフォード・サウンド周辺の道路が閉鎖されることもあるため要注意です。
Q3: レンタカーなしでもロケ地を回れますか?
ホビット村やウェタ・ワークショップなど一部のロケ地はツアーバスでアクセス可能ですが、マウント・サンデーやカイトケ地域公園など多くのロケ地は公共交通機関が少なく、レンタカーが事実上必須です。運転に不安がある場合は、オークランド発着の「ロード・オブ・ザ・リング」専門ツアー(7~14日間、費用約NZ$3,000~5,000)を利用する方法もあります。
Q4: ANAとJAL、どちらのマイルが効率的ですか?
必要マイル数で比較するとANAが圧倒的に有利です。ANAはエコノミー往復45,000~55,000マイル、ビジネス往復80,000~90,000マイルに対し、JALはエコノミー往復70,000~90,000マイル、ビジネス往復140,000~160,000マイル。ただしJALはニュージーランド航空とのコードシェア便が豊富で、座席の空き状況が良い場合もあります。普段の買い物でマイルを貯めるならANA、フライト重視ならJALと使い分けるのもおすすめです。
Q5: トンガリロ・アルパイン・クロッシングは初心者でも歩けますか?
全長19.4km、所要時間7~8時間の本格的なトレッキングコースです。標高差は約800mあり、天候が急変しやすいため、ある程度の体力と登山経験が必要です。初心者の場合は、事前に日本で5~10kmのハイキングコースを歩いて体力をつけておくことをおすすめします。また、ガイド付きツアー(NZ$150~200)を利用すれば、安全性が高まります。
Q6: 10日間と14日間、どちらのプランがおすすめですか?
北島と南島の主要ロケ地を網羅するなら14日間プランがおすすめです。10日間プランは移動が詰まっており、各ロケ地での滞在時間が限られます。特にマウント・サンデーやグレノーキーなど、アクセスに時間がかかる場所は14日間プランでないと厳しいです。時間が限られている場合は、北島のみ(ホビット村+トンガリロ、5~7日間)か南島のみ(クイーンズタウン周辺、7~10日間)に絞るのも一案です。
Q7: ミルフォード・サウンドへのアクセス方法は?
クイーンズタウンまたはテ・アナウから、①レンタカー(片道約4~5時間)、②日帰りバスツアー(NZ$150~200)、③遊覧飛行機+クルーズ(NZ$600~800)の3つの方法があります。レンタカーの場合、冬季は雪や道路閉鎖のリスクがあるため、事前に道路状況を確認しましょう。時間に余裕がある場合は、テ・アナウに1泊してゆっくり観光するプランがおすすめです。
Q8: 英語が苦手でも大丈夫ですか?
ホビット村やウェタ・ワークショップなど主要観光地では日本語ガイドツアーやオーディオガイドが用意されています。また、オークランド、クイーンズタウンなどの主要都市では日本語対応の旅行会社やツアーデスクもあります。レンタカーの場合、カーナビは英語表記ですが、Google Mapsを使えば日本語で案内してくれます。レストランやホテルでは簡単な英語(予約、注文、チェックイン)ができれば問題ありません。
Q9: 現地での食事代はどのくらいかかりますか?
1日あたりの食事代目安は、節約プラン(スーパーで食材購入+テイクアウト中心)で約NZ$30~40(約2,700~3,600円)、スタンダードプラン(カジュアルレストラン中心)で約NZ$60~80(約5,400~7,200円)、贅沢プラン(高級レストラン)で約NZ$100~150(約9,000~13,500円)です。クイーンズタウンなどの観光地は物価が高めですが、パイやフィッシュ&チップスなどの地元グルメはNZ$10~15で楽しめます。
Q10: ロケ地巡りに必要な持ち物は?
トレッキング用の靴(防水・防滑)、レインウェア(ニュージーランドは天候が変わりやすい)、帽子、日焼け止め、サングラス、水筒、バックパック(20~30L)、充電器とモバイルバッテリーが必須です。トンガリロ・アルパイン・クロッシングなど本格的なトレッキングをする場合は、登山用ストック、防寒着(フリースやダウン)、エマージェンシーブランケット、ヘッドライトも持参しましょう。また、レンタカー運転には国際運転免許証とクレジットカードが必要です。
ロード・オブ・ザ・リング ロケ地巡りの旅 完全ガイド
『ロード・オブ・ザ・リング』ロケ地巡り完全ガイド
ニュージーランドの「中つ国」を効率的に巡るための13ステップガイドです。マイル活用から現地でのトラブル対応まで、出発前から帰国後までの流れを時系列で解説します。
マイルを貯める
出発の6ヶ月~1年前から、クレジットカード決済でANAマイルまたはJALマイルを貯め始めます。ANAカードやJALカードを使った日常の買い物、公共料金の支払いで効率的にマイルを貯めましょう。エコノミークラス往復に必要な45,000~70,000マイルを目標に設定します。
特典航空券を予約する
出発の11~12ヶ月前に、ANAまたはJALの特典航空券を予約します。ニュージーランド行きの特典航空券は人気が高く、早めの予約が必須です。成田・羽田発のオークランド行き直行便、または経由便(シドニー、シンガポール経由)を選びます。
宿泊施設とレンタカーを予約する
出発の3~6ヶ月前に、Booking.comやAgodaで宿泊施設を予約します。オークランド、ロトルア、ウェリントン、クイーンズタウン、テ・アナウの各都市で宿泊先を確保しましょう。同時に、レンタカー会社の公式サイト(Hertz、Budget、Apex)でレンタカーを予約します。
ロケ地ツアーを予約する
出発の2~3ヶ月前に、ホビット村ムービーセットツアー、ウェタ・ワークショップツアー、トンガリロ・アルパイン・クロッシングのシャトルバスなど、事前予約が必要なツアーをオンラインで予約します。特にホビット村は超人気スポットで、早期予約が必須です。
旅行保険に加入する
出発の1~2ヶ月前に、海外旅行保険に加入します。ニュージーランドはトレッキングやアクティビティが多いため、救援者費用やケガの補償が充実した保険を選びましょう。クレジットカード付帯の保険でも、補償内容を確認しておくと安心です。
NZeTA(電子渡航認証)を申請する
出発の1ヶ月前までに、ニュージーランドの電子渡航認証(NZeTA)と国際観光税(IVL)をオンラインで申請・支払いします。NZeTAは2年間有効で、費用は約NZ$23(アプリ経由)またはNZ$35(ウェブ経由)。IVLは約NZ$35です。
荷物を準備する
出発の1~2週間前に、トレッキング用の靴、レインウェア、防寒着、帽子、日焼け止め、水筒、バックパックなどを準備します。また、国際運転免許証(レンタカー運転に必須)、クレジットカード、常備薬、充電器なども忘れずに。
→ ニュージーランド観光局の持ち物リスト
オークランドに到着し、レンタカーをピックアップする
オークランド空港に到着したら、入国審査・税関を通過し、レンタカー会社のカウンターでレンタカーをピックアップします。国際運転免許証とクレジットカードを提示し、車両の傷や汚れを確認してから出発しましょう。ニュージーランドは左側通行です。
北島のロケ地を巡る
北島では、ホビット村(マタマタ)、トンガリロ国立公園(滅びの山)、ウェリントン周辺(ウェタ・ワークショップ、マウント・ヴィクトリア)、カイトケ地域公園(リヴェンデル)を訪れます。各ロケ地では写真撮影を楽しみ、映画のシーンを思い出しながら「中つ国」の世界に浸りましょう。
南島のロケ地を巡る
南島では、クイーンズタウン周辺、マウント・サンデー(エドラス)、ミルフォード・サウンド、グレノーキーとパラダイス、プカキ湖とマウント・クック、カドローナ地域を訪れます。南島は北島よりも自然が雄大で、映画の壮大なシーンが撮影された場所が多く、感動の連続です。
レンタカーを返却し、帰国する
最終日に、クイーンズタウン空港またはオークランド空港でレンタカーを返却します。ガソリンを満タンにして、車両の状態を確認してから返却しましょう。空港で搭乗手続きを済ませ、帰国便に乗ります。
旅の思い出を整理する
帰国後、撮影した写真や動画を整理し、旅の思い出をアルバムやブログにまとめましょう。また、旅行記をSNSで共有したり、友人や家族に体験談を話したりすることで、「中つ国」での素晴らしい体験を再び楽しめます。
→ Instagram #ロードオブザリング
次の旅行のためにマイルを貯め始める
ニュージーランドでの素晴らしい体験を経て、次の旅行のためにまたマイルを貯め始めましょう。ANAカードやJALカードを使った日常の買い物で、次の目的地への特典航空券を狙います。次は「ハリー・ポッター」のロケ地巡り、モルディブのリゾート、ヨーロッパ周遊など、夢は無限大です。
→ ANA国際線特典航空券の使い方
まとめ:マイルを使って夢の中つ国へ

ニュージーランドの『ロード・オブ・ザ・リング』ロケ地巡りは、映画ファンなら一度は訪れたい究極の聖地巡礼です。北島のホビット村やトンガリロ国立公園、南島のクイーンズタウン、グレノーキー、マウント・サンデー、ミルフォード・サウンド、マウント・クック等、150ヶ所以上のロケ地が国中に点在しています。
しかし、航空券代だけでも往復20万円~40万円と高額になるため、ANAマイルやJALマイルを活用することで、実質無料で航空券を手に入れ、旅行費用を大幅に削減することができます。
- ANAマイル:エコノミー往復45,000~55,000マイル(約20~30万円の節約)
- JALマイル:エコノミー往復70,000~90,000マイル(約20~30万円の節約)
- 貯め方:クレジットカード決済+ポイントサイト+カード入会キャンペーンで年間50,000~65,000マイル獲得可能
- 旅行期間:10日間(主要ロケ地)または14日間(全ロケ地網羅)
- 予算:マイル利用で10日間約34万円、14日間約48.5万円
「中つ国」の絶景を実際に歩き、映画の世界観を肌で感じる旅は、一生の思い出になること間違いありません。マイルを計画的に貯めて、夢のニュージーランド・ロケ地巡りを実現しましょう!
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