警告:この記事は、従来の「ポイ活」や「陸マイラー」の常識を根底から覆す内容を含みます。
ANAやJALのカードでコツコツとマイルを貯め、特典航空券のキャンセル待ちに一喜一憂する日々。そんな「マイルの奴隷」から解放される時が来ました。2026年、賢明なトラベラーが目指すべきは、国境を越えた「金融アービトラージ(裁定取引)」です。
本記事では、アラスカ航空とハワイアン航空の統合プログラム「Atmos
Rewards」の衝撃的なスペックから、日本にいながらにして米国の高還元クレジットカードを手に入れる禁断の手法、そして国内ポイントを海外マイルへ洗浄する「地下水路」まで、徹底的に解説します。
⚠️ 免責事項(必ずお読みください)
本記事で紹介する「米国クレジットカード取得(ITIN取得)」や「海外銀行口座開設」の手法は、各国の法規制や規約のグレーゾーンに触れる可能性があります。実行はすべて自己責任となります。当サイトは一切の責任を負いません。
第1章:なぜ「日本のカード」では勝てないのか?
結論から言えば、日本のクレジットカードは「還元率」と「入会ボーナス」の桁が違うからです。
🇯🇵 日本の常識 vs 🇺🇸 世界の常識
- 日本のゴールドカード:入会特典 10,000〜30,000マイル(年会費数万円)
- 米国の一般カード:入会特典 60,000〜150,000マイル(年会費無料〜同等)
米国では、クレジットカードの発行会社が顧客獲得のために莫大なマーケティング費用を投じています。日本在住者がこの「米国のボーナス」を享受できれば、マイルの貯まるスピードは5倍〜10倍に跳ね上がります。
さらに、2026年は「Atmos Rewards」という黒船が到来します。これに備えるためにも、視点を「国内」から「世界」へシフトする必要があります。
第2章:新覇権プログラム「Atmos Rewards」の全貌
2025年後半、アラスカ航空(Alaska Airlines)とハワイアン航空(Hawaiian Airlines)のマイレージプログラムが統合され、「Atmos
Rewards」が誕生しました。これがなぜ「覇権」なのか、その理由を解剖します。
2.1 JALビジネスクラスの「異常値」
旧アラスカ航空時代から続く「JAL便のスイートスポット」は、Atmos Rewardsにも継承されています。
- 北米〜アジア(JALビジネス):片道 60,000〜75,000ポイント
- 燃油サーチャージ:完全無料
JAL本家のマイルで予約すると、往復で数万円〜十数万円の燃油サーチャージが徴収されますが、Atmos経由では無料です。さらに、必要マイル数もJAL本家より少ないケースが多々あります。
2.2 ストップオーバーの魔術
Atmos Rewardsの最大の特徴は、「片道航空券でもストップオーバー(途中降機)が無料」という点です。
✈️ 1回の発券で2度おいしい旅程例
ニューヨーク → 東京(5日間滞在) → バンコク
この旅程を、なんと「ニューヨーク〜バンコク」の必要マイル数だけで発券できます。東京での滞在は「経由地」扱いですが、数日間の観光が可能です。実質的に、米国旅行とタイ旅行を1枚のチケットで実現できるのです。
2.3 「マイルは買うもの」という投資戦略
Atmos Rewardsは定期的にポイントのセールを行います。ボーナス率は最大50%〜70%。この時の単価は1ポイント=約1.85セント(約2.7円)まで下がります。
もしJALのビジネスクラス(現金価格100万円)を、70,000ポイント(購入コスト約19万円)で発券できたら?
これこそが、クレジットカード決済に頼らない「バイマイル(Buy Miles)」という投資手法です。
第3章:インフラ構築 ― 米国クレカへの「裏口入学」

ここからが本題です。日本に住みながら、どうやって米国のクレジットカード(Amex USなど)を手に入れるのか?その具体的なロードマップを公開します。

3.1 必須アイテム「ITIN」の取得
米国クレカを作るにはSSN(社会保障番号)が必要ですが、日本人は持っていません。その代わりになるのが、IRS(米国歳入庁)が発行するITIN(個人納税者番号)です。
📚 Kindle出版(KDP)メソッド
- Amazon KDPに登録:Kindleで電子書籍を出版するアカウントを作ります。
- 書籍を出版:内容は問いません(極端な話、日記でも可)。米国のAmazon.comで販売設定にします。
- ITINレターの請求:KDPのサポートに「免税手続きのためにITINが必要」と連絡し、証明書(ITIN Letter)を入手します。
- IRSへ申請(W-7):ITIN申請書(W-7)を作成し、パスポートの認証コピーと共にIRSへ郵送します。
審査には約2ヶ月かかりますが、これで合法的に米国の納税者番号を取得できます。
3.2 信用情報の輸入「Amex Global Transfer」
ITINがあっても、米国の信用情報(クレジットヒストリー)がなければ審査に落ちます。そこで使うのが「Amex Global Transfer」です。
これは、日本のAmexカードの利用実績を、米国のAmexに転送する制度です。日本のAmexを半年以上使い込み、優良な顧客と認められれば、渡米せずとも米国のAmexカード(GoldやHilton
Aspireなど)を発行できる可能性があります。
3.3 銀行口座の確保(Wise / Zenus Bank)
カードの引き落とし口座も米国のものである必要があります。
- Wise(旧TransferWise):最も手軽。日本円をドルに両替し、米国のChecking Account情報(Routing Number/Account
Number)を取得できます。Amex USの支払いに利用可能です。 - Zenus Bank:プエルトリコの国際銀行免許を持つデジタル銀行。日本からオンラインで口座開設が可能で、完全な米国の銀行口座を持てます。
3.4 【保存版】狙うべき米国クレジットカード図鑑
苦労してITINを取得しても、どのカードを作るべきか迷っては意味がありません。2026年、日本在住者が狙うべき「三種の神器」を紹介します。
🥇 Amex Gold Card (US)
- 入会ボーナス:60,000〜90,000 MRポイント(※時期による)
- 還元率:レストラン・スーパーで4倍(4%)
- 特徴:貯まるMRポイントは、ANA(移行上限あり)、British Airways、Virgin Atlantic、Singapore
Airlinesなどへ1:1で移行可能。日本のAmexポイントよりも圧倒的に使い勝手が良い「万能通貨」です。
🥈 Hilton Honors Aspire Card
- 入会ボーナス:150,000ポイント + 無料宿泊特典
- 特典:持つだけで「ダイヤモンドステータス」付与
- 特徴:年会費は高いですが、毎年もらえる「無料宿泊特典(週末)」と「リゾートクレジット」「エアラインクレジット」だけで元が取れます。日本のヒルトンアメックスプレミアムの上位互換と言える最強カードです。
🥉 Marriott Bonvoy Bevy / Brilliant
- 入会ボーナス:85,000〜150,000ポイント
- 特徴:日本のMarriott Amex Premiumと同様、1.25%以上の還元率でマイルを貯められます。Global
Transferの審査が通りやすい(日本での実績が考慮されやすい)ため、最初の1枚としておすすめです。
第4章:Atmos Rewardsの「変態的」活用術
第2章で触れたAtmos Rewardsですが、さらに深掘りして具体的なルートを見てみましょう。
4.1 JAL国際線「スイートスポット」一覧
Atmos Rewards(旧アラスカマイル)を使うと、JALの長距離路線が以下のマイル数で発券可能です(2026年想定)。
| 路線 | クラス | Atmos必要マイル | JAL本家必要マイル | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 東京 〜 北米 | ビジネスクラス | 60,000 | 50,000 + 燃油数万円 | Atmosは燃油無料 |
| 東京 〜 デリー | ビジネスクラス | 45,000 | 40,000 + 燃油数万円 | アジア路線は超お得 |
| 東京 〜 ジャカルタ | ビジネスクラス | 45,000 | 40,000 + 燃油数万円 | JAL SKY SUITE IIIを堪能 |
特に「アジア路線」のビジネスクラスは、距離の割に必要マイル数が低く設定されており、狙い目です。
4.2 欧州・中東への「裏ルート」
Atmos Rewardsはワンワールド加盟航空会社だけでなく、独自提携パートナーも強力です。
- Condor(コンドル航空):フランクフルト経由で欧州各地へ。ビジネスクラスの開放枠が多く、取りやすいのが特徴。
- Icelandair(アイスランド航空):レイキャビク経由で欧州へ。ストップオーバーを利用して、アイスランド観光を追加するプランが人気。
- Oman Air(オマーン航空):マスカット経由で中東・欧州へ。世界最高峰のビジネスクラス「Apex Suite」を体験できます。

第5章:国内ポイントの洗浄ルート「JQ SUGOCA」
「米国クレカはハードルが高い…」という方には、国内のポイントサイト(モッピーやハピタス)で貯めたポイントを、高レートで海外マイルに流し込む「JQ SUGOCAルート」を推奨します。

🌊 ポイント洗浄の地下水路
- 【源泉】ポイントサイト:クレカ発行などで数万ポイント獲得。
- 【第1段階】Vポイント:各サイトから等価交換。
- 【第2段階】JRキューポ:ここが肝。「JQ CARD セゾン」を使ってVポイントをJRキューポへ。
- 【第3段階】永久不滅ポイント:「JQ CARD セゾン」会員限定で、JRキューポをセゾンの永久不滅ポイントへ交換(等価)。
- 【第4段階】Marriott Bonvoy:永久不滅ポイントをMarriottポイントへ。増量キャンペーン(+20%など)を狙う!
- 【最終段階】世界のマイルへ:MarriottからAtmos、UA、Aviancaなどへ移行。
このルートを通すことで、日本のドメスティックなポイントが、世界中どこでも使える「ハードカレンシー(Marriottポイント)」に生まれ変わります。特にMarriottからUAへの移行はボーナスが付くため、還元率はさらに向上します。
第5章:スターアライアンスの「鉄のトライアングル」

ANA便に乗りたい場合も、ANAマイルを使うのは「情弱」かもしれません。以下の2つを使い分けましょう。
5.1 Avianca LifeMiles(燃油サーチャージ殺し)
コロンビアのアビアンカ航空のマイルです。Webサイトは使いにくいですが、ANA国際線の燃油サーチャージが完全無料になります。頻繁に行われる「150%ボーナスセール」でマイルを買い、ANAビジネスクラスを予約するのがプロの手口です。
5.2 United MileagePlus(国内線の支配者)
国内線に関しては、ユナイテッド航空(UA)のマイルが最強です。本家ANAよりも少ないマイル数で、誰にでも発券でき、キャンセルも柔軟です。
第6章:リスク管理と「出口戦略」
ここまで「攻め」の戦略を語ってきましたが、海外アカウントには特有のリスクがあります。これを知らずに飛び込むのは無謀です。
⚠️ アカウント凍結(Shutdown)のリスク
米国のカード会社は、不審な動き(急激な大量決済、不自然な送金など)に対して非常に敏感です。特に「Financial
Review(金融調査)」が入ると、収入証明などの提出を求められ、最悪の場合アカウントが強制閉鎖されます。
対策:普段から少額決済を積み重ね、信用を構築すること。また、登録住所(レンタルアドレス等)からの郵便物は定期的に転送し、所在確認に対応できるようにしておくことが重要です。
⚠️ 為替リスクと手数料
米ドル建てのカードを日本で使う場合、約3%〜3.5%の為替手数料がかかる場合があります(カードによる)。
対策:「No Foreign Transaction Fee(海外事務手数料無料)」のカードを選ぶこと。Amex GoldやHilton Aspireはこの手数料が無料です。
❓ よくある質問(FAQ)
- Q. 英語が苦手でも大丈夫ですか?
- A. 最低限の読み書きは必要です。トラブル時のチャットサポートなどは英語で行われます。ただし、最近はDeepLやChatGPTを使えば十分対応可能です。
- Q. ITINの取得は違法ではありませんか?
- A. 違法ではありません。IRSの規定に基づき、正当な理由(Kindle出版による源泉徴収など)があれば、非居住者でも取得可能です。ただし、虚偽の申告は絶対に避けてください。
- Q. 日本のAmexカードは解約してもいいですか?
- A. Global Transferを利用する場合、審査完了までは解約しないでください。また、日本のAmexも維持しておくと、将来的に「日本帰国時の信用証明」として役立つ場合があります。
- Q. Atmos Rewardsのマイル有効期限は?
- A. 無期限ではありませんが、24ヶ月間に一度でもマイルの増減(フライト、クレカ利用、バイマイル等)があれば延長されます。実質無期限で運用可能です。
- Q. JQ SUGOCAルートに必要なカードは?
- A. 「JQ CARD セゾン」が必須です。これがないと、JRキューポから永久不滅ポイントへの交換ルートが開きません。年会費は実質無料(年1回利用で無料)なので、持っておいて損はありません。
結論:2026年のアクションプラン

2026年、マイル戦略の勝者になるためのロードマップは以下の通りです。
- ITINの申請:これがないと始まりません。今すぐKindle出版の準備を。
- Amex USへの移行準備:日本のAmexでクレヒスを磨く。
- JQカードセゾンの確保:国内ポイントの逃げ道を作っておく。
- 「マイルは買うもの」への意識改革:AtmosやLifeMilesのセール情報を常に監視する。
国境を越えた知識武装こそが、あなたの旅を自由にする唯一の翼です。Good Luck.


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