南米の映画ロケ地、完全ガイド|いつか行きたい、憧れの絶景スポット15選【2025年最新版】

machu picchu peru sunrise その他地域

南米大陸――それは、リオデジャネイロの情熱、アンデス山脈の荘厳さ、アマゾンの神秘、パタゴニアの孤高の美しさが共存する、地球上で最もダイナミックな映画ロケ地の宝庫です。

『ワイルド・スピード MEGA MAX』のリオ、『モーターサイクル・ダイアリーズ』のマチュピチュ、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のウユニ塩湖――ハリウッド映画からインディペンデント作品まで、南米は数々の名作の舞台となってきました。

しかし、正直に言います。南米への映画ロケ地巡りは、ハワイやヨーロッパとは比較にならないほど「ハードルが高い」旅です。

📊 南米旅行の現実(2025年版)

  • 飛行時間: 東京から片道26~32時間(乗り継ぎ含む)
  • 必要マイル: 往復110,000~220,000マイル + 燃油サーチャージ約6万円
  • 予算: 12日間で約120万円、16日間で約180万円、21日間で270万円超
  • 治安: ブラジル(世界132位)、ベネズエラ(163位/世界最悪レベル)
  • 高山病リスク: マチュピチュ(標高2,400m)、ウユニ(標高3,700m)

それでも――いや、だからこそ――南米の映画ロケ地には、他のどの地域にもない「一生に一度の感動」があります。

南米大陸地図 - ブラジル、アルゼンチン、ペルー、チリ、ボリビアなど主要国を示した地図

この記事では、「南米への映画ロケ地巡りは本当に実現可能なのか?」という疑問に、マイル旅行の専門家として正直に答えます。

夢と現実のギャップ、具体的な必要マイル数、費用シミュレーション、治安対策、そして「それでもいつか行きたい」と思わせる南米の圧倒的な魅力――すべてをお伝えします。

✨ この記事で分かること

  • 南米15箇所の映画ロケ地の詳細情報(アクセス、撮影作品、見どころ)
  • 必要マイル数・燃油サーチャージ・現実的な予算シミュレーション
  • 2025年最新の治安情報・渡航リスク・安全対策
  • JAL/ANA特典航空券の予約戦略・ルート選択
  • 高山病・気候・ベストシーズン対策
  • 「それでもいつか行きたい」と思える南米の魅力

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なぜ南米の映画ロケ地は、これほどまでに魅力的なのか?

南米が「映画の舞台」として選ばれ続ける3つの理由

1. 地球上で最もダイナミックな自然景観

南米大陸は、地球上で最も多様で圧倒的な自然景観が凝縮された場所です。

  • イグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン): 幅2.7km、275の滝が集まる世界最大級の滝
  • ウユニ塩湖(ボリビア): 標高3,700m、1万km²の真っ白な塩の大地(雨季は「天空の鏡」)
  • パタゴニア氷河(アルゼンチン): 幅5km、高さ60mの巨大氷河が轟音とともに崩落
  • アタカマ砂漠(チリ): 世界で最も乾燥した砂漠、標高5,000m級の火山群
  • アマゾン熱帯雨林(ブラジル他): 地球の酸素20%を生産する「地球の肺」

ハリウッドの映画監督たちは、この「CGでは再現できない圧倒的なスケール感」を求めて南米に集まります。

2. 文明と自然の対比――「コントラスト」の美学

南米の都市部と自然景観の対比は、映画的な「ドラマ」を生み出します。

🎬 映画が描く「南米のコントラスト」

  • リオデジャネイロ: キリスト像の麓に広がるファベーラ(スラム街)――富と貧困の極端な共存
  • ブエノスアイレス: ヨーロッパ風の優雅な街並みと、アルゼンチンタンゴの情熱
  • マチュピチュ: 標高2,400mの断崖絶壁に築かれたインカ帝国の空中都市

『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)は、リオのファベーラでのカーチェイスシーンで、この「コントラスト」を極限まで活用しました。

3. 「未知の世界」への憧れ――観客の冒険心を刺激する

南米は、多くの日本人にとって「一生に一度も行けないかもしれない場所」です。

だからこそ、映画を通じて南米を体験する価値は計り知れません。『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)は、若き日のチェ・ゲバラが南米大陸を縦断する実話を描き、世界中の観客に「南米への憧れ」を植え付けました。

⚠️ しかし、現実は厳しい

南米旅行は、ハワイやヨーロッパとは比較にならないほど「ハードルが高い」旅です。

  • 飛行時間: 東京から片道26~32時間(乗り継ぎ2~3回)
  • 治安リスク: ブラジル(世界132位)、ベネズエラ(163位)は渡航中止勧告レベル
  • 高額な費用: 12日間で約120万円、21日間で270万円超
  • 高山病リスク: マチュピチュ、ウユニは標高2,400m~3,700m

それでも――いや、だからこそ――「それでもいつか行きたい」と思わせる魅力があります。

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【What】南米の映画ロケ地15選――「一生に一度」の絶景スポット

🇧🇷 ブラジル編 ――情熱と危険が共存する国

1. リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)

撮影作品: 『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)、『007 ムーンレイカー』(1979)、『シティ・オブ・ゴッド』(2002)

リオデジャネイロは、コルコバードの丘に立つ巨大なキリスト像、コパカバーナ・ビーチ、そしてファベーラ(スラム街)が共存する、南米を象徴する都市です。

📍 リオデジャネイロの見どころ

  • コルコバードの丘: 標高710m、高さ39.6mのキリスト像(『ワイルド・スピード』のオープニング)
  • ファベーラ: 映画『シティ・オブ・ゴッド』の舞台(治安上、ツアー参加推奨)
  • コパカバーナ・ビーチ: 全長4kmの白砂ビーチ(『007 ムーンレイカー』)

⚠️ 治安上の注意

リオデジャネイロは、2025年世界平和度指数(GPI)でブラジル全体が132位と、治安リスクが非常に高い都市です。

  • ファベーラには絶対に単独で近づかない(武装強盗のリスク)
  • 夜間の外出を避ける(日没後はホテル内待機推奨)
  • 現金・貴重品を最小限にする(スマホの路上使用も危険)
  • 公認ツアーガイドを利用(個人行動は避ける)

アクセス: ガレオン国際空港から市内まで約30分(タクシー・Uber推奨)

2. イグアスの滝(Iguazu Falls)

撮影作品: 『007 ムーンレイカー』(1979)、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)

イグアスの滝は、ブラジルとアルゼンチンの国境にまたがる、世界最大の水量を誇る滝です。幅2.7km、275の滝が集まり、最大落差82mの「悪魔の喉笛」は圧巻の迫力。

イグアスの滝 - 幅2.7kmに及ぶ275の滝の集合体、世界最大の水量を誇る

💡 イグアスの滝の楽しみ方

  • ブラジル側: 滝全体のパノラマビュー(写真撮影に最適)
  • アルゼンチン側: 滝壺に最も近づける(迫力重視)
  • ヘリコプター遊覧: 上空から滝全体を一望(約15分、約15,000円)
  • ボートツアー: 滝壺に突入する迫力体験(約60分、約8,000円)

ベストシーズン: 12月~3月(水量が最も多い)
アクセス: リオから国内線で約2時間、フォス・ド・イグアス空港から国立公園まで車で約20分

🇦🇷 アルゼンチン編 ――南米のヨーロッパ

3. ブエノスアイレス(Buenos Aires)

撮影作品: 『エビータ』(1996)、『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)

ブエノスアイレスは、「南米のパリ」と呼ばれるヨーロッパ風の優雅な街並みと、アルゼンチンタンゴの情熱が共存する首都です。

📍 ブエノスアイレスの見どころ

  • カサ・ロサーダ(大統領府): 映画『エビータ』でマドンナが演説したバルコニー
  • ボカ地区: カラフルな街並み、タンゴ発祥の地(治安注意)
  • レコレータ墓地: エビータ(エバ・ペロン)の墓
  • タンゴショー: 本場アルゼンチンタンゴ鑑賞(ディナー付き約10,000円~)

治安: アルゼンチンは南米では比較的安全(世界76位)ですが、ボカ地区などは注意が必要です。
アクセス: エセイサ国際空港から市内まで約40分

4. パタゴニア(ペリト・モレノ氷河)

撮影作品: 『180°SOUTH』(2010)、『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)

パタゴニアは、アルゼンチン南部に広がる大自然の宝庫。中でもペリト・モレノ氷河は、幅5km、高さ60mの巨大氷河が轟音とともに湖に崩れ落ちる圧巻の光景。

ペリト・モレノ氷河 - 幅5km、高さ60mの巨大氷河がアルヘンティーノ湖に崩れ落ちる

✨ パタゴニアの魅力

  • ペリト・モレノ氷河: 世界で唯一、現在も成長を続ける氷河
  • 氷河トレッキング: 氷河の上を歩く(約5時間、約20,000円)
  • フィッツ・ロイ山: パタゴニアを象徴する名峰(標高3,405m)
  • トーレス・デル・パイネ国立公園: チリ側パタゴニアの絶景

ベストシーズン: 11月~3月(南半球の夏)
アクセス: ブエノスアイレスから国内線でエル・カラファテ(約3.5時間)、そこから車で約1.5時間

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🇵🇪 ペルー編 ――インカ帝国の遺産

5. マチュピチュ遺跡(Machu Picchu)

撮影作品: 『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)、『グリーン・インフェルノ』(2013)

マチュピチュは、標高2,400mの断崖絶壁に築かれたインカ帝国の空中都市。1911年に発見されるまで、約400年間ジャングルに埋もれていました。

マチュピチュ遺跡 - 標高2,400mの断崖絶壁に築かれたインカ帝国の空中都市

⚠️ 高山病に注意

マチュピチュ遺跡は標高2,400m、起点となるクスコは標高3,400mです。

  • 症状: 頭痛、吐き気、めまい、息切れ
  • 対策: クスコで2~3日の高度順応、ゆっくり行動、水分補給
  • コカ茶: 現地で高山病予防に飲まれるお茶(効果は個人差あり)
  • ダイアモックス: 高山病予防薬(医師に相談)

📍 マチュピチュ遺跡の見どころ

  • 太陽の神殿: 冬至の日に太陽光が窓から差し込む設計
  • インティワタナ(日時計): 太陽を繋ぎ止める儀式用の石
  • ワイナピチュ登山: 遺跡を見下ろす絶景(往復2~3時間、事前予約必須)
  • インカトレイル: クスコからマチュピチュまで4日間のトレッキング

入場制限: 1日5,000人まで(事前予約必須)
アクセス: クスコから列車で約3.5時間(オリャンタイタンボ経由)、またはバスで約1.5時間

6. クスコ(Cusco)

撮影作品: 『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)

クスコは、標高3,400mに位置する、かつてのインカ帝国の首都。スペイン植民地時代の街並みと、インカの石組みが融合した世界遺産の街です。

見どころ: アルマス広場、サクサイワマン遺跡、12角の石
高山病対策: 到着後2~3日は激しい運動を避け、ゆっくり高度順応する

🇨🇱 チリ編 ――南北4,300kmの細長い国

7. アタカマ砂漠(Atacama Desert)

撮影作品: 『007 慰めの報酬』(2008)、『スター・ウォーズ エピソード8』(ロケハン候補地)

アタカマ砂漠は、世界で最も乾燥した砂漠。標高2,400m~5,000mに位置し、年間降水量がほぼゼロの地域もあります。

アタカマ砂漠 - 世界で最も乾燥した砂漠、満天の星空と火山群

✨ アタカマ砂漠の魅力

  • 月の谷: 月面を思わせる奇岩地帯(『007 慰めの報酬』のロケ地)
  • タティオ間欠泉: 標高4,320m、80以上の間欠泉が噴出(早朝ツアー)
  • 満天の星空: 世界最高クラスの天体観測地(アルマ望遠鏡)
  • アタカマ塩湖: フラミンゴの生息地

ベストシーズン: 4月~11月(乾季)
アクセス: サンティアゴから国内線でカラマ(約2時間)、そこからバスで約1.5時間

8. サンティアゴ(Santiago)

撮影作品: 『NO』(2012)、『コルドラへの道』(2005)

サンティアゴは、チリの首都。アンデス山脈を背景にした現代的な都市で、ワインの名産地としても有名です。

治安: チリは南米で最も安全な国の一つ(世界54位)
アクセス: サンティアゴ国際空港から市内まで約30分

🇧🇴 ボリビア編 ――天空の鏡

9. ウユニ塩湖(Salar de Uyuni)

撮影作品: 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)、『塩湖の対峙』(ミュージックビデオ等)

ウユニ塩湖は、標高3,700m、面積1万km²の世界最大の塩の大地。雨季(12月~3月)には薄く水が張り、「天空の鏡」と呼ばれる絶景が出現します。

ウユニ塩湖 - 標高3,700mの塩の大地、雨季には天空の鏡と呼ばれる絶景が出現

🎬 スター・ウォーズのロケ地

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)では、惑星クレイトの塩の平原として登場。白と赤の対比が印象的なシーンでした。

⚠️ 高山病のリスクが最も高い

ウユニ塩湖は標高3,700mと、南米の観光地の中で最も標高が高い場所の一つです。

  • ラパス(標高3,640m)で1~2日高度順応
  • ゆっくり行動(走らない、重いものを持たない)
  • 水分補給(1日2L以上)
  • アルコール・睡眠薬を避ける
  • 高山病予防薬を検討(医師に相談)

💡 ウユニ塩湖のベストシーズン

  • 鏡張り: 12月~3月(雨季)――水が薄く張り、空が反射する
  • 塩の結晶: 4月~11月(乾季)――真っ白な塩の大地、六角形の模様

どちらも美しいですが、「天空の鏡」を見たいなら雨季がおすすめです。

アクセス: ラパスから国内線でウユニ(約1時間)、または夜行バス(約10時間)

🇨🇴 コロンビア編 ――カラフルな街並み

10. カルタヘナ(Cartagena)

撮影作品: 『ラブ・イン・ザ・タイム・オブ・コレラ』(2007)、『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』(1984)

カルタヘナは、カリブ海に面したスペイン植民地時代の城壁都市。カラフルな街並みと、コロニアル建築が美しい世界遺産の街です。

治安: コロンビアは以前より治安が改善(世界140位)していますが、夜間の単独行動は避けるべきです。
アクセス: ボゴタから国内線で約1.5時間

🇪🇨 エクアドル編 ――赤道直下の国

11. ガラパゴス諸島(Galápagos Islands)

撮影作品: 『マスター・アンド・コマンダー』(2003)、BBC『プラネットアース』シリーズ

ガラパゴス諸島は、エクアドル本土から約1,000km西の太平洋上に浮かぶ火山群島。ダーウィンの進化論を生んだ、固有種の宝庫です。

📍 ガラパゴス諸島の見どころ

  • ゾウガメ: 体長1.5m、体重250kgの巨大陸亀
  • ガラパゴスペンギン: 赤道直下に生息する唯一のペンギン
  • ウミイグアナ: 世界で唯一、海で泳ぐイグアナ
  • ブルーフットブービー: 青い足の珍しい鳥

入場規制: 年間観光客数に制限あり(クルーズ船は事前予約必須)
アクセス: キト or グアヤキルから国内線で約2時間

🇻🇪 ベネズエラ編 ――世界最悪レベルの治安(渡航中止勧告)

12. エンジェルフォール(Angel Falls)

撮影作品: 『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)のモデル、『ジュラシック・パーク』(1993)のインスピレーション

エンジェルフォールは、落差979mの世界最大の滝。ギアナ高地のテーブルマウンテン(テプイ)から流れ落ちる圧巻の光景。

⚠️ 渡航中止勧告(レベル3)

ベネズエラは、2025年現在、外務省から「渡航中止勧告(レベル3)」が出されています。

  • 世界平和度指数163位(世界最悪レベル)
  • 政情不安: 政治的混乱、デモ・暴動の頻発
  • 経済崩壊: ハイパーインフレ、食料不足
  • 犯罪率: 殺人・強盗・誘拐が日常的に発生

現時点では、ベネズエラへの旅行は推奨できません。状況が改善するまで待つことを強く推奨します。

🇺🇾 ウルグアイ編 ――南米で最も安全な国

13. モンテビデオ(Montevideo)

撮影作品: 『ウィスキー』(2004)

ウルグアイは、南米で最も治安が良い国(世界44位)。首都モンテビデオは、のんびりとした雰囲気の港町です。

アクセス: ブエノスアイレスからフェリーで約3時間

🇵🇾 パラグアイ編

14. アスンシオン(Asunción)

撮影作品: 『ミッション』(1986)のロケ地周辺

パラグアイは、南米の中心部に位置する内陸国。グアラニー族の文化とスペイン植民地時代の遺産が残ります。

🇬🇾🇸🇷🇬🇫 ギアナ3国編 ――南米の秘境

15. カイエチュール滝(Kaieteur Falls)

撮影作品: BBC『プラネットアース』シリーズ

ガイアナにあるカイエチュール滝は、落差226m、幅113mの巨大な滝。エンジェルフォールほど有名ではありませんが、水量は5倍と圧倒的です。

アクセス: ジョージタウンから小型機チャーター(約1時間)

【How】南米への映画ロケ地巡り――本当に実現可能なのか?

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必要マイル数・燃油サーチャージ・現実的な予算

JAL/ANA特典航空券の必要マイル数(2025年版)

💰 日本⇔南米の必要マイル数(往復)

航空会社 エコノミークラス ビジネスクラス
JAL 110,000~130,000マイル 180,000~200,000マイル
ANA 130,000~160,000マイル 200,000~220,000マイル

燃油サーチャージ: 約50,000~80,000円(別途必要)
飛行時間: 片道26~32時間(乗り継ぎ2~3回)

⚠️ 南米は「距離8」の最高ゾーン

南米は、JAL/ANAのマイル計算で最も遠い「距離8」ゾーンです。ハワイ(距離3: 往復40,000マイル)やヨーロッパ(距離7: 往復100,000マイル)と比べても、圧倒的に多くのマイルが必要です。

飛行ルートの選択肢

日本から南米への直行便は存在しません。必ず北米またはヨーロッパ経由となります。

✈️ 主な飛行ルート

  1. 北米経由(最も現実的)
    • 東京→ダラス/ヒューストン(約12時間)→ブエノスアイレス/サンパウロ(約11時間)
    • 東京→ロサンゼルス(約10時間)→リマ/サンティアゴ(約8時間)
  2. ヨーロッパ経由
    • 東京→ロンドン/パリ(約12時間)→ブエノスアイレス/サンパウロ(約13時間)
    • マイルは多く必要だが、ヨーロッパで途中降機できる
  3. 中東経由
    • 東京→ドバイ(約11時間)→サンパウロ(約15時間)
    • エミレーツ航空、カタール航空など

現実的な予算シミュレーション

💰 南米旅行12日間の予算例

項目 費用
航空券(往復) エコノミー: 300,000~500,000円
ビジネス: 800,000~1,200,000円
燃油サーチャージ 50,000~80,000円
宿泊費(11泊) 中級ホテル: 110,000円(@10,000円/泊)
高級ホテル: 220,000円(@20,000円/泊)
国内線(3~4本) 100,000~150,000円
食費(12日間) 60,000~120,000円
現地ツアー・アクティビティ 100,000~200,000円
海外旅行保険 15,000~30,000円
合計 約735,000~1,280,000円

マイルを使った場合: 約435,000~780,000円(航空券代が不要)

💡 マイルで賢く節約

航空券代が30万~120万円と高額なため、マイルを使えば大幅な節約が可能です。

  • JAL 110,000マイル = 約30万円分の航空券
  • ANA 130,000マイル = 約40万円分の航空券
  • ビジネスクラス 180,000~220,000マイル = 約80万~120万円分

南米映画ロケ地へマイルで行く6ステップ

治安対策・安全な旅行のための7つのルール

⚠️ 南米の治安リスク(2025年版GPI指数)

世界順位 評価
ウルグアイ 44位 南米で最も安全
チリ 54位 比較的安全
アルゼンチン 76位 中程度
ペルー 95位 注意が必要
ブラジル 132位 危険度高い
ベネズエラ 163位 世界最悪レベル(渡航中止勧告)
(参考)日本 9位 世界トップクラス

🛡️ 南米旅行の安全対策7つのルール

  1. 夜間の外出を避ける: 日没後はホテル内待機が基本
  2. 現金・貴重品を最小限にする: 分散管理、ダミー財布の使用
  3. スマホを路上で使わない: ひったくりの標的になる
  4. ファベーラ・スラム街に近づかない: 公認ツアー以外は絶対に入らない
  5. タクシーは配車アプリ(Uber)を使う: 白タクは避ける
  6. 派手な服装・高価な時計を避ける: 目立たないことが重要
  7. 海外旅行保険に加入: 盗難・疾病・事故に備える

高山病対策――標高3,000m超の旅

南米の主要観光地の多くは、標高2,400m~3,700mに位置します。高山病は誰にでも起こりうるため、事前対策が必須です。

⚠️ 高山病の症状と対策

場所 標高 リスク
マチュピチュ 2,400m 中程度
クスコ 3,400m 高い
ウユニ塩湖 3,700m 非常に高い
ラパス 3,640m 非常に高い
対策
  • 高度順応: 到着後2~3日はゆっくり過ごす
  • 水分補給: 1日2L以上
  • ゆっくり行動: 走らない、重いものを持たない
  • コカ茶: 現地で飲まれる高山病予防茶(効果は個人差あり)
  • ダイアモックス: 高山病予防薬(医師に相談)
  • アルコール・睡眠薬を避ける

ベストシーズンとモデルルート

南米のベストシーズン

📅 南米は南半球――季節が逆

  • 夏(12月~3月): パタゴニア、ウユニ塩湖(鏡張り)、イグアスの滝
  • 冬(6月~8月): ブラジル北部、ペルー(乾季)、ボリビア(乾季)
  • 春・秋(4月~5月、9月~11月): チリ、アルゼンチン、ウルグアイ

モデルルート(16日間)

🗺️ 南米映画ロケ地巡り16日間プラン

1日目: 東京→ダラス(経由)→ブエノスアイレス(約30時間)
2~3日目: ブエノスアイレス観光(カサ・ロサーダ、タンゴショー)
4~5日目: エル・カラファテ→パタゴニア(ペリト・モレノ氷河)
6日目: ブエノスアイレス→リマ(国内線)
7日目: リマ→クスコ(国内線、高度順応)
8~9日目: マチュピチュ遺跡観光
10日目: クスコ→ラパス(バス or 国内線、高度順応)
11~12日目: ウユニ塩湖観光(鏡張り)
13日目: ラパス→サンティアゴ(国内線)
14日目: アタカマ砂漠観光(月の谷、星空ツアー)
15日目: サンティアゴ→ダラス(経由)→東京(約30時間)
16日目: 東京到着

予算: 約150万~180万円(マイル使用で約90万~120万円)

マイル予約のコツ――南米特典航空券の攻略法

💡 南米特典航空券の予約戦略

  1. 予約開始は330日前(JAL/ANA共通)
    • 人気シーズン(12月~3月)は即日満席の可能性
  2. 複数ルートを検討
    • 北米経由、ヨーロッパ経由、中東経由を全て検索
  3. 片道ずつ予約
    • 往路・復路で異なるルートを組み合わせる
  4. ビジネスクラスも検討
    • 26~32時間の長時間フライトでは価値が高い
  5. 提携航空会社を活用
    • JAL: アメリカン航空、LATAM航空
    • ANA: ユナイテッド航空、コパ航空

よくある質問(FAQ)

【結論】南米の映画ロケ地巡りは、「一生に一度の夢」として準備する価値がある

正直に言います。南米への映画ロケ地巡りは、ハワイやヨーロッパとは比較にならないほど「ハードルが高い」旅です。

  • 片道26~32時間の長時間フライト
  • 往復110,000~220,000マイル + 燃油サーチャージ約6万円
  • 12日間で約120万円、16日間で約180万円、21日間で270万円超の予算
  • ブラジル(世界132位)、ベネズエラ(163位)の治安リスク
  • マチュピチュ、ウユニの高山病リスク

それでも――いや、だからこそ――南米の映画ロケ地には、他のどの地域にもない「一生に一度の感動」があります。

リオデジャネイロのキリスト像の麓に広がるファベーラ、イグアスの滝の轟音、パタゴニア氷河の崩落、マチュピチュの空中都市、ウユニ塩湖の「天空の鏡」――これらは、映画を通じて憧れた「未知の世界」そのものです。

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南米への旅は、「いつか行けたらいいな」ではなく、「数年後に必ず行く」と決意した瞬間から始まります。

この記事が、あなたの「南米への夢」を少しでも後押しできたなら幸いです。

安全な旅を、そして一生忘れられない映画ロケ地の思い出を。

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参考リンク:
外務省 海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/

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